《本》の正しい読み方
「本」の正しい読み方
「本」の主な読み方は「ほん」、あるいは「もと」である。「ほん」と呼ぶ場合、1文字だと「書物全般」を指し、本(ほん)を含む2文字以上の言葉になると、また違った意味になる。例えば「本来(ほんらい)」だと、「物事のはじまり」を意味する。そして、「本籍(ほんせき)」の場合は「生まれ」、「本物(ほんもの)」であれば、「正しい」を意味する。そして「もと」と読む場合は、1文字だけであれば「はじまり」「原因」などを指す。「本」の意味解説
現在では「本」は「書物全般」を意味するが、日本では「物事の根源」という意味であった。漢語(中国から伝わり日本語となった言葉)としての「本」は「草木の根」を意味していた。この意味が発展して「写本の原本」を「本」と呼ぶようになり、現在では書物全般を指す。「本」は指事文字である。象形文字とも組み合わさっているので、「象形指事」とも言う。指事文字とは、形で表せないもの・絵として表しにくい物を点や線で表した字である。「本」以外の例を挙げると、「下」「上」などがある。象形文字とは、ものの形を絵として表し、それが発展してできた字の事である。なぜ「本」と読むのか・理由
「本」は音読みで「ほん」、訓読みで「もと」と呼ぶ。字の成り立ちは、木の根元に印を付けたことで「本」という字になった。代表的な読み方は「ほん・もと」であるが、他の読み方として、本数を表す「ぽん」「ぼん」、名のり(音読み・訓読み以外の読み方)である、「なり」「はじめ」という読み方もある。「本」の類語・用例・例文
・あの本(ほん)を取ってくれないか?・私は本(ほん)を読むのが好きだ。
・本来(ほんらい)であればここに来る予定ではなかった。
・本(もと)はと言えば君が始めたことだ。
1文字だけを見ると「書物全般」を指すが、言葉の組み合わせで本が指すものが違ってくる。「本」の由来は、木の根元に印を付けたことでできた字であることから、「物事の根源」という意味でもある。そのため、「本」を含めた2文字以上の言葉になっても、言葉自体の意味は「中心となる部分」「手本」「始まり」「本当の」など、1文字の「本」の意味と似ている部分がある。また、他の字と合わさってできた言葉になると意味が広がっていく。実際に「本」という字が含まれる言葉は数多く、普段私たちが使っているはなし言葉や書き言葉の中では2文字の言葉が多い。このようなことから、「本」という字は他の字と組み合わさってできた言葉も多く、多様な使われ方をしていることが分かる。
「本」の英語用例・例文
・I will read a book today.(今日は本を読むことにする。)・Go to the library and choose a book.(図書館に行って本を選ぶ。)
・Make this recipe as a basis.(このレシピを基本に作る。)
・This is a real diamond.(これは本物のダイヤである。)
「本を読む」や「本を選ぶ」というbookの表現は、特定の本を指しているわけではない。どの本であってもいいため、こういったある指定のものを特定できない場合、表現として「a」が付く。また、bookは子音(a,i,u,e,o以外)で始まっているので、aを付ける。
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