訓読文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 00:16 UTC 版)
墓誌の訓読文は以下の通り。 贈、尚衣奉御、井公墓誌文、并序。公、姓は井、字は眞成、國號は日本。才は天縱に稱ひ、故に能く命を遠邦に■、騁を上國に馳せり。禮樂を蹈み、衣冠を襲ひ、束帶して朝に■、與に儔び難し。豈に圖らんや、學に強めて倦まず、道を聞くこと未だ終へずして、■移舟に遇ひ、隙奔駟に逢へり。開元廿二年正月■日を以て、乃ち官弟に終へり。春秋卅六。皇上■傷して、追崇するに典有り。詔して、尚衣奉御を贈り、葬むるに官をして■せしめ、卽ち其の年の二月四日を以て、萬年縣滻水■原に窆るは禮なり。嗚呼、素車は曉に引きて丹旐哀を行ふ。遠■を嗟きて暮日に頽れ、窮郊に指びて夜臺に悲しむ。其の辭に曰く「乃の天の常を■、茲の遠方なるを哀しむ。形は旣に異土に埋むるとも、魂は故鄕に歸らんことを庶ふ。」と。
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