《古参》の正しい読み方
「古参」の正しい読み方
「古参」の読み方は「こさん」である。2つの語が結合してできた1つの語を発音しやすくする連濁では、2つ目の語頭を清音ではなく濁音で読むため「こざん」と読み間違えやすい。「古参」は連濁しないため、「こざん」ではなく「こさん」と読むのが現代では正しいとされる。また、1910年代や1920年代など、古い時代の書物や新聞には「古参」を「こざん」や「ふるひ」と読む表記も存在している。読み方は異なるが、「古参」の意味は現代も昔も同じである。「古参」の意味解説
職場や団体などに以前から属している事実や人物、地位や職を意味するのが「古参」である。本来は、ずっと昔から同じ土地に住み続けている者や、長年にわたり1つの職業で活躍している人物を表す言葉だった。現代でも、「古参」と言えば、上司のほか、ベテランや経験値の特に高い人物などが当てはまる。ネット用語では「長期間にわたって同じ人物(推し)のファンである」ことを意味し、アイドルファンなどが「古参」を使う場合も多い。職場や団体ではよく「古参メンバー」や「古参社員」、「古参の人」などの言葉が使われるが、「古参」単体でも意味は通じる。また、「最古参」は古参の中でも一番古くから属している人物や、その場で最も古参の人物を意味する言葉である。なぜ「古参」と読むのか・理由
「古参」は「古くから参上している者」を語源としている。古いの「古(こ)」と参上するの「参(さん)」でできているため「こさん」と読む。「古参」の類語・用例・例文
「古参」の類語は「古株・古顔・玄人・ベテラン・練れ者・古強者・先達・OB」などである。「古参」を使った例文は「あの人物が職場での最古参だ」「会社では古参の一人だ」「古参の社員から得たアドバイスが役に立った」「あの人物は古参の中でも特別な存在だ」「新参者に小言を言うのはいつも古参メンバーだ」「作家連中の中でも最古参だ」「サークルの運営費を自腹で出しているのは古参メンバーだ」「古参社員が新人を指導する」「古参がいるから気疲れする」「最古参の上司がかばってくれた」「古参にはない発想力を持つ新人がいる」などがある。また、アイドルファンなどには「バンド結成時からファンを続けている古参だ」「ファンクラブの中でもファン歴が長い古参メンバーだ」「古参のファンはライヴで誘導係を自主的に行っている」「アイドルファンに古参も新参も関係ない」「ファンの中でも古参はアイドルの情報をたくさん持っている」「古参ファンは特にルールを守っていて偉い」などと使われる。「古参」の英語用例・例文
「古参」を指す英語には、「古参」や「古顔」の意味がある「Old-timer」や、「年長」や「先任」の意味がある「senior」のほか、「年功」などの意味がある「long service」などがある。「古参」の意味がある英語を用いた例文は、「She has the most seniority in our company.(彼女は会社で最古参である)」「She is my senior in the service.(彼女は私よりも古参だ)」「Old-timers give me advice.(古参は私にアドバイスをくれる)」「Old-timers have skill.(古参は熟練の技を持っている)」「He is a long service soldier.(彼は古参の兵士だ)」などがある。- 《古参》の正しい読み方のページへのリンク