《桜》の正しい読み方
「桜」の正しい読み方
「桜」の音読みは「オウ」、訓読みは「さくら」だ。人名に用いる場合は「オ」とも読まれる。「桜」の意味解説
バラ科サクラ属の落葉高木。花言葉は「精神の美」と「優美な女性」だ。日本の春の風物詩として老若男女問わず広く親しまれている、日本の国花である。ソメイヨシノやヤマザクラなどの品種があり、春に薄いピンクや白色の花を咲かせるものが多い。桜の花のような色を「桜色」と言う。ただ、中国では「桜」は、ユスラウメという特定の品種を表している。「桜」の旧字体は、「女性の首飾りのような実がなる樹木」という意味を持つ「櫻」だ。首飾りのように連なる丸い実をつけたユスラウメを、「櫻」に見立てられている。また、「桜」は馬肉の俗称としても用いられる。新鮮な馬肉の色が桜の花の色に似ているからだ。さらに、「桜」は「依頼人にとって都合の良い役回りを引き受ける者」という意味も持つ。客になりすまして商品を宣伝し、他の客の購買心をあおる。基本的には「サクラ」とカタカナで表記されている。なぜ「桜」と読むのか・理由
「桜(さくら)」の読み方の語源にはさまざまな説があり、定かではない。有力な説の1つとして挙げられるのは、動詞の「咲く」に接尾語の「ら」をつけて「さくら」になったとする説だ。「ら(等)」は複数を表す接尾語であるため、「さくら」は春に咲く花全般を表していた、ともされている。また、「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」が由来だという説もある。古事記や日本書紀に登場する「木花之佐久夜毘売(木花開那姫)」は、さくらの霊だ。富士山の上空から桜の種を蒔いた、という逸話がある。名前の「さくや」が変化して「さくら」になったとされている。「桜」の類語・用例・例文
「桜」は「桜色」の略称としても用いられている。色の「桜」の類語として挙げられるのは、「退紅」や「薄紅色」だ。さらに、植物の「桜」には「花の王」や「国花」といった類語がある。「花の王」は「たくさんの花の中で最も優れている」という意味を持つ。桜ではなく、牡丹を「花の王」と表していることもある。「国花」は「国を象徴するような、国民から親しまれている花」だ。日本の国花は桜と菊である。また、馬肉の俗称は「桜肉」であるため、「馬肉」も「桜」の類語だと言える。店の客になりすます「サクラ」は、「仕込み客」とも呼ばれる。「桜」は、「桜狩り」や「桜人」といった多くの表現に用いられている。「桜狩り」の意味は「花見をする」で、「桜人(さくらびと)」の持つ意味は「桜を愛でる人、花見をする人」だ。「桜」は「桜花の候」のように春に書く手紙での時候の挨拶に用いられることが多い。「桜」を用いた例文として、「公園では桜が満開になった。」などが挙げられる。「桜」の英語用例・例文
「桜」の英語は「cherry blossom」だ。桜の木に咲く花は1つではないため、日常会話では複数形の「cherry blossoms」が用いられる。また、「桜の木」は英語で「cherry tree」または「cherry blossom tree」と言う。「cherry」の意味は「さくらんぼ」で、「blossom」は「果樹の花」という意味を持つ。よって、「cherry blossom」を直訳すると、「さくらんぼの実がなる花」になる。ネイティブに「桜」について説明する場合に「cherry blossom」を用いると、聞き手は果物の「さくらんぼ」を思い浮かべてしまい、「桜」のイメージが正確に伝わらない可能性がある。「Japanese cherry blossoms are cultivated for ornamental use.(日本の桜は観賞を目的として栽培されています。) 」のようにすると、「桜」の正しいイメージを伝えることが可能だ。- 《桜》の正しい読み方のページへのリンク