《古文》の正しい読み方
「古文」の正しい読み方
「古文」は「こぶん」と読む。「古文」の意味解説
「古文」は中学校以上で登場する、教科のひとつである。そこでは江戸時代以前に書かれた文章、書物、文法をまとめて「古文」と呼ぶ。より学術的な意味では、秦漢以前の経史子家に代表されるような散文を「古文」としてきた。あるいは、中国の先秦時代に使われてきた書体も「古文」である。なぜ「古文」と読むのか・理由
「古文」は「古(こ)」「文(ぶん)」の2つの漢字の音読みである。「古い文書」という意味で誕生した言葉だ。中国にも「古文」という言葉はあるので、発音も含めて日本に輸入された可能性が高い。「古文」の類語・用例・例文
「古文」と似た意味の言葉には「古書」「故事」などがある。いずれも、大昔に書かれた文章である。ただし、「古書」は「古い書籍」という意味だ。また、「故事」は古い伝承を指す。「古文」は昔の中国で使われていた書体、江戸時代以前の文章の総称であり、細かい定義は異なる。以下、「古文」を使った例文である。「私はどうにも古文の授業が苦手だ。現代文と違って感情移入がしにくく、読んでいてつまらないからだ」
「その学者は古文の研究で知られていた。新しい古文書が発見されたとき、調査団は真っ先に彼と連絡をとった」
「古文で点数を稼ぎたいなら、文法を絶対に押さえておかなくてはならない。活用形を覚えるのは厄介だが、無視できないよ」
「中国の古文の歴史を学ぶうち、私はふと疑問に思った。日本にも古文のように、使われなくなった書体はどれほどあるのだろうか」
「予備校の講師としてアルバイトをしていたら、教室長に呼び出された。どうも私の古文の授業は生徒から評判が悪いらしい」
「古文」の英語用例・例文
「古文」は英語で「ancient writings(太古の書体)」「ancient texts(太古の文章)」「classic literature(昔の文章)」と書く。このうち、教科の意味では「classic literature」が用いられてきた。以下、英語における「古文」を使った例文である。I do not recommend choosing classic literature for university entrance exams. Every year, the average score for ancient texts is low. It is unlikely that you will reach a passing grade.(大学受験で古文を選択することはおすすめしない。毎年、古文の平均点は低い。君が合格点に届く可能性は低いだろう)
My father was a linguist. He mainly studied ancient Chinese writings. He read his father's book once, but I could hardly understand what it said.(私の父は言語学者だった。主に中国の古文を研究していた。一度だけ父の本を読んだが、私には何が書いてあるのかほとんど理解できなかった)
The history museum is my favorite place. After coming here, I became interested in China. I am currently researching the formation of ancient texts for my graduation thesis at university.(歴史博物館は私の最も好きな場所です。ここに来て、中国に興味を持ちました。今の私は大学の卒業論文で、古文の成立を研究しています)
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