甘味料
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甘味料(かんみりょう、Sweetener)とは、食品に甘みをつけるために使われる調味料である。日本の食品衛生法による食品の表示にあっては食品添加物に区分される。砂糖以外の甘味料は、第二次世界大戦中や終戦直後の砂糖不足の時代には、単に砂糖の代わりの代替甘味料という位置付けであったが、その後の食生活の変化などにより、最近ではその使用目的が、低カロリー、低う蝕性(虫歯になりにくい性質)、腸内環境の改善などへと多様化してきている[1]。
注釈
出典
- ^ 砂糖以外の甘味料について
- ^ 「代用甘味料の利用法」『e-ヘルスネット』 厚生労働省、2010年10月31日閲覧。(アーカイブ版)
- ^ 奥恒行、「低エネルギー糖質甘味料・エリスリトールの体内代謝と食品への応用」 『栄養学雑誌』 1998年 56巻 4号 p.189-198, doi:10.5264/eiyogakuzashi.56.189, 日本栄養改善学会
- ^ https://sugar.alic.go.jp/japan/fromalic/fa_0707c.htm
- ^ Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota. Suez J, Korem T, Zeevi D, Zilberman-Schapira G, Thaiss CA, Maza O, Israeli D, Zmora N, Gilad S, Weinberger A, Kuperman Y, Harmelin A, Kolodkin-Gal I, Shapiro H, Halpern Z, Segal E, Elinav E. Nature. 2014 Oct 9;514(7521):181-6.
- ^ 長谷川夕希子、中神朋子、「人工甘味料は腸内細菌叢を変化させ耐糖能を悪化させる」 『糖尿病診療マスター』 ISSN 1347-8176, doi:10.11477/mf.1415200061
- ^ サッカリン含有人工甘味料は腸内細菌叢を変化させ耐糖能異常を起こしうる : 一人抄読会
- ^ 八幡紋子、「人工甘味料が引き起こす血糖コントロール不全」 『ファルマシア』 2015年 51巻 6号 p.582, doi:10.14894/faruawpsj.51.6_582, 日本薬学会
- ^ 奥恒行、「難消化吸収性糖質の消化・発酵・吸収ならびに許容量に関する研究」『日本栄養・食糧学会誌』 2005年 58巻 6号 p.337-342, doi:10.4327/jsnfs.58.337
甘味料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:46 UTC 版)
同じ重量の砂糖と比べてカロリーが75%程度と低いため、ダイエット食品、菓子などの低カロリー食品の甘味料として使用されている。しかし、甘味度は砂糖と比べて60%程度しかないので、同じ甘さを得るためには砂糖よりも多く加える必要がある。また、水に溶解する際に吸熱反応を起こし、口の中でひんやりとした感触がすることから、飴・ガムやスナック菓子などに清涼剤として用いられる。
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甘味料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 02:09 UTC 版)
甘味料は缶コーヒーに甘みを与える。缶コーヒーにおける標準使用量は日本コーヒー飲料協会にて業界標準値を100mlあたり砂糖7.5gと定めており、「糖分○○%カット」などといった表示はこれを基準に行われている。近年では砂糖の使用量は減少傾向にあり、250g缶では現在でも標準使用量に近いものが多いが、190g缶では標準が100mlあたり6g台、「低糖・甘さ控えめ」は4g台、「微糖」は2g前後が一般的な使用量の水準となっている。これら微糖・低糖タイプの缶コーヒーは砂糖単独では甘味や成分の安定性が不足するため人工甘味料と併用されることが多い。微糖ニーズの高まりに合わせて需要を伸ばす微糖タイプは「味が薄い」と感じるユーザーも存在するため、工夫を凝らし様々な改良が行われている。 『砂糖』は最もナチュラルな甘味だが、原料の段階で耐熱性細菌の汚染源となる可能性がある。健康面においてはカロリーの心配や、う蝕(虫歯)・血糖値上昇の原因要素になる。使用される糖種はビートグラニュー糖(甜菜糖)が多く、上白糖は輸送上の問題から使用されることは殆どない。炭酸飲料などによく使用される『異性化糖』はアミノ酸に反応しやすく、加熱時に独特の臭味を発生させる(ストレッカー分解)可能性があるため、使用されてもその成分比率は低い。また、温度によって甘味の変化が激しい点も缶コーヒーと相性が悪い。主に微糖コーヒーの甘みを補うために使用されている『アセスルファムカリウム』や『スクラロース』のような人工甘味料は酵素や微生物に対しても非常に強く、成分の安定性も高い。ノンカロリーという点も時流に適しており、近年ではブラックとは異なり甘みのある「無糖コーヒー」という新たなジャンルの開拓にも寄与している。また、他の甘味料と併用すれば少量でも甘味が増す特性があるので、結果的に総量を減らすことができる。一方で味わいに対しては好みが別れる。特に缶コーヒーのような雰囲気が重視される商品の場合、ケミカルな印象がマイナスイメージにもなりえる。
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甘味料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 19:06 UTC 版)
生薬の甘草はそのまま、またはエキスや粉末を甘味料として用いる。甘味成分としては、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などが含まれる。醤油の甘味料として使われる。 独特の薬臭い香気があるため、甘味料としては使い方に注意する必要があるが、欧米ではリコリス菓子やルートビアと呼ばれるソフトドリンク、リキュールの原料として盛んに利用されている。グリチルリチンの甘味は砂糖の150倍もあり低カロリーなため、欧米では甘草は健康的な食品添加物と認識されているが、偽アルドステロン症などの副作用を生じる事がある。
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甘味料
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ハーバード大学医学部は2021年11月1日、羅漢果を用いた甘味料は砂糖よりも健康的であると主張した。 甘味を呈し、食用とされるが、通常生では使わず、乾燥させ砕いたものを煎じて羅漢果茶として飲んだり、料理の甘味料として使われる。羅漢果を水やメタノールなどで抽出したものを、ラカンカ抽出物という名称で食品材料として用いることもある。日本には生の果実は輸入されておらず、乾燥した羅漢果が輸入されている。 羅漢果の甘味成分は、多くはブドウ糖と果糖と、特有の強い甘みをもつ成分としてモグロシド(Mogroside、モグロサイドとも)と呼ばれるトリテルペン配糖体である。モグロシドはヒトがエネルギー源として利用できないため、モグロシドやラカンカ抽出物は、他の植物性の甘味配糖体と同様に自然派の甘味料として利用されている。 日本では、羅漢果に含まれるモグロシドのうちの指標となる「モグロシドV」の含有量によって、食品と食品添加物に分けられている。通常の単純抽出の場合は、モグロシドVの含有量は1%前後から2%程度であり食品扱いである。一定量以上のもの(精製され凝縮されたもの)は、「食品添加物」扱いとなる。ただし、モグロシドは他の食品添加物に比べて比較的新しく発見されたものであるため、その安全性の評価がまだ十分ではないとして、一部の生協などでは使用を見合わせている。
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甘味料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 16:15 UTC 版)
使用される甘味料は製品によってそれぞれだが果糖ブドウ糖液糖などは使用されず、砂糖、サトウキビ糖、甜菜糖などが使用される。甘酒を甘味料として使用したものもある。
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甘味料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 02:01 UTC 版)
この配糖体の形では甘味は感じられない。加水分解されてアグリコンの形、すなわち、フィロズルチンが遊離されるとヒトは甘味を感ずる。これを利用して、食品添加物の天然甘味料として、アマチャ抽出物を用いる場合がある。 なおフィロズルチンの甘さは、天然の甘味料として知られるスクロースの400あるいは600 - 800倍とされる。参考までに、人工甘味料のサッカリンの甘さと比べても、約2倍フィロズルチンの方が甘い。
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甘味料
「甘味料」の例文・使い方・用例・文例
- 人工甘味料を入れたキャンディー
- 甘味料として砂糖がはちみつに取って代わった。
- 食物に甘味料を加える行為
- 天然甘味料
- 人工甘味料
- 追加された甘味料によって
- 甘味料として使われるサトウキビからとった砂糖
- テンサイの藷糖からとった甘味料
- 甘味料用のブドウ糖
- 甘味料(メープルシロップまたはブラウンシュガー)を添えたコーンミール・マッシュ
- アスパラギン酸で作った人工甘味料
- 甘味料・保存剤として使う白い結晶状の炭水化物
- 多くの植物に含まれる複合炭水化物で、甘味料として用いられる
- 甘葛という甘味料
- ズルチンという人工甘味料
- 人工甘味料の一種
- パラスイートという人工甘味料
- パラチノースという人工甘味料
- 異性化糖という低カロリー甘味料
- 甘草エキスという低カロリー甘味料
甘味料と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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