組織・チーム
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禍の団(カオス・ブリゲート) 三大陣営の和平・協調路線をよく思わず、破壊と混乱を起こすことを目的とするテロリスト集団。各勢力の過激派が集まっているが一枚岩ではなく、複数の派閥が生じている。オーフィスをトップとしていた。 グレモリー眷属に関わったため主要派閥のほとんどが壊滅的な被害をうけ、勢力をかなり弱めていた。リゼヴィム・リヴァン・ルシファーが新しいトップとなったことで組織の目的が変わり、ほかにめぼしい派閥もないため事実上の最大派閥であるクリフォトが主導権を握っていたものの、「D×D」が対処に当たったことで現在は活動を停止している。 元々は4年前、『堕天の狗神 -SLASHDØG-』の時代に設立された。「神の子を見張る者」を裏切ったサタナエルとアビス・チーム、魔法使い集団「オズの魔法使い」で結成された組織で、「カオスをもたらす者たち」ということでサタナエルが名付けた。当時からオーフィスの存在を求めていた。旧魔王派(きゅうまおうは) 初代四大魔王の血族やその一党で構成されている一派。第2章の敵対勢力。「旧魔王派」という通称は他勢力からの呼び名に過ぎず、自分たちでは「真なる魔王の血族」と称しており、現・四大魔王を「偽りの存在」として憎んでいる。オーフィスの力を借りて現在の世界を破壊してから、初代魔王の血族が支配する新しい世界を再構築し、オーフィスを新世界の神という象徴に立てようとしていた。 初代魔王の血族を支持するほぼ全員が参加していたため、当初はシャルバ・ベルゼブブをトップとした「禍の団」の最大派閥であったが、三大勢力間の協調を拒み、現魔王への私怨に逸って無謀な勝負を挑んで返り討ちに遭い、幹部クラスの大半を喪うなど勢力が激減し、現在は活動を停止している。残党の一部はクリフォトに合流していたが、こちらの壊滅にも巻き込まれる形になった。 英雄派(えいゆうは) 「禍の団」の派閥の1つで、伝説の英雄や勇者の子孫、神器を有する人間から構成されている。第3章の敵対勢力。構成員はただの人間ばかりだが、身体能力は悪魔や天使にも引けをとらない。神器を宿しただけの人間が異形の存在たちにどこまで届くのかを試すため、神器を宿していたために不遇な扱いを受けてきたことへの復讐のため、といった目的のもとに行動している。 神器の所有者を拉致・洗脳して各勢力の重要拠点に手当たり次第に送り込み、禁手に至った者を回収することで戦力を拡大し、同時に実験して明らかになった「禁手へ至る方法」を自分たち以外の神器所有者にリークしている。勝手な行動ばかりとるヴァーリチームを敵視しており、オーフィスがヴァーリチームの手引きでグレモリー眷属の元を訪れたことを理由に彼らを組織から追放する。冥界で起こった「魔獣騒動」を経て現在は曹操を始めとする神滅具持ちの幹部が冥府送りにされ、一部はグレモリー眷属との戦闘で死亡、残りの者達は冥界に捕縛されたりと事実上の壊滅に等しい状態になり、その後は残党の一部が日本の武将の末裔を勧誘したりしていたが、紆余曲折を経て冥府から帰還した曹操がまとめて面倒を見ることになった。 表向きは解散したことになっているが、帝釈天が責任を持って監視することを条件に「天帝の先兵」として組織ごと須弥山陣営に組み込まれる。「魔獣騒動」での償いとしてメンバーそれぞれが働いて金を稼いでテロリスト時代に破壊した各都市に復興支援金を送っており、そのために組織としては万年金欠状態である。 「アザゼル杯」の開催が宣言されると、国際大会への参戦を決めた曹操により主要メンバーが再招集され、須弥山代表「天帝の槍」チームとして試合に出場することになる。元テロリストではあるものの、聖遺物を持つ曹操や聖人の魂を受け継ぐジャンヌがいることから、教会の中でも密かに応援している者は多い。その活躍を見て入団希望者が続出し、「燚誠の赤龍帝」チームの監督下で入団試験が行われ、合格した数名が新規構成員として入団し「D×D」のサポートメンバーとしても活動している。 ニルレム 「禍の団」の派閥の1つで、黒いローブを着込んだ女性の魔法使いで構成されている。炎、雷、水など様々な属性魔法の使い手を擁する。セラフォルーの「魔法少女」の格好を「世間に魔法使いという存在の間違った認識を与えかねない」として嫌悪しており、侮辱の領域に入るとして彼女が参加していた実写版「魔法少女ミルキー」のオーディション会場を襲撃したが、ミルたん、セラフォルー、グレモリー、シトリー眷属の女子の攻撃により倒された。 クリフォト 旧魔王派、英雄派の瓦解後に台頭したリゼヴィムを頂点とする新しい派閥。第4章の敵対勢力で、この時点での「禍の団」最大派閥となっている。最終目的である異世界侵略のため、トライヘキサを蘇らせて次元の狭間を守護するグレートレッドを倒そうと目論んでいる。奪った神滅具「幽世の聖杯」を使うことで計画を飛躍的に進めており、その過程で滅んだ伝説の邪龍を復活させると共に、邪龍の量産化を行なった。名前の由来はセフィロトの逆位置を示すクリフォトで、「セフィロト」の名を冠する「幽世の聖杯」を悪用することからリゼヴィムが命名した。 あくまでも三大勢力を中心に異形の存在を標的としていた他の派閥とは違い、人間界を含む全世界に悪影響を与えかねない計画を立てているため、以前は静観を決め込んでいた神話勢力からも危険視され、対抗手段として「D×D」が結成されることになる。 聖杯およびアグレアスの強奪と生命の実・知恵の実入手までは計画通りに進んでいたが、リゼヴィムのお遊びが過ぎたことで徐々に計画に狂いが生じ、邪龍筆頭格全員の離反や伝説の邪龍の封印、リゼヴィムの死によって壊滅した。しかし、異世界侵略という目的自体は離反した邪龍たちに引き継がれることとなった。 ヴァーリチーム 元「禍の団」の特殊部隊。「白龍皇眷属」と称されたこともある。リーダーのヴァーリ・ルシファーと彼を慕うメンバーで構成されており、他の派閥と違ってハーフ悪魔・妖怪・転生悪魔・人間・魔獣・ゴーレムと、異なる種族で混成されている少数精鋭の混成チーム。自由行動が許可されている、唯一オーフィスから「蛇」を与えられていないなど組織内でもかなり特殊な立ち位置にあった。 「禍の団」でも最強クラスの部隊であったが、第3章終盤で英雄派の策略により現在はメンバー全員が「禍の団」から脱退。脱退以降は、しばらくのあいだいかなる勢力にも属さず未知のものを求めて世界各地を放浪していた。第4章序盤にてアザゼルから、各勢力からの不信感を少しでも払拭するためテロ対策チーム「D×D」の暫定メンバーとして参加するように要請されてそれを受けたことで恩赦を得た。 その後、初代孫悟空らからの頼みで沙悟浄と猪八戒の現襲名者を暫定メンバーとして受け入れ、補欠要員でサラマンダー・富田も加入して、妖怪の比率が約半数を占めることになる。 隠れ禍の団(ヒドゥン・カオス・ブリゲート) 「禍の団」と後継組織「クリフォト」からめぼしいカリスマがいなくなり、正常に機能できなくなった後で現れた集団。旧組織の思想を引き継ぐ、もしくは傾倒する者は少なからず存在し続けていて、現在進行形で少しずつ数を増やしており、「ネビロス」のもとで各勢力にスパイを紛れこませ、地獄の盟主同盟に重要拠点への侵入方法などをリークしている。 D×D(ディーディー) テロ組織特殊対策チーム。各方面に被害を及ぼしかねない「クリフォト」への対策として、第4章で三大勢力、アースガルド、須弥山などの協力で結成される。 リーダーをデュリオ・ジェズアルド、サブリーダーを孫悟空(初代)、技術顧問兼総監督をアザゼル。 メンバーはサイラオーグ・バアル眷属、シーグヴァイラ・アガレス眷属、リアス・グレモリー眷属、ソーナ・シトリー眷属、御使い、幾瀬鳶雄、「赤龍帝」ドライグ、「黄金龍君」ファーブニル、「西海龍童」玉龍、「黒邪の龍王」ヴリトラ、ヴァーリ・ルシファーチーム、「白龍皇」アルビオン。最終章からは浄壇使者(初代猪八戒)と金身羅漢(初代沙悟浄)もメンバー入りしている。また、鳶雄がリーダーを務める「刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム」が裏方として協力し、新英雄派チームも正式メンバーではないサポート要員として協力する。さらに、インド神話の最高神である破壊神シヴァが後ろ盾についている。 チーム名の命名は小猫で、デビル、ドラゴン、堕天使の堕天―ダウンフォールの頭文字のDをとって名付けられた。 「禍の団」との激戦を乗り越えたことで、チーム全体の力は全勢力で見ても相当上位に入るほどに高まっており、よほど戦いに秀でた神でもなければ止められないとされる。「邪龍戦役」以降はクリフォトの活動も沈静化したこともあり、それまでのような交流は控えめになっているが、各勢力の不穏分子の抑止力として期待され、最終章では主要な神が消えたことで何かを企み始めたハーデスへの対策を進めている。また参加メンバーの殆どが「アザゼル杯」にも出場しており、テロへの抑止力として各勢力からの支援を受け、うち7チームが決勝トーナメントへと進出したことでプロパガンダとしては成功をおさめている。さらにイッセーが神クラスを3柱も倒したことで、抑止力としてのパワーは全勢力のなかでも最大戦力になりつつある。 人間界では超常の世界を知っている政財界の権力者たちにとっても影響力の強い存在となっており、「D×D」とのパイプを持っているだけで高い権威を有するほど。 五大宗家(ごだいそうけ) 日本古来の異能力者集団。詳細は「堕天の狗神 -SLASHDØG-#五大宗家」を参照 渦の団(ヴォルテックス・バンチ) 世界中で悪事を働いていた50年以上の歴史を持つ秘密結社。日本近海にアジトがある。全身黒ずくめで統一された大勢の戦闘員で構成されており、ポーズをとるときは組織名「VORTEX・BUNCH」の「V」の字を形作る。国際刑事警察機構に目を付けられないよう慎重に活動しており、長い雌伏の時を経て世界征服に乗り出そうとした矢先に名前のよく似た「禍の団」が大暴れし始めたために機会を逸してしまい、彼らをパクリと呼び嫌う。魔物、獣人、人間の異能者、怪人と幅広い人材を有し、その戦力は最初期のグレモリー眷属を上回っていた。ただし警察を警戒しているためか直接的な破壊工作を行うようなことはなく、町中で細々とした嫌がらせを行うことが多い。「刃狗」チームからも警戒対象として追われていた。 「禍の団」の崩壊に乗じて日本を皮切りに征服作戦を開始したが、卒業旅行中のグレモリー眷属と行く先々で出くわすという不運により首脳陣が全員敗れて壊滅した。 「渦の団」の元ネタは、「禍の団」の名称を初期の頃に一部のファンが間違えて覚えていたことと、ネット上でもたまに「禍」が「渦」になっているので、そこを逆手に取り、彼らを作ってみたとのこと。四覇将(よんはしょう) 「渦の団」の幹部で、陰陽師、虎の獣人、豚の怪人、黒いシーサー。実力者揃いだが変人。 地獄の盟主連合 オリュンポス三柱神の一角・ハーデスが、異様な成長を見せる三大勢力陣営と戦うために集めた地獄を司る神々の同盟。盟主のハーデスに加え、ギリシアの原初の神である奈落の神タルタロス、暗黒神エレボス、夜の女神ニュクス、そしてゾロアスター最大の悪神アンラ・マンユによって構成され、リゼヴィムから奪ったリリスから生み出した10万の人工悪魔たちを戦力として保有する。本拠地はコキュートスにある元リゼヴィムの研究所。既に「D×D」と敵対していたニヴルヘイムの女王ヘルには接触が困難で、仏教の地獄の王閻魔大王には参加を拒否されている。立場の違いもあるが、特にギリシャの神々が「D×D」などに対してウザい嫌がらせを企むので、仁村には「面倒なクレーマー」に例えられている。 「アザゼル杯」の裏で各勢力に人工悪魔を送り込んで実験を行い、大会には魔王〜超越者クラスの強者を参加させていた。しかし、原初の神々が勝手に「D×D」に喧嘩を売ったことでイッセーにより3柱全員が次々と撃ち取られ、「地獄事変」でハーデスとアンラ・マンユが二天龍に敗れたことで壊滅する。
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