《李》の正しい読み方
「李」の正しい読み方
「李」は訓読みで「すもも」、音読みで「リ」と読む。人名(姓)としては大抵「リ」と読む。「李」の意味解説
「李(すもも)」はバラ科サクラ属の落葉小高木で、日本すももとも呼ばれている。原産は中国で、日本には弥生時代に渡来した。多くの果実をつけるのが特徴で「木」の下に「子」と書くのは「子だくさんの木」を表している。この果実のことも指して「すもも」と呼ぶ。春に梅に似た小さく白い花を咲かせるため日本でははじめ観賞用だったが、江戸時代から食用も盛んになり果樹として広く栽培されるようになった。果実はモモに似ているが小さく、酸味を帯びていて生食が可能。現代では生で食べる他にジャムやドライフルーツなどにするのが一般的である。また「李(り)」は中国で一般的な姓の一つである。
なぜ「李」と読むのか・理由
「すもも」は「李」の他に「酢桃」「酸桃」「素桃」とも書く。もともと日本には「李」以前に桃が中国から渡来していた。「李」の果実は桃に似ているが桃よりは酸味があるため、食した日本人が「酸っぱい桃」と表現し、そのまま「酢桃」という名称になった。そのため「李」を「すもも」と訓読みするようになったという説がある。他に果実の表面がつるつるとしていることから、産毛のない桃という意味の「素桃」が訓読みの理由であるという説もある。「リ」は中国語で「李」を「li」と発音することを元とした音読みである。
「李」の類語・用例・例文
類語日本すもも、杏桃、プラム
用例・例文
・雪がなくなると庭木の中では李が一番先に花をつける。
・裏の山では李の花がちょうど見頃だから散歩にでも出かけようか。
・梅と桃と李の花が同時に楽しめるなんて贅沢な場所だ。
・夏はスイカや桃や李など、好きな果物がたくさん食べられる。
・今年もお隣さんから李のおすそ分けを頂きました。
・お母さんが生の李を入れたゼリーを作ってくれたよ。
・李を食べるのは健康にも良いらしい。
・李の種には薬用効果もあるらしいから捨てずに取っておくことにしよう。
・李のジャムなんて初めて食べたけど甘酸っぱくて美味しいな。
・李下に冠を正さず
・生まれる子供の名前には李という字を入れたくて意味や字の成り立ちなどを調べている。
・李はずっと苗字に使う漢字だと思っていたけど木の名前でもあるんだな。
・盛唐の詩人で有名なのは李白だ。
「李」の英語・用例・例文
「李(すもも)」は英語では「Japanese plum」または「Asian plum」となる。単に「plum」としても良いが、その場合は西洋すもも(プルーン)も含む意味となる。・a easy Japanese plum cake recipe.(簡単な李のケーキの作り方)
・Japanese plum flowers are in bloom. (李の花が咲いている)
・I want to know how to grow Asian plum. (李の栽培方法を知りたい)
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