ヴァルナ (神)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 05:19 UTC 版)
イラン
古代イランでは、インドのデーヴァ(神々)のうちインドラら戦士機能を備えた神はダエーワ(悪魔)とみなされたが、ヴァルナらアスラに由来する神々は神とみなされた[6]。ヴァルナに対応するのはアフラ・マズダーで、これらは起源が同じと考えられている[1][5]。『アヴェスター』にはヴァルナは出てこないが、ミスラと並んで現れる「アフラ」をアフラ・マズダーでなく水神アパーム・ナパートのこととして、インドのヴァルナに対応させる説がある[7]。
ヴァルナに由来する名称
太陽系外縁天体の小惑星ヴァルナの名称はヴァルナ神に由来する。また、かつて東日本フェリーが運航していたフェリーばるなの名称もこれに由来する。
脚注
参考文献
- エリアーデ, ミルチア 『世界宗教史2 - 石器時代からエレウシスの密儀まで(下)』〈ちくま学芸文庫〉松村一男訳、筑摩書房、2000年4月。ISBN 978-4-480-08562-7。
- 菅沼晃 編 『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年3月。ISBN 978-4-490-10191-1。 ※特に注記がなければページ番号は本文以降
- 松村一男 著「ヴァルナ」、松村一男他 編 『神の文化史事典』白水社、2013年2月、103頁。ISBN 978-4-560-08265-2。
関連項目
- ヴァルナ (神)のページへのリンク