漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 01:46 UTC 版)
漢文(かんぶん)とは、古代中国の文語体の文章のこと。または中国人・朝鮮人・日本人・ベトナム人によって書かれる古典的な文章語のうち、漢字を用いて中国語の文法で書かれたものをいう[1]。
注釈
- ^ 20世紀以降は文語としてのみ使われ、基本的に口語としては使われない。
- ^ 反例:[清]袁枚『祭妹文』に「可将身後托汝」。漢文に現代中国語の「把字句(把+目的語+述語)」と似た「将+目的語+述語」という表現がある。
- ^ 2022年度から実施の高等学校学習指導要領 (PDF) では「第1章 総則 第2款 教育課程の編成 3(1)各教科・科目及び単位数等」で、国語教科を、現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、国語表現、古典探究の6科目に分けている。
- ^ 主要な法律は現代語化される傾向にあり、民法は明治時代の制定以来多くの部分が漢文訓読文であったが、2005年の改正で全面的に現代語化された(民法現代語化:民法の他、他の法律の現代語化傾向についても記述)。刑法も明治時代の制定以来漢文訓読文であったが、1995年の改正で全面的に現代語化された。例示された商法も、その主要構成要素であった、会社法分離の際、分離された会社法は現代語で記述されたため、現在残る商法典で漢文訓読調のものは総則・海商など主要といいがたい部分である。
出典
- ^ 吉川幸次郎『漢文の話』(筑摩書房、新版1971年(初版1962年))p. 37
- ^ 吉川幸次郎『漢文の話』(筑摩書房、新版1971年(初版1962年))pp. 37, 217–226
- ^ 吉川幸次郎『漢文の話』(筑摩書房、新版1971年(初版1962年))pp. 32–74, 177
- ^ 峰岸明『変体漢文』東京堂出版〈国語学叢書11〉、1986年。ISBN 9784490201048。
- ^ 彭富春代表建议强化古代汉语教学[リンク切れ] 新華網
- ^ 何孟奎 (2012年3月5日). “立院公文難懂 王金平:會改革” (繁體中文). 中央通訊社 2012年3月6日閲覧。
- ^ 黃揚明 (2012年3月5日). “立院公文好艱澀 前立委看嘸” (繁體中文). 蘋果日報 2012年3月6日閲覧。
- ^ 金文京『漢文と東アジア——訓読の文化圏』岩波書店〈岩波新書〉、2010年8月20日、192頁。ISBN 9784004312628。
- ^ 文部省「第七章 国語科における漢文の学習指導」『中学校 高等学校 学習指導要領 国語科編(試案)』1951年 。[リンク切れ]
漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/13 07:44 UTC 版)
「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answerのクイズ」の記事における「漢文」の解説
最初に問題文の中の漢字の部分だけを表示。時間が経つとひらがな・カタカナ・アルファベット・数字などの漢字以外の文字が表示され、問題文の全貌が明らかになってくる。
※この「漢文」の解説は、「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answerのクイズ」の解説の一部です。
「漢文」を含む「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answerのクイズ」の記事については、「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answerのクイズ」の概要を参照ください。
漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 14:10 UTC 版)
本来は中国語を表記したもの。古来、文字を持たなかった日本で最初に漢字を導入した際においては、日本語を文章に書くという概念が存在せず、漢字とともに漢文がそのまま導入された。後に訓読とよばれる方法によって日本語として読むようになった。また、日本語を漢文風に漢字だけで書いた「変体漢文体」も使われた。
※この「漢文」の解説は、「文語体」の解説の一部です。
「漢文」を含む「文語体」の記事については、「文語体」の概要を参照ください。
漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 06:44 UTC 版)
中国をはじめ、日本、朝鮮、ベトナム、台湾といった東アジア(漢字文化圏)においては、紀元前後から近世に至るまで、古代中国の漢文(現代中国語では文言文という)が、リングワ・フランカおよび外交用語としての役割を果してきた。漢字は表意文字であることから、これらの国では互いの言語を理解できなかったとしても、漢文による意思疎通が可能であった。中国国内でも、中国語の方言の差異は著しく、発音のみならず文法まで異なる場合もあり、実質上は別言語であり相互理解不能なほどであるが、文語であれば相互理解が可能であった(共通口語としては官話が用いられている)。 第二次世界大戦終結後の北朝鮮やベトナムでは漢字の使用を廃止したり、近代までは共有されていた古典漢文の教養が失われたりしたことによって、現在では通商語としての地位は著しく低下した。
※この「漢文」の解説は、「リングワ・フランカ」の解説の一部です。
「漢文」を含む「リングワ・フランカ」の記事については、「リングワ・フランカ」の概要を参照ください。
漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 10:05 UTC 版)
『開國五十年史』伯爵大隈重信撰、開國五十年史發行所、1909年9月。全国書誌番号:40013695。NCID BN15297361。OCLC 672665287。
※この「漢文」の解説は、「開国五十年史」の解説の一部です。
「漢文」を含む「開国五十年史」の記事については、「開国五十年史」の概要を参照ください。
漢文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/23 15:58 UTC 版)
漢文の章の中に、本文の文字よりも小さな文字で書かれた注釈である。分注は、本文の記述に対して、字義の注釈や字音を表すための反切などや異説を述べたりする必要がある場合に、本文の可読性を損なわずに注釈であることを明確にしながら注記を表すのに用いられる。 フォントサイズは本文の半分で、本文の1文字のマスに、4文字入る。
※この「漢文」の解説は、「分注」の解説の一部です。
「漢文」を含む「分注」の記事については、「分注」の概要を参照ください。
漢文
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:38 UTC 版)
名詞
- 漢字のみにより構成される古典中国語文法で書かれた文章のこと。中国においては、漢代(wp)にその体系が完成され、白話運動(wp)で放棄されるまで文語としての地位にあり、ヨーロッパにおけるラテン語と同じく東アジア圏(wp)の共通語とされた。これに由来する故事成語は多数あり、日本語では五十歩百歩、推敲、塞翁が馬、漱石枕流、刎頸の交わり、宋襄の仁などがある。
- 漢代の散文のこと。
- 語義1を教える日本の中学校/高等学校などでの科目の1つ。
関連語
語義1
- 読み下し文(書き下し文、訓読文、訓下文)、漢字仮名まじり文
- 返読文字、再読文字、送り仮名、和製漢語、訓読、音読
- 返り点、レ点、一二点、訓点、助字、置き字
- 類義語: 文言、白文
- 対義語: 白話[1]、やまとことば[2]、和文[3]
- 派生語: 変体漢文
語義2
翻訳
「漢文」の例文・使い方・用例・文例
- 漢文の試験で満点を取る生徒はほとんどいません。
- 漢文で書く
- 漢文において,遊び字という文字
- 一斎点という,漢文の訓読法
- 漢文において,置き字という,訓読するときに読まない文字
- 乎古止点という,漢文を訓読するための符号
- 訓戒を目的として作られた,漢文の文体の一つ
- 漢文で,上に返って読む字
- 漢文を訓読するとき,語順を逆に上に戻って読む字
- 漢文につける返り点という符号
- 書き下し文という,漢文を漢字仮名混じりの日本語文に直した文章
- 漢文をかな交じり文に書き改める
- 漢文に返り点だけを付けること
- 漢文に付けた返り点
- 訓読のために漢文に書き入れられた記号
- 漢文に訓点などを書き加える
- 漢文で書かれた中国の書籍
- 漢文の書物
- 漢文に返り点等の訓点を付けて読む読み方
- 江戸幕府が刊行した漢文教科書
漢文と同じ種類の言葉
- >> 「漢文」を含む用語の索引
- 漢文のページへのリンク