元曲とは? わかりやすく解説

げん‐きょく【元曲】

読み方:げんきょく

中国元代盛行した演劇歌劇形式で、歌詞には口語豊富に使用され人情機微をついた作品が多い。「西廂記(せいそうき)」「漢宮秋」など。元雑劇北曲


元曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/20 06:48 UTC 版)

元曲(げんきょく)とは、宋の時代に始まった歌劇で、元代に隆盛した雑劇散曲を総称したもの。ともに当時、北方で流行した曲調である北曲を用いた。


  1. ^ 孫玄齢『元散曲的音楽』 上冊、文化芸術出版社、1988年、112頁。ISBN 7503900679 
  2. ^ 塩谷温国訳元曲選』目黒書店、1940年、49頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1262067/30 


「元曲」の続きの解説一覧

元曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 17:12 UTC 版)

斉天大聖」の記事における「元曲」の解説

元曲『西遊記雜劇(楊景賢)第三本』では、孫行者は「小聖弟兄 姊妹五人 大姊驪山老母 二妹巫聖母 大兄齊天大聖 小聖通天大聖 三弟耍耍三郎」と自分は5人の兄弟姉妹驪山老母、妹の巫聖母、兄の齊天大聖自分通天大聖で、弟の要要三郎がいるという。

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元曲(水滸戯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 15:54 UTC 版)

水滸伝の成立史」の記事における「元曲(水滸戯)」の解説

元曲とは元代隆盛した雑劇散曲総称したもので、元雑劇とも言われる。それらの中に梁山泊宋江まつわるエピソード扱った雑劇があり、これらは「水滸戯」と総称される具体的な曲名としては『梁山泊李逵負荊』『都孔目風雨(大婦小妻)還牢末』『同楽院燕青』『黒旋風双献功』『争報恩三虎下山』などがあり、『水滸伝』の物語形成されるまでの過程影響与えた可能性が高い。特に『梁山泊李逵負荊』の筋は、現行水滸伝』の第73回出てくる話のプロットとなっている。内容不明題名だけが残る作品中でも『病楊雄』『折担児武松打虎』『窄袖児武松』『双献頭武松報仇』『全火児張弘』などは、『水滸伝』の楊雄武松張横らとの関連性うかがえる水滸戯にはパターンがあり、まず宋江登場して自己紹介落草した(盗賊身を落とした理由である閻婆借殺し述べその後部下紹介に続く(なお、仲間36人の大幹部72人の小幹部とされ、従来36人から108人に増加していることが注目される)。とある理由部下何人かの頭領下山させると告げる。下山する頭領たちの名は『水滸伝』とほぼ同じであるが、性格はかなり異なり、主に活躍するのは、李逵燕青魯智深などの面々である。頭領たちは様々な事件起こした後、梁山泊へ戻るという筋書きとなっている。大きな特徴として、事件前後梁山泊構成員変化がないという静的構造となっている。現行水滸伝』はむしろ梁山泊集団の形成過程(第II部分)を中心に据えているため、集団そのもの動的であるから物語構造大い異なっている。一方で宋江らの拠点は完全に梁山泊定着しており、しかも周囲八百里という『水滸伝』と同様の描写見られる元に代わって明が成立した後も水滸戯は制作され、明初の皇族文人で自らも雑劇作ったことで知られる有燉(周憲王。洪武帝の孫。1379年 - 1439年)が、『豹子和尚自還俗』『黒旋風仗義疎財』などの水滸戯を残している。『豹子和尚自還俗』は魯智深主人公とした水滸戯であり、魯智深をのぞく35人の頭領席次述べられている意味で貴重な史料である(36人の内訳席次上掲の表を参照)。題名の「豹子和尚」は魯智深を指すが、現在の水滸伝』では魯智深あだ名は「花和尚」であり、「豹子」のあだ名を持つ者は「宋江三十六人賛」の段階では未登場だった林冲(豹子頭)である。『水滸伝』での魯智深林冲活躍する箇所隣接しており、小説成立過程林冲魯智深の「豹子」という属性分けられ分割したキャラクターであった可能性考えられる。 なお、水滸戯の中には小説としての水滸伝』が完成された後に作られたものもあり、『魯智深喜賞黄花峪』『梁山五虎大劫牢』『梁山七虎鬧台』『王矮虎大鬧東平府』『宋公明排九宮八卦陣』などが残っている。これらも静的物語構造であることには変わりない。

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