《椎間板》の正しい読み方
「椎間板」の正しい読み方
「椎間板」の正しい読み方は、「ついかんばん」である。「すいけんばん」「しいかんばん」などといった読み方は、間違いのため注意が必要だ。「椎」という漢字は、「せぼね」という意味を持っており、「脊椎」「椎骨」といった言葉にも使われている。人間の体の構造を表す言葉に、この「椎」を使ったものは数多く存在する。「間」は、物と物とのあいだや、すきまを表す漢字だ。そして、「板」は、木を薄く平らに切ったものや、そのような形状のものを意味している。「椎間板」の意味解説
「椎間板」とは、脊椎の上下に隣り合って入り、椎体を結合している軟骨のことで、円板状をしている。椎間円板とも言われている。中央には、髄核と呼ばれるゼリー状のものがあり、それを線維輪が囲むような構造をしている。椎間板の役割は、クッションのように衝撃を吸収し、和らげることである。強力な環状の繊維は、圧力を均等に分散することができるのだ。この椎間板が本来の位置からずれると、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの症状を引き起こす場合もある。なお、椎間板の中心部には、胎生期の脊索の一部が残っている。なぜ「椎間板」と読むのか・理由
「椎」は、音読みで「ツイ」「スイ」、訓読みでは「しい」「つち」「せぼね」「うーつ」と呼ばれる漢字だ。「間」の音読みは「カン」「ケン」、訓読みは「あいだ」「ま」「はざま」「あい」「うかがーう」「しずーか」「ひそーかに」である。一方、「板」の音読みは「バン」「ハン」、訓読みは「いた」と読む。そのため、「椎間板」の場合は三文字とも音読みで、「ついかんばん」と読むのである。「椎間板」の類語・用例・例文
「椎間板」の類語としては、「腰椎」「頚椎」「脊椎」などが挙げられる。しかし、いずれも全く同じ意味を持つ言葉ではないため、注意が必要だ。「椎間板」の用例・例文
・椎間板の構造は、非常に複雑である。
・椎間板が正常な位置にあるおかげで、私たちは様々な動作をスムーズに行うことができるのだ。
・椎間板ヘルニアになってしまい、毎日痛みと共に過ごしている。
・加齢によって、人間は椎間板の中心部にある髄核から水分が減少してしまう。
・椎間板の数は、全部で23個もある。
・靭帯と椎間板があることで、脊椎を保持することができるのだ。
・椎間板再生医療の研究を積極的に行っている場所で、学びを深めたいと考えている。
・軟骨と椎間板の関係性について、一度しっかり説明を聞きたいものだ。
・いわゆる「ぎっくり腰」は、椎間板の病気である。
・頸椎椎間板ヘルニアと診断されてしまった。
・彼女は、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けることにしたようだ。
「椎間板」の英語用例・例文
「椎間板」の英語表記は、「intervertebral disc」「interspinal disk」「intervertebral disk」などである。なお、「椎間板ヘルニア」の場合は、「a slipped disc」となる。英語の用例・例文
・He is passionate about intervertebral disc research.(彼は、椎間板に関する研究を熱心に行っている。)
・The pain of a slipped disc is very painful.(椎間板ヘルニアの痛みは、とても辛い。)
・Your disc is out of its normal position.(あなたの椎間板は、正常な位置から脱却している。)
・How many intervertebral discs are there in total?(椎間板は、全部で何個あるのだろうか。)
・She is looking for a hospital that specializes in treating herniated discs.(彼女は椎間板ヘルニアの治療が得意な病院を探している。)
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