おまる‐がわ〔をまるがは〕【小丸川】
小丸川
悠久の歴史をはぐくむ小丸川
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
小丸川は、その源を宮崎県東臼杵郡椎葉村三方岳に発し、東流して東郷町において屈曲し尾鈴山(標高1,405m、東郷町出身の歌人若山牧水が「ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ秋も霞のたなびきおりて」とうたった山である)の西麓に沿って流れ、途中、渡川を合流して木城町南端で平地部に出て再び東流し高鍋町で切原川を合流して日向灘に注ぐ、幹川流路延長75km、流域面積474km2の一級河川です。 |
高鍋町を流れる小丸川 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.小丸川の歴史 |
"小丸川は源を宮崎県椎葉村三方岳に発し、高鍋町より日向灘に注いでいます。下流域では昔から稲作を中心とする農業が盛んでした。1918(大正7)年、木城町の石河内地区に武者小路実篤が、自然と人間社会の調和をめざした理想郷、「新しき村」を建設したことで有名です。" |
小丸川に生き続ける実篤の理想郷 |
小丸川流域の気候は、上流域は山地型気候、下流域は南海型気候区に属し照葉樹林帯が広がっており自然環境はきわめて豊かで、その一部は |
2.地域の中の小丸川 |
"小丸川の流域は90%が山林であり、流域人口のほとんどが下流部の木城町、高鍋町に暮らしています。下流部の河川敷は運動公園として整備され、クラブ活動などのスポーツが盛んなほか、ジョギングや散歩等で日常的に多くの人に利用されています。" |
地域に根付く小丸川 小丸川の流域は約90%が山林であり、上流部はほとんどが山林と深い渓谷となっており、昔からの自然が多く残されています。また、流域人口の約70%が下流の木城町と高鍋町に住んでいます。 |
3.小丸川の自然環境 |
"小丸川は日向山地中央部の山間狭窄部を流れ下流部の田園地帯へ流れます。貴重な動植物として、中流域の河跡湖では絶滅危惧種のミズキンバイ、ガガブタ等の水生植物、河口部ワンドではアカメ、トビハゼ等が確認されています。" |
河道の状況は、上流は山間狭窄部を流れ、河床勾配が急であり、発電用水の取水による減水区間が大部分を占めています。河口から10数キロの川原ダムまでは田園地帯を流れ、川幅が広く、河床材料は砂、砂利となっています。 流域に分布する貴重な動植物として河川水辺の国勢調査では、中流域には河跡湖(川の流れが変わってその一部がせきとめられ、池や沼になったもの)が残されており、ミズキンバイ、ヒメコウホネ、ガガブタ、ノタヌキモ等、絶滅危惧種とされている貴重な植物も確認されています。 河口域のワンド(入り江)は夏になると一面コアマモに覆われ、魚類では貴重種のアカメをはじめたくさんの魚の稚魚や幼魚、エビやカニのすみ家となっており、岸辺のヨシ群落周辺ではトビハゼが見られます。中州では小丸川の顔ともいえる貴重な植物ハマボウ群落が見られ、群落の大きさは県内トップクラスです。 水質は流域内の人口が少ないこともあり、小丸川本川では河口から7k650の |
4.小丸川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
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