出血毒
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出血毒(しゅっけつどく)または血液毒(けつえきどく、Hemotoxin,Hematotoxin)は、赤血球を破壊したり、プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)の作用によってフィブリンを分解する事で血液凝固を阻害し、血管系の細胞を破壊する事で出血を起こさせる毒素である。臓器の変性や全身の組織損傷をも引き起こすので、血液毒という言葉は厳密には不正確である。血液毒による傷害は、多くの場合、非常に痛みを伴い、後遺症を残し、より重篤な場合には死に至るケースがある。速やかに治療しても手足を失う可能性がある。
- 1 出血毒とは
- 2 出血毒の概要
出血毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 10:46 UTC 版)
血液毒とも呼ばれる。主にクサリヘビ科のヘビが持つ毒。 詳細は「出血毒」を参照 血液のプロトロンビンを活性化させ、血液を凝固させる。その際に凝固因子を消費する為、逆に血液が止まらなくなる。さらに、血管系の細胞を破壊することで出血させる。血圧降下、体内出血、腎機能障害、多臓器不全等により絶命する。特に腎臓では血栓により急性腎皮質壊死を起す。 ニホンマムシでは、 ブラジキニンを遊離する酵素:末梢血管の血管拡張を行い血圧を降下させる。 ホスホリパーゼA2:溶血作用に関与する。 トロンビン様酵素:細胞膜を溶解する酵素や血液凝固系に作用する。 アリルアシダーゼ、エンドペプチダーゼ:タンパク質分解酵素で、咬傷部の骨格筋変性に作用する。 出血因子:毛細血管に作用し、強力に体内出血を誘発する。
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