登場する怪物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:44 UTC 版)
アクババ 影の大王が操る怪鳥で、アニメや漫画では爬虫類のような頭部にグライダーのような翼を持つ生物として描かれている。全部で7羽存在しており、デルトラ襲撃の際には彼等がベルトを壊し、それぞれがデルトラ王国の宝石を各地へばら撒いた。死肉を好み、寿命は千年と言われている。デルトラの竜との決戦で数羽が死亡。リーフ達によるデル城奪還作戦の時には全羽が集結し、彼等と激しい戦いを繰り広げるが、リーフが王として覚醒するとベルトの力で全て追い払われた。 ウェン 「ウェン・デルの細道」から沈黙の森にかけて生息。赤い目をした変温動物で、脚をこすり合わせて耳をつんざくような音を出す。ウェンバーに支配されており、麻痺させた獲物をウェンバーに捧げ、その残り物を食料にしている。 ウェンバー 沈黙の森の洞窟を住処とし、ウェンが麻痺させた獲物を食す巨大なトカゲのような怪物。首は伸縮自在で、木の上に逃げた獲物を食べようとする。獲物を捕らえ損ねると、代わりにウェンを食べてしまう。古来より沈黙の森に住み着く生物で、影の大王とは無関係である。 黄金の騎士・ゴール 声 - 玄田哲章 その名の通り黄金の鎧で身を固め、トパーズが埋め込まれた剣と念動力で森への侵入者へ襲い掛かる謎の騎士。永遠の命を与えるという命の百合を前にして、自分の欲のために仲間や近付いた旅人や鳥を殺し、ツタを育て円陣を作り、命の百合を守っていた。アディンがデルトラを統一する前から森の中心を守っていたため、自分がこの国の王だと主張している。身が朽ち果てて魂のみとなっているため、鎧や兜の隙間への攻撃は効かない。そうとは気付かず攻撃してきたバルダを一度は死の淵に追いやるも、ジャスミンの機転で依り代たる鎧を破壊され、その魂は消滅した。 黄金色の目の巨人・ナゾナゾ巨人 声 - 宝亀克寿 橋を守る巨人。だが、その正体はテーガンによって呪いをかけられた巨大な鳥である。真実が偽りとなり、偽りが真実となる答えを導き出したリーフによって呪いが解かれ、リーフに感謝し空へと飛び立ち、その後は恩返しとしてリーフの命を助けた。DS版では登場しない。 ソルディーン 声 - 飯塚昭三 嘆きの湖に棲む魚に似た怪物。湖を恐ろしい速さで泳ぎ、背中には刺が生えている。その正体は、テーガンによって呪いを掛けられたドール族の長ナニオンであるが、その記憶も封じられていた。リーフ達と出会った時に孤独からかマナスを笛吹きとして求めるも拒絶され、襲い掛かるが、その際トパーズに触れて記憶の一部を取り戻す。その後、リーフ達に宝石を渡そうとしたためテーガンの攻撃で瀕死の重傷を負うが、テーガンが倒されるとドールの街や他の住人とともに元の姿に戻った。 テーガンの13人の子供たち ジニ、ジッド、ホット、トット、フィー、フライ、ザン、スニック、ゾッド、ピク、ラン、ロッド、イカボッドの13人。通常はオオカミや黒い鳥の姿で領地の辺りをうろついている。ジニとジッドは底なし沼のほとりに住み、獲物に幻覚を見せ、油断した隙に薬で眠らせ食べてしまう。合体して他の人間に化ける事も出来る。13人の中でも特に(単純な力ならば)イカボッドが強く、彼は最後まで生き残り、デインを誘拐(狂言だったが)した。「ジニとジッド」「ホットとトット」「フィーとフライ」「ピクとスニック」「ランとロッド」は双子である。 大蛇リア 声 - 中多和宏 ネズミの街(ラット・シティ)にいる大蛇。頭に王冠をしており、そこに埋め込まれたオパールで未来を予知する事が可能。高い知性を持ち、ラット・シティにネズミを撒いて街の人間を追い出し、さらにその人間達をチュルナイでネズヌクを通して支配している。数居る怪物達の中で、アクババやゲリックと共に影の大王との関係性が明確にされた魔物であり、自身を「影の大王第一の下僕」と称している。元はミミズほどの小さな蛇であったが、影の大王から餌のネズミを大量に与えられ巨大化した。街の最深部でリーフ達を待ち受けていたが、三人の連携の前に敗れ去り、その死骸はネズミに捕食された。アニメでは一度倒されたかに見えたが直後に脱皮し、首が三つに増えた。 テレオクティ うごめく砂に生息している大型の虫の如き怪物。「砂丘の怪物」の名の方が広く知られている。大きな目を持つがその目は見えず砂の振動で獲物の動きを察知する。腹にはたくさんの胃袋があり、満腹となって腹から落ちた胃袋はそこに産み付けられた子供の餌となる。うごめく砂を支配する“謎の意思(アニメでは大いなる力)”によって操られている。火炎系に弱い。 謎の意思(大いなる力) 声 - 小形満 テレオクティや蜂の群れを操り、うごめく砂を支配している存在で、砂漠の中心に死の塔と呼ばれる構造物を築いており、蜂の群れにより自身の顔の姿を現し襲いかかる。リーフのベルトを狙い、塔の中心部でリーフ達を待ち受けていたが、3人の連携の前に敗れ去る。煙や火炎に弱い。漫画版では砂漠で野垂れ死んだ者達の無念の想いが寄り集まって生まれた意思であるとされ、砂嵐となって砂漠の上や死の塔でリーフ達に襲いかかったが、ラピスラズリの光を浴びた事でその魂は全て浄化されて昇天した。 ブラール 殺人を目的に影の王国で作り出された怪物。体は緑色の鱗に覆われ、鞭のような細長い尾を持ち、爪は全て刀剣のように長く鋭く、足には蹄が付いている。闘争心が強く鮮血を好む。影の王国の競技場で捕虜や囚人と対戦する。競技場から逃げ出したり、捨てられたりしたブラールが恐怖の山に生息している。連れ去られた人を助けるため、リーフ達が影の王国に乗り込んだ時にも襲い掛かってきた。 ゲリック 声 - 茶風林 恐怖の山で小人族を支配する巨大なカエルのような怪物。頭部にエメラルドを埋め込んでいる。皮膚から流れる毒液に触れれば命はない(アニメでは口から吐く毒に石化効果がある)。その毒は小人族の矢じりに塗られ、影の憲兵団が所持する火ぶくれ弾の原料になっている。影の大王からエメラルドを授けられており、影の大王の部下であるが、性格はリアと違って「自分は影の大王に一目置かれている」と傲慢な面を持つ。最後には、リーフ達の活躍で悪しき者を樹木に変える“夢の泉”の水を飲まされ、その効果で滅び去った。『デルトラ王国探検記』では北の山脈に生息するジクジクヒギガエルが成長したものだと示唆されている。 オル 影の大王が作り出したスライムに似た怪物。デルトラ西部に広く分布する。変身能力を持ち、Aオル、Bオル、Cオルと階級ごとに分けられている。どのオルも右胸にある心臓の部分に影の大王のマークがあり、変身した場合も体のどこかしらにそのマークが現れる。攻撃するときは敵の首を絞め、襲われた者は骨の髄まで凍える。Cオルは飲み食いできない上に体温が低く、あまり長く変身できない。また二体一組で活動する。Bオルは体温を作れ、飲み食いするふりをすることができるが3日以上姿を保てない。Aオルは生物、無生物に限らず完璧に化けられ、高い知性を持っている者も居り、ジョーカーでさえ見破ることが出来ない。変身したオルが一瞬だけ元に戻ることを「ゆらぎの時」という。 グルー 魔物の洞窟にいる、巨大なナメクジ(水陸両生のウミウシとも)のような生き物。目は長い二本の触角の先についているが目は見えず、音で侵入者の動きを捉える。進むときは刺のある尾を鞭のように振りながら進む。皮膚をおおう細い毛でごく小さな音を敏感に察知し、獲物を捕らえるときはのどをごくごく鳴らし、目にも止まらぬ速さで赤い口から細く、白い糸のような物を吐き出す。その糸に獲物が当たると鉄のロープのように合わさり獲物の動きを止め、鋭利な牙の生えた巨大な口で捕食する。洞窟にやってきたリーフ達をしつこく追い回すも、最後には柱に括り付けられたアメジストを取ったがために崩壊した洞窟の下敷きになった。『モンスターブック』の伝承では、自分を拾ってくれた少女の墓である洞窟を守るために生きているとされる。 谷の番人のペット いましめの谷の番人が飼う4頭の怪物。それぞれウヌボレ、シット、ヨクバリ、ワルヂエと名付けられているが、名前と性質は一致しない。番人と怪物は肉の緒で繋がっており、自惚れ、嫉妬、悪知恵、そして欲を栄養として成育した末、獰猛なモンスターが誕生した。 ガブリ草 デルトラ南部に生息する人食い植物。一見はただの草にしか見えないが、葉に触れると巨大な口を現して獲物を飲み込む。牙には出血毒のようなものが含まれているため、噛まれるとその傷は酷い出血に見舞われる。繁殖能力が高く、一度成長するとその地域一帯を埋めつくす。 ダーク 十本の触手を持つ巨大な怪物。プリューム族に毎年1人生け贄を求め、何百年も時を経て巨大化した。甲羅は岩壁の一部になり、プリューム島とオーロン島を結ぶ洞穴「うすあかり」を塞いでいた。 アラク オーロン島の近くの洞窟の中に存在する巨大な蜘蛛のような怪物。オーロン島のドームの外の暖かくて暗い海に巣くっていたが、「真実」によってドームが壊れたことにより、虹色の光から逃げて来た。その後、オーリスを食い殺し、オーロン像の周りに巣を作ろうとしたが、オーロン像が壊れたことにより、虹の光が溢れ出した為、元の洞窟に帰って行った。ただの凶暴な生物であり、影の大王とは全くの無関係。 グラナス 骸骨山に住むゲーム好きの怪物。黄色く鋭い歯をもち、臭い息を吐く。骸骨山にきた旅人を捕らえてゲームを20問出題し、答えを間違ったら手足の指を一本ずつ取っていく。デルトラの住人であり、影の大王の手下ではない。 コブ 死の島に住む魚に似た怪物。 四人の歌姫 『Ⅲ』にて影の大王がデルトラの各地に配置した4体の怪物。「歌姫」と称されているものの、いずれも生物とはかけ離れた異形の風貌をしており、邪悪な歌声を奏でる。その歌声はデルトラの大地を汚染して生物を衰弱させるが、歌姫を守護する番人たちには力を与える効果を秘めている。その存在の裏には、影の大王のさらなる思惑が隠されている。
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