訓読とは? わかりやすく解説

くん‐どく【訓読】

読み方:くんどく

[名](スル)

漢字を、その意味にあたる日本語の読み方で読むこと。「花」を「はな」、「」を「くさ」と読む類。くんよみ。⇔音読

漢文日本語の文法に従って訓点をつけて読むこと。


漢文訓読

(訓読 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 06:45 UTC 版)

漢文訓読(かんぶんくんどく)とは、漢文の語順構成を維持しながら、訓点を付して日本語の文体に置き換えて読解すること。


  1. ^ 大辞泉小学館 
  2. ^ 寺島良安『倭漢三才圖會』(復刻版)吉川弘文館(原著1906年11月21日)。 
  3. ^ 渡部温 編『標註訂正・康煕字典』講談社(原著1991年)。 
  4. ^ 『官報』第8630号、明治45年3月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)”. 2024年1月19日閲覧。
  5. ^ 佐川繭子「「漢文教授ニ関スル調査報告」の基礎的研究」, 二松学舎大学21世紀COEプログラム「日本漢文学研究の世界的拠点の構築」 (14), pp.45-62, 2019年3月
  6. ^ 金 文京『漢文と東アジア—訓読の文化圏』岩波書店(原著2010年8月20日)。ISBN 9784004312628 
  7. ^ Tsukimoto, Masayuki (2000年10月31日). “大東急記念文庫蔵続華厳経略疏刊定記巻第五の訓点について”. 鎌倉時代語研究. 2019年12月14日閲覧。
  8. ^ 月本雅幸 (2010-08-20). “大東急記念文庫蔵続華厳経略疏刊定記巻第五の訓点について”. 鎌倉時代語研究. http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00026733 2019年12月14日閲覧。. 
  9. ^ 平安時代の式部省大学寮、博士職が用いたもの
  10. ^ 日本の漢字1600年の歴史. ペレ出版. pp. 141-142. ISBN 9784860643003 
  11. ^ レ点が字の左上に書かれるのだから、右掲例のようにレ点とその他の返り点とが重なる場合、なぜレ点が下になるかがわかる。例では「矛」の左上にあるレ点と「與」の左下の一点とが重なっている。レ点が字の左下に書かれるなどとする説明が『大辞泉』『大辞林』などの「返り点」の項目でなされるが、誤りである。また、レ点とその他の返り点が重なっている場合、その点が「一レ点」「上レ点」などと一つの返り点であるかのように説明されることもあるが、これも誤りである。
  12. ^ 明治45年(1912年)3月の「漢文教授に関する文部省調査報告」より転載
  13. ^ ただし19世紀の一部の図書では行末に返り点があるという。
  14. ^ 沢田総清『漢文教授法概説』芳文堂、1937年、漢文訓読法 -131頁。
  15. ^ 「吾日三省吾身」と訓点を施し「吾日に三たび吾が身を省みる」と読まれることもある。先ほどとは順序が異なっていることに注意。
  16. ^ 古田島 2012 157頁
  17. ^ a b 古田島 2012 158-160頁
  18. ^ 古田島 2012 161頁
  19. ^ Kanbun | The Unicode Standard” (PDF). 2017年7月30日閲覧。
  20. ^ リンク先のウィキソースではテクストが異なるため、「盾」を「楯」につくる。
  21. ^ ここで「與」(:与、拼音: )は連詞として「A(と)B」の形で使われる場合、「與」字がひらがなになおされて「AとBと」と書き下される。
  22. ^ 「者」を「もの」と読む訓読ではわかりにくいが、「者」は短語をつくる結構助詞であってこれ自体が名詞ではない。「鬻~矛者」でひとつの名詞性短語である。また、訓読では謂詞「有」の主語が「鬻~矛者」であるかのように誤解されるかもしれないが、実際には主語は「楚人」であって「鬻~矛者」は賓語である。したがって句式は第一句式SVではなく第二句式SVOである。このように訓読が白文の構造を保たない場合がある。
  23. ^ 中国語には時制がないので、訓読にはそれが現れないが、訳するときに文脈から補うことになる。ただ、例句の場合、原文ではこのあとに「譽(ほ)メテ(これ)ヲ(い)ハク~」と句が途切れないから、気にしなくて良い。
  24. ^ [1]
  25. ^ 古田島洋介『これならわかる返り点』
  26. ^ 石塚、2001,小助川,2012
  27. ^ 明治時代には、漢文のように英語を訓読していたというのは本当ですか
  28. ^ [2]
  29. ^ a b c 土田 2014, p. 6.
  30. ^ a b c d 土田 2014, p. 7.



訓読

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 01:50 UTC 版)

読経」の記事における「訓読」の解説

経文訓読み(漢文訓読)で読誦する

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訓読

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 05:49 UTC 版)

潮州語」の記事における「訓読」の解説

潮州語は、台湾語などと同様に漢字字義に合う別の語彙を訓読によって記す例がある。 漢字音読: 訓読一 : ig4 : zêg8

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訓読(新字体)

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嘉量銘」の記事における「訓読(新字体)」の解説

黄帝初祖、徳は虞に匝(めぐ)り、虞帝は始祖、徳は新に匝る。歳(さい)は大梁在り、龍は戊辰集まれば戊辰直定し、天命にして民を有(たも)ち、土徳に拠りて受け、号を正して真に即(つ)く。建丑(けんちゅう)に改正し長寿隆崇(りゅうしゅう)なり。律度量衡同じくし、前人と稽当し、龍は己巳在り、歳は実沈に次(やど)りて、初め天下に班(わか)ち、万国永く遵(したが)い、子々孫々、亨(う)けて億年伝えよ

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訓読(新字体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 03:48 UTC 版)

権量銘」の記事における「訓読(新字体)」の解説

廿六年、皇帝尽(ことごと)く天下を并兼(へいけん)し、諸侯黔首けんしゅ大いに安んず。号を立てて皇帝為す。乃(すなわ)ち丞相状綰(じょうしょうじょうわん)に詔(みことのり)して、法度量の則、壱(いつ)ならずして歉疑(けんぎ)なる者は、皆明らかに之(これ)を壱にせしむ。

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訓読(新字体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 03:48 UTC 版)

権量銘」の記事における「訓読(新字体)」の解説

元年丞相斯・去疾に制詔す。法度量は尽(ことごと)く始皇帝之(これ)を為(つく)り、皆刻辞有り。今号を襲へり。而(しか)るに刻辞始皇帝称せざれば、其れ久遠に於(おい)て、後嗣之を為りし者の如く成功盛徳に称(かな)はざらん。此(こ)の詔を刻せと。故に左に刻し疑なからしむ。

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訓読

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古壮字」の記事における「訓読」の解説

訓読の例を示す。漢字の意味だけを借り別の読みをする字。形声字が作られる例が多いので、訓読の例は少ない。 … 「器」を意味するaen漢字「器」の異体字用いて表す。

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