狛江駅 狛江駅の概要

狛江駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 10:44 UTC 版)

狛江駅
北口(2009年6月13日)
こまえ
Komae
OH 15 喜多見 (1.1 km)
(0.6 km) 和泉多摩川 OH 17
所在地 東京都狛江市東和泉一丁目17-1
駅番号 OH16
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 13.8 km(新宿起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線*
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]41,774人/日
-2022年-
開業年月日 1927年昭和2年)5月27日
備考 *通過線2線含む
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概要

駅名称は自治体名「狛江」から取られた。

旧・小田原急行鉄道路線計画時にはなかったが、住民の要望で新設された請願駅である。このため駅開設は路線開通より2か月遅れている。狛江市中心部に位置するが、駅周辺は住宅が密集していたため大規模商業施設やバスターミナル新設が困難であった。路線高架化事業に伴い、駅前再開発事業も行われ、駅前施設「エコルマ」および北口ロータリーが完成した。

「成城学園前管区成城学園前管内」に属する[1]

狛江市内の駅は、当駅・和泉多摩川駅のみである。なお、喜多見駅はホームの一部が狛江市内となっているが、登記上の所在地世田谷区となっている。

歴史

高架化直前の狛江駅構内(1995年3月25日)

年表

駅名の由来

駅が所在している自治体の名称「狛江」より(狛江の由来については諸説ある)。

駅構造

南口(2016年2月)
1番ホーム(2016年2月)
シンボルカラーはブラウン

狛江駅
配線図

喜多見駅

2 1


和泉多摩川駅

間に通過線を挟んだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅る。線路・ホームは高架上、改札口地上にある。複々線区間であるため。各停の動きに関わらず、特急ロマンスカー快速急行急行などが追い越すことが可能。

改札口は喜多見駅側に1か所あり、北側と南側、および改札正面の公共通路への出口がある。臨時改札口はない。屋根はホーム全面を覆っているが、線路部分は覆っていない。駅舎両脇の高架下を商業施設、駐輪場として利用している。

世田谷区内をほぼ直線状に進んで来た路線が、多摩川橋梁に合わせてカーブする途上にあるため、ホームは緩やかにカーブしている。

駅舎デザインは、内側外側共に改札階は薄い茶色、ホーム階は白色が基調となっている。出入り口付近の装飾(駅名が掲げてある箇所)、改札階窓枠、およびホーム階の窓枠は、濃い茶色で、上部が半円状のデザインに統一されている[15]。隣の和泉多摩川駅では、淡いグリーン色、上部が三角形となっており、両駅間デザイン上の差異となっている。

和泉多摩川駅との比較

また、旅客上屋(屋根)については、喜多見駅等の世田谷区内の新設高架駅では、横から見て丸みを帯びたものに統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている[15]

2番ホーム西端より東側を見る(2021年2月)

のりば

ホーム 路線 方向 軌道 行先[16]
1 小田原線 下り 緩行線 小田原片瀬江ノ島方面
通過線 □小田原線 下り 急行線 (下り列車通過)
通過線 上り (上り列車通過)
2 小田原線 上り 緩行線 新宿 千代田線方面

※下り東北沢駅 - 登戸駅間、上り向ヶ丘遊園駅 - 東北沢駅間急行線・緩行線は原則として以下の通りに使い分けられている。

〔急行線〕
特急ロマンスカー・快速急行・通勤急行・急行が使用する。成城学園前駅 - 経堂駅間のみ通勤準急も使用する。
〔緩行線〕
準急・各停が使用する。通勤準急も上記以外の区間で使用する。
但し、千代田線直通上り急行は、経堂駅以東で緩行線を使用する。

出入口

  • 北口:改札階と駅前は同一レベルで連続して繋がっており、段差を気にすることなく移動可能。
  • 南口・正面口:改札階と駅前間に階段スロープがある。

旧駅舎

駅舎・線路共に地上にあった。駅舎は下りホーム側にあり、両ホームは跨線橋で連絡していた。上りホームには臨時改札口があった。

駅設備

南口(2016年2月)

駅舎は1990年代に出来たため、設備は比較的充実している。多目的トイレオストメイトに対応している。

  • トイレ改札内(上り線の直下付近)にある。女性用、多目的トイレ、男性用がある。
  • 水飲み場:各ホームに1か所ずつ、合計2か所ある。
  • 休憩コーナー:改札内側に2か所ある(旧・喫煙所)。
  • 待合室:各ホームに1か所ずつ、計2か所が2004年(平成16年)に新設された。
  • エレベーター:改札階と各ホーム階を連絡する。ホーム毎各1基の合計2基がある。
  • エスカレーター:改札階と各ホーム階を連絡する。両方向各1基の合計4基がある。

商業設備・施設


注釈

  1. ^ 藤田雄介(小田急電鉄CSR・広報部)「総説:小田急電鉄」『鉄道ピクトリアル』第70巻第8号(通巻976号)、電気車研究会、2020年8月10日、13頁、ISSN 0040-4047 
  2. ^ 小田急五十年史』小田急電鉄、1980年12月、790頁。doi:10.11501/11956508https://dl.ndl.go.jp/pid/11956508/1/428 
  3. ^ 私鉄会社による路線・駅舎用地買収と地域社会 - 永江雅和, 専修経済学論集,48(2),77-92(2013-11-30) ,
  4. ^ a b 編集部「小田急の複々線区間工事前後を見る」『鉄道ピクトリアル』第68巻第6号(通巻946号)、電気車研究会、2018年6月1日、41頁、ISSN 0040-4047 
  5. ^ “小田急・喜多見 - 和泉多摩川間 26日から複線高架に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年3月15日) 
  6. ^ 小田急小田原線(成城学園前駅~登戸駅間)線増連続立体交差事業 4月27日(日)から喜多見、狛江、和泉多摩川3駅の新駅舎を使用開始 同区間の複々線化工事の完成は平成9年6月を予定しています”. 小田急電鉄. 1997年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。
  7. ^ “小田急 連続立交化6月完成 喜多見ー和泉多摩川 新駅舎27日から使用”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年4月18日) 
  8. ^ 寺西知幸「複々線化進展による江ノ島線への波及効果」『鉄道ピクトリアル』第70巻第8号(通巻976号)、電気車研究会、2020年8月10日、217頁、ISSN 0040-4047 
  9. ^ 小田急線狛江駅高架下 小田急マルシェ狛江 5月28日(木)オープン』(プレスリリース)小田急電鉄、1998年5月14日。 オリジナルの1998年6月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/19980614135226/http://www.odakyu-group.co.jp/topics/98komae.htm2022年3月20日閲覧 
  10. ^ 12月11日(土)、小田急線のダイヤ改正を実施 -複々線化区間の延伸、新種別の導入で所要時間が短縮します-』(プレスリリース)小田急電鉄、2004年10月6日。 オリジナルの2005年3月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20050308101903/http://www.d-cue.com/cgi-bin/info/pg02348.pl?key=869&info_kubun=d-cue&mode=online2021年5月5日閲覧 
  11. ^ 市の歌 > 平成25年9月1日から小田急線狛江駅の電車接近メロディーが狛江市の歌「水と緑のまち」に!”. 狛江市. 2021年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月5日閲覧。
  12. ^ 小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄 / 箱根登山鉄道、2013年12月24日。 オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210509093516/https://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8052_1284200_.pdf2021年5月9日閲覧 
  13. ^ 2016年3月26日(土)小田急線ダイヤ改正を実施します ロマンスカー停車駅の新設および東京メトロ千代田線直通列車の増発』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄、2015年12月18日、6頁。 オリジナルの2019年6月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190606121333/http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8360_8351253_.pdf2020年5月10日閲覧 
  14. ^ 代々木上原 - 登戸間の「複々線化」により小田急の通勤が変わる! 2018年3月、新ダイヤでの運行開始 〜ラッシュピーク混雑率150%、町田〜新宿間の最大12分短縮を実現〜 〜快速急行の登戸停車や列車種別の新設で、都心へのアクセス向上〜』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄、2017年11月1日。 オリジナルの2019年4月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190415221739/http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8701_5820170_.pdf2020年5月10日閲覧 
  15. ^ a b 編集部「小田急複々線区間 各駅停車」『鉄道ピクトリアル』第68巻第6号(通巻946号)、電気車研究会、2018年6月1日、48頁、ISSN 0040-4047 
  16. ^ 狛江駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月3日閲覧。
  17. ^ 統計情報 - 狛江市
  18. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  19. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  20. ^ a b 狛江市民活動・生活情報誌%20第44号(2007年4月) - 狛江市
  21. ^ 関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」
  22. ^ 関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」
  23. ^ 関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」
  24. ^ 風景印%20狛江駅前郵便局 - 日本郵便

出典

  1. ^ a b c 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  2. ^ 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。


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