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奴隷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/30 06:55 UTC 版)

(下僕 から転送)

奴隷(どれい)とは、人間でありながら所有の客体即ち所有物とされる者を言う。人間としての名誉、権利・自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人。所有者の全的支配に服し、労働を強制され、譲渡・売買の対象とされた[1]。奴隷を許容する社会制度を特に奴隷制という。


  1. ^ goo辞書「奴隷」[1]
  2. ^ 福本勝清 2007, p. 5.
  3. ^ 「主人と生命ある道具としての奴隷の間にはいかなる正義も愛も成立しようがない。」「ニコマコス倫理学」第8巻第11章1161A35
  4. ^ 「奴隷は一種の生命ある所有物であり、すべて下僕というのは道具に先立つ道具といったものだ」「政治学」第1巻第4章1253B33-34
  5. ^ アルキダマス(紀元前400年頃)は紀元前370年にテバイ人がスパルタを打ち破ってメッセニア人を解放したことを擁護し、そのメッセニア演説において「自由な者としたのだ、万人を神は。何人をも奴隷とはしなかったのだ、自然は」と言ったとされている。(山川偉也 2007, pp. 11-12,26)
  6. ^ 「奴隷制度のもとでは、生産関係の基礎は奴隷所有者が、生産手段を、また生産手段の働き手である奴隷を所有することであって、奴隷所有者は、奴隷を家畜同様に売り、買い、殺すことが出来る」「富者と貧乏人、搾取する者と搾取される者、完全な権利をもつ者と無権利な者、かれらの両者のあいだのすさまじい階級闘争、これが奴隷制の光景である」『弁証法的唯物論と史的唯物論』。(福本勝清 2007, p. 9)
  7. ^ 福本勝清 2007, pp. 6-7.
  8. ^ 福本によれば奴隷は①仲間を増やす手段でありかつ②従者を増やす手段であり、忠誠を誓うかぎり兵士でもありえ、その後に③交換のための奴隷や生産のための奴隷がくる、とする。(福本勝清 2007, pp. 6-8)
  9. ^ オルランド・パターソン 2001.
  10. ^ 福本勝清 2007, p. 9.
  11. ^ 河口明人 2010, p. 5.
  12. ^ 「きわめて多くの者たちが奴隷の輸出という、この呪われた業務に殺到した。莫大な利益となったので。というのも…大規模で豊かな市場がそれほど遠くないところにあったからである。それはデロス島で、ここでは1日に1万の奴隷を受け入れ、また送り出すことが出来た。」[StrabonXIV5:2](古山正人他編訳「西洋古代史料集[第2版]」東京大学出版会2002)直接の引用は篠原陽一によるサイト[2]
  13. ^ トゥキディデス著久保正彰訳「戦史(上)144-145P、147-148P、156P、164P、257P、259P、293P」「戦史(中)」「戦史(下)」「アレクサンドロス大王東征記」「アナバシス」等参照
  14. ^ 通商国家カルタゴ 興亡の世界史(3)343P、362-364P、386-389P参照
  15. ^ ジェシカ・ウィリアムズ 『世界を見る目が変わる50の事実』 酒井泰介訳、草思社、2005年。 ISBN 978-4794214041
  16. ^ Islamic State Says Slavery is Established Part of Islamic Law.The Islamic State's (ISIS, ISIL) Magazine Wed, September 10, 2014
  17. ^ 「ギリシャ人」HDF・キトー、向坂寛(訳)剄草書房1966年P.25
  18. ^ 「およそ自由人の身体あるいは精神を、徳の行使や実践のために役立たずにするような仕事や技術や学習は、卑しい職人向きのものとみなさなければならない」アリストテレス『政治学』(牛田徳子(訳)P.8、京都大学学術出版会2001年)直接の引用は河口明人 2010, p. 7
  19. ^ ローマ市民から構成される軍の兵士は常に街道の敷設や補修を行っていた。
  20. ^ a b 小林雅夫 1998, p. 1.
  21. ^ トゥキディデス著久保正彰訳「戦史(下)242-243P」、国原吉之助訳「ガリア戦記 259P、264P」など
  22. ^ 裁判官の許可を得ないで主人がその奴隷を猛獣と戦わせることを禁じる法律(帝政初期・時期不明)、主人が老年もしくは疾病の奴隷を遺棄したときは奴隷は自由人となり主人はその奴隷に対する主人権を喪失する規定(クラウディウス帝)、主人が奴隷を監禁することの禁止(ハドリアヌス帝)、主人が奴隷を殺したときはローマ市民を殺したと同様の制裁を主人に加えるべきとする規定(アントニヌス・ピウス帝)
  23. ^ 『耶蘇教理カ羅馬奴隷制ニ及ホシタル影響ニ就テ』春木一郎(京都法学会雑誌第6巻第7号 明治44年7月)[3]
  24. ^ 『耶蘇教理カ羅馬奴隷制ニ及ホシタル影響ニ就テ』春木一郎(京都法学会雑誌第6巻第7号 明治44年7月)
  25. ^ 松原久子『驕れる白人と闘うための日本近代史』田中敏訳、文藝春秋、2005年、120-131頁。 ISBN 978-4-16-366980-9
  26. ^ 本田創造1991『アメリカ黒人の歴史』
  27. ^ マーク・トウェインアーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキーにおいて、古代・中世の奴隷を、その当時の黒人奴隷のような悲惨な境遇の者として描いている。
  28. ^ こうした期間限定の奴隷は英語でIndentured servantとされ、slaveとは区別され、日本語でも「年季奉公人」と和訳される場合があるが、奴隷、または年季奴隷とも訳される。
  29. ^ 若き日の高橋是清は留学先の米国でホームステーの夫婦に騙され、契約書にサインさせられ、オークランドの一家に奴隷として売られた。
  30. ^ 創世記 14:14,15、出エジプト記 21:16、レビ記 25章39,40節、出エジプト記 22:3、申命記 15章13,14節、コリントの信徒への手紙 7:21,コロサイ書3:22等
  31. ^ 同様の解釈は一夫多妻制について、モルモン教徒によってなされている。
  32. ^ フェルナン・ブローデル著『ブローデル歴史集成 (1)』藤原書店
  33. ^ 中国の科学と文明8
  34. ^ メガステネス、インド誌
  35. ^ 漢書匈奴伝上、後漢書南匈奴伝、突厥与回紇史P4-5など
  36. ^ と、藤木久志を始めとする研究者は主張する。「中世民衆の世界」1-3頁など参照
  37. ^ アーソン・グレイブスト『悲劇の朝鮮』


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