居合とは? わかりやすく解説

い‐あい〔ゐあひ〕【居合】

読み方:いあい

《もと「立ち合い」に対する語で、「居」は座ることの意》座った姿勢から瞬時に刀を抜き、敵を斬る剣技元亀天正(1570〜1591)ごろ、奥州林崎甚助重信に始まるといわれる居合抜き


居合


居合術

(居合 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 23:27 UTC 版)

居合術(いあいじゅつ)、もしくは居合(いあい)、抜刀術(ばっとうじゅつ)とは、日本刀に収めて帯刀した状態より、鞘から刀を抜き放つ動作で相手に一撃を与え、続く太刀捌きでさらに攻撃を加えたのち、血振るい残心、納刀するに至る技術を中心に構成された日本武術である。




「居合術」の続きの解説一覧

居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 07:22 UTC 版)

夢想神伝流」の記事における「居合」の解説

初伝 大森流(正座の部) 元は大森六郎左衛門の流であるが、太夫守政の計らいより取り入れられた。大森流が「袈裟一太刀」の精神則っていること、時代考慮入れて正座用い初心者覚えやすいことがその理由である。 一本初発刀(前)二本目 左刀(右)三本目 右刀(左)四本目 当刀(後)五本目 陰陽進退八重垣六本目 流刀(受流し七本目 順刀(介錯八本目 逆刀(附込)九本目 勢中刀(月影)十本目 虎乱刀(追風十一本目 逆手陰陽進退(脛囲)十二本目 抜刀抜打中伝 長谷川英信流(立膝の部) 本来、林崎甚助重信から伝わる本重信と言うべきものであるが、後世長谷川英信優れた達人であったため、長谷川英信流と称される至った一本横雲二本虎一三本稲妻四本浮雲本目 山颪六本目 岩浪七本八本目 浪返九本目 滝落十本目 抜打 重信流 居業 :平成入り重信流」と呼ばれることが多くなった。 一本目 向払(二本目 柄留(脛囲)三本目 向詰四本目 両詰(一)戸脇(二)戸詰五本目 三角六本四角四方斬)七本八本目 虎走九本目 暇乞(1)本目 暇乞(2)十一本目 暇乞(3) ※ 業の名称、本数および並び順については、師伝により異なるものがある。 奥居合 立業 一本人中(壁添)二本目 行連三本目 連四本目 行違五本目 夜の敵(信夫六本五方斬(惣捲)七本目 放打(総留)八本目 賢の事(袖摺返)九本目 隠れ捨(門入)十本目 受流 ※ 業の名称、本数および並び順については、師伝により異なるものがある。

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 04:36 UTC 版)

植田平太郎」の記事における「居合」の解説

1919年大正8年)、高知細川義昌入門し無双神伝英信流抜刀術(居合)を学ぶ。同門には中山博道がいた。1923年大正12年)、細川から免許皆伝授かった無双神伝抜刀術兵法17代目継承し1949年昭和24年7月25日尾形郷一貫心に18代宗家を紹統允可した。

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 02:46 UTC 版)

無双直伝英信流」の記事における「居合」の解説

現在英信流として行なわれている形を以下に示す。 大日本抜刀法(大日本抜刀流、英信流抜刀法とも) 十一本(河野百錬によって組み立てられた型であるため、河野百錬流とも呼ばれることもある。本来は九本であるが、後に福井虎雄が行いやすいようにと、河野より許可得て順刀と四方刀の二本2種再編した) 順刀 一順刀 二追撃刀斜刀四方一四方刀 二斬突刀前敵逆刀多敵刀後敵逆刀後敵抜打 正座之部 十一本(古伝によると、9代太夫守政の剣術の師だという大森左衛門なる人物組み立てたのであるため大森流と呼ばれるまた、一説には大森左衛門長谷川英信弟子であった破門されたともいわれる太夫守政の計らいにより、荒井清哲からの許可得て併伝されたという) 前右左八重垣受流介錯附込月影追風抜打 立膝之部 十本(古伝では流祖長谷川英信によって組み立てられたものであるため、これを英信流という。本来は林崎流とも呼ばれたものだが、英信によって再編されたという) 横雲虎一稲妻浮雲岩波返浪返滝落真向 奥居合 居業之部 八本古伝では立業も含めて始祖である林崎甚助によって伝えられたものであることから林崎流と呼ぶ。あるいは抜刀心持事とも) 脛囲戸詰戸脇四方下両詰虎走 奥居合 立業之部 十本(居業と同様、これも林崎流、あるいは抜刀心持事と呼ばれる。十本目の受流は大江によって組み込まれたものだとされるが、他の兄弟弟子系統でも見られることから実際には師である五藤正亮による編纂ではないかともいわれている) 行連連達惣捲惣留信夫行違袖摺返門入壁添受流暇乞 三本 番外之部 四本(奥居合の業を組み合わせて作られた型。大江正路創案) 速浪雷電迅雷四方切<邪気祓い> 早抜き基本的に立膝之部を連続で抜くもの。効率よく鍛錬できるよう大江創案による稽古法で、道場以外の公の場での演武行わないようにと大江自身口伝残されている。この早抜きのみ十本全て抜いて一本数える) 横雲虎一稲妻浮雲岩波浪返瀧落受流 上記大江自身によって組み立てられた早抜きであるが、系統によって順序や行う形が違う場合が多い。最も多く見られるのは福井虎雄創案による片手真向が最後となる行い方で、他にも単純に立膝之部を連続で行うものなど、様々である。道場によっては早抜き継承してない場合もある。早抜き古伝はないた下村派には存在しないが、大江系の居合を学び抜き取り入れている下村系統もある。 組太刀 居合道七本大江正路制定の型。古伝太刀打之位を再編したのであるため、これをもって太刀打之位とする) 出合拳取絶妙剣独妙剣鍔留請流真方 詰合之位 十一本(元々は信州伝わった九ノ腰の一つ土佐伝わった際に体系化された) 八相拳取岩浪八重垣返位弛燕返眼関落水月刀剣討込 古伝 大森十一本(大江は「正座の部」と改称、形の名称も変更) 英信流表 十本(大江は「立膝の部」と改称太刀打之位 十本(剣術組太刀大江七本改変) 詰合 十一本(相手付けての居合の形。下村派では十本) 大小八本座った状態での帯刀柔術大小立詰 七本立った状態での帯刀柔術小太刀之位 六本小太刀による組太刀) 英信流奥(奥居合) 二十本(抜刀心持事と林崎流とも呼ばれる二十本より多い系統もある。現在谷村派では二十一本大剣取 十本(組太刀幕末に失伝したと思われる) 現在では、一部系統除いて詰合、大小(立)詰の形は継承されていない事が多い。大剣取、小太刀の技は幕末に失伝したと言われていたが、少なくとも15代、16代までは教伝されており、棒術稽古されていたようである。17大江正路よりこれらの奥伝受け継ぐことができなかったと考えられるが、継承しながらも伝えなかったともいわれる。これらは剣術組太刀であった思われ、さらに古伝においては以下の業目録存在していた。 寝間之大事 六本 外物之大事 六本 上意之大事 十四極意之大事(心得のこと) 二十二本 軍組討 四本 大江正路門下幾つかの系統山本晴介政岡壹實三谷義里等の師範系統)では、土佐残った多く伝書研究大江兄弟弟子である16代の門弟下村派の師範などから学び組太刀の各形を受け継いだ、あるいは復元した系統もある。下村派には、大小(立)詰までは現存している。戦後においては20代河野百錬がかつての大江門弟たちと同様、こうした大小(立)詰や大剣取の研究行ったまた、現行での独演の業にも多数替え業が存在しており、たった一本の業であってもいくつも異な想定で業が行なわれていた。現在、これらは山内派として纏められ習伝されている。

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 04:12 UTC 版)

小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているか」の記事における「居合」の解説

「気」を制御する侍を職業とする者が使う奥義ともいえる技。自らが発する「気」を刀の切先一点集中させ、本来の間合いより長い距離から実体のない「気」の斬撃放つ堅固な鎧に身を包んだ相手であっても、「気」の斬撃は鎧を透過して相手肉体切断する受け流すことは不可能な攻撃であり、この「気」の斬撃から防御するには回避するしかないといわれる

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:54 UTC 版)

小説ウィザードリィ 隣り合わせの灰と青春」の記事における「居合」の解説

「気」を制御する侍を職業とする者が使う奥義ともいえる技。自らが発する「気」を刀の切先一点集中させ、本来の間合いより長い距離から実体のない「気」の斬撃放つ堅固な鎧に身を包んだ相手であっても、「気」の斬撃は鎧を透過して相手肉体切断する受け流すことは不可能な攻撃であり、この「気」の斬撃から防御するには回避するしかないといわれる素質のある侍であれば経験浅くとも居合を繰り出すことができる。

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:02 UTC 版)

中山博道」の記事における「居合」の解説

博道が居合を志したのは、一説後援者渋沢栄一の居合に触発されたからといわれるまた、博道を慶應義塾剣道師範任じた福澤諭吉居合の達人であった明治時代末期、「高知県旧土佐国)に神伝重信流という一世唯一伝授が掟の居合が伝わっていると板垣退助と言っていた」と聞いた博道は、土佐藩出身政治家で、無双直伝英信流第15代宗家谷村亀之丞自雄の親族でもある板垣退助訪ね、その口利きで、神伝重信流(神伝重信流下派)の細川義昌入門し細川から免許允可された。 博道は居合道界の傾向について、「居合自体は一術と雖も対者予想しない形はないが、普通に於いては一人術の如く主客共に自然に思いがちであり、術も簡単である様考えられ、そこに安易感が生じ、只抜き切り差し納め練れて三、四本の本数覚えた程度で、これが居合だとする考え方多く、しかも一人での修行のため、優劣というか勝敗目的にしていないいわゆる競争的刺激がない故、一寸ばかり慣れてくると、はや一角の器用者然として己れの刀法をと慢じないまでも、其れに近い考えになる傾き非常に多い」と述べ、居合修行者が陥りやすい自己満足戒めている。

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居合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:21 UTC 版)

神道無念流」の記事における「居合」の解説

神道無念流の居合の特徴は「立居合」という名称の通り座った状態で行う業は無く立った状態の業のみである。また、他の居合流派に多い横一文字抜き付けは稀で、肘を狙った袈裟抜き付けが多い。

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居合

出典:『Wiktionary』 (2021/07/30 08:10 UTC 版)

名詞

いあい居合居合い

  1. 座った姿勢片膝立て姿勢から抜刀して敵を斬る剣技
  2. 鞘から刀を抜きざまに斬りつける剣技
  3. 廃語検地において、実際測量をせず書面済ませること。

発音

関連語

動詞

いあい

  1. 「いあう」(射合う)の連用形

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