機動戦士ガンダムAGE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 04:14 UTC 版)
WEBラジオ
公式サイトにて『ガンダムAGE×3ラジオ』(ガンダムエイジ アゲアゲラジオ)が配信された。全28回。パーソナリティーはフリット・アスノ役の豊永利行(第1回 - 第15回)、アセム・アスノ役の江口拓也(第16回 - 第28回)。
OVA
- 『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』
- 2013年7月26日発売。第2部・アセム編をベースに、第4部・三世代編までの物語をアセムとゼハートを中心に再構成した内容になっている(2人が登場しない第1部・フリット編は回想シーンとして挿入されている)。約1時間にも及ぶ新規シーンの挿入や、設定の追加・変更・補完がされている。主な新規シーンは、第2部の学園生活や第48話のアセムとゼハートの決戦シーンなど。また、メカニックではガンダムAGE-1ソーディアやガンダムレギルス(ゼハート専用カラー)などが新たに登場している。
スタッフ(OVA)
他、テレビスタッフと同様。
- 監督 - 綿田慎也
- 構成・脚本 - 木村暢
- メカニック作画監督 - 大塚健
- ストーリー監修 - 日野晃博
主題歌(OVA)
- エンディングテーマ「My World」(前編)
- エンディングテーマ「未来の模様」(後編)
- 作詞 - 松井洋平 / 作曲・編曲 - 石川智久 / 歌 - 結城アイラ
- 挿入歌「未来の模様」
- 作詞 - 松井洋平 / 作曲・編曲 - 石川智久
- 挿入歌「ほしのひかり」
- 作詞 - 松井洋平 / 作曲・編曲 - 石川智久
- 挿入歌「君と僕はそこにいた」
- 作詞 - AiRI / 作曲・編曲 - 宮崎京一 / 歌 - AiRI
各話リスト(OVA)
話数 | 絵コンテ | 演出 | キャラクター作画監督 |
---|---|---|---|
前編 | 酒井和男、角田一樹 綿田慎也 |
千葉道徳、佐村義一 池田佳代、松川哲也 | |
後編 | 寺岡巌 綿田慎也 |
綿田慎也 | 千葉道徳、大貫健一 池田佳代 |
漫画版
機動戦士ガンダムAGE 〜始まりの物語〜
『機動戦士ガンダムAGE 〜始まりの物語〜』は中西寛による、アニメ本編開始前後を漫画化した読切作品[126]。アニメ本編第1話の放送と前後し、小学館の漫画雑誌『週刊少年サンデー』2011年10月5日発売の45号と同月12日発売の46号に掲載され[126]、前編は小学館のウェブサイト『クラブサンデー』や『コロコロ公式サイト』でもインターネット配信された[127]。後に前編が同作者による外伝『〜追憶のシド〜』の単行本1巻[43]:150-187頁に、後編が同じく2巻[128]:156-189頁にそれぞれ収録されている。
ストーリーおよび設定は、企画段階のアイデアを基にしており、AGEシステムの能力やガンダムの戦い方には本編で不採用になったものが反映されている[129]。物語の導入はおおむねアニメ本編の第1話をなぞる内容となっているが、本作ではUEの襲撃を予見したフリットが学校で騒動を起こしてから実際の襲撃までに3日の時間経過があるなど、細部の違いもある。またガンダムAGE-1の正パイロットであったラーガンは作中でUEの攻撃を受けた際にアニメ本編では負傷しつつも生存するのに対し、本作では戦死したという描写になっており[129]、そのことに激昂したフリットがガンダムに搭乗する流れになっている。
本作で描かれた初期設定版のAGEシステムは極限状況の中で近辺にある物品や建造物などから戦況に合致したものを探し出し、その場で武器に改造して機体に取り込む機能と設定されている[129]。作中ではAGEシステムの発動により背中に風車を装着し、ビームダガーでも倒せなかったガフランを撃退した[注 46]。日野晃博によれば、この設定はガンダムシリーズの作風にそぐわないという理由で没になったという[129]。
機動戦士ガンダムAGE -First Evolution-
『機動戦士ガンダムAGE -First Evolution-』は、『ガンダムエース』2011年12月号から2012年10月号に連載した本作の第1部・フリット編のコミカライズ版。作者は葛木ヒヨン。
機動戦士ガンダムAGE -Second Evolution-
『機動戦士ガンダムAGE -Second Evolution-』は、月刊誌『ニュータイプエース』(角川書店)2011年Vol.4号より連載した本作の第2部・アセム編のコミカライズ版。作者はばう。
機動戦士ガンダムAGE -Final Evolution-
『機動戦士ガンダムAGE -Final Evolution-』は、『ガンダムエース』2012年11月号より2013年4月号にかけて連載。本作第3部キオ編と第4部・三世代編のコミカライズ版。作者はばう。
第1話では既にヴェイガンに囚われているキオの救出から始まり第2話でAGE-FXが登場。ムーンベース攻略戦の冒頭だけ描いて戦闘終了後に場面転換するなど、『First Evolution』や『Second Evolution』とは違い、テレビ版のダイジェスト的構成となっている。
機動戦士ガンダムAGE 〜クライマックスヒーロー〜
『機動戦士ガンダムAGE 〜クライマックスヒーロー〜』は月刊コロコロコミック2012年7月号から11月号まで連載された、キオを主人公としたコミカライズ版。作者は鷹岬諒。シャナルアがスパイではない、ジラードやセリックが戦死しない、ゼハートが聡明な性格である、ザナルドの一人称が「オレ」に変更されている、キオがFXバーストモードの使用を躊躇しないなど、テレビアニメ版やPSP版とは設定の違いが見られる。
注釈
- ^ 第1話から第49話(最終話)までの平均視聴率で最高視聴率は4.8%、最低視聴率は1.4%(いずれも関東地区での視聴率。ビデオリサーチ調べ)。
- ^ 2004年(平成16年)の『SDガンダムフォース』を第10作、2010年(平成22年)の『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』を第13作として含み、なおかつ2007年(平成19年)と2008年(平成20年)の『機動戦士ガンダム00』を両シーズン合わせて第12作[2]とみなした場合。
- ^ 全4クール[1](全49話)に及ぶ放送のうち、第1部「フリット編」は第1話から第15話まで、第2部「アセム編」は第16話から第28話まで、第3部「キオ編」は第29話から第39話まで、第4部「三世代編」は第40話から第49話(最終話)までの構成。
- ^ 監督の山口晋はこうした世代交代を、2000年のNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』に例えている[4]。テレビアニメでも、鈴木光司の小説を原作とする1991年(平成3年)の単発アニメ作品『満ちてくる時のむこうに』など前例は皆無ではない。一方でゲームでは少なからず例があり、同じガンダムシリーズでも『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』のような例がある。
- ^ 物語の冒頭から複数のガンダムが登場しないのは『∀ガンダム』以来となる。
- ^ TVシリーズとしての前作である『ガンダム00』でもこの傾向は見られており、セカンドシーズンの時点で低年齢層に向けた関連商品が少なくなり、劇場版の想定視聴対象が高めに設定されていた。なお本作以前に低年齢層の取り込みを意識して制作された作品の一例としては、『機動武闘伝Gガンダム』がある。
- ^ 過去に放送されたガンダムシリーズの子供向けの作品としては、テレビ東京系列で放送された『SDガンダムフォース』および『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』のような例がある。
- ^ 日野はアニメ雑誌のインタビューにおいて、第1・2話を見て批判されるならそれも受け入れると答えているが[34]、その後自身のTwitter上で、インタビュー後に試写を見た第3話の内容が素晴らしかったと述べ[35]、インタビューの発言を事実上撤回した。また後には、第1部前半は淡々としているが後半から面白くなるとも発言している[36]。
- ^ 例えばガンダムの初陣となる場面では、主人公のフリットは出撃してから自らが設計したガンダムが丸腰であることに気がついたとも受け取れる描写になっており、視聴者から困惑の声が寄せられた[40][42]。ただし、企画段階の設定をもとにしたコミカライズ版『機動戦士ガンダムAGE 〜始まりの物語〜』においては、フリットはガンダムに武器が装備されていないことを承知した上で出撃しており[43]:176頁、武器を探す描写もAGEシステム(初期設定版)による支援を当てにしていたという描写になっている。なお、ノベライズ版ではビームダガーがテストも完了していない未完成であることを承知の上で[44]:41,46頁、ジェノアス用の武装を装備して出撃する[44]:40頁という描写に変更されている。
- ^ 「強いられているんだ!」というフレーズは、2012年12月にガジェット通信とniconicoが共催したネット流行語大賞2012の第7位にランクインしている[47]。また、2012年8月8日にランティスより発売されたCD『機動戦士ガンダムAGE キャラクターソングアルバム Vol.1』に収録されているイワークのキャラクターソング「Desperado Blues」の歌詞で繰り返し登場するなど、オフィシャルな商品にも用いられている。
- ^ 『機動戦士ガンダム00』で全2部構成を行った前例があり、同作も第1期中盤以降の展開で人気を獲得したといわれる[50]。ちなみに本作は最終的に全3部作ではなく全4部作になった。
- ^ 一例を挙げると、2012年8月30日に発売された本作ゲーム『機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル/コズミックドライブ』のラストがアニメと同一であったため、ゲームをクリアすると、アニメの最終回の内容が放送前に判明してしまうという問題が発生した。
- ^ 脚本の問題点については、声優の神谷浩史が2012年4月15日に放送された、ラジオ番組『WEBラジオ ガンダムAGE×3』第27回席上、苦言を呈している。
- ^ 2012年1月30日に開催されたデジタルハリウッド大学主催のイベント「アニメ・ビジネス・フォーラム+2012」にて、MBSの竹田プロデューサーは視聴率について「AGEは、今週の日曜に放送された分がTBSで2%台、MBSとか名古屋は4.5%ぐらいで、4 - 5%目指さないとというのが現状ですね」と述べている[17]。
- ^ 世帯・世代別視聴率データの出典元はビデオリサーチ社『テレビ個人視聴率週報. 関東地区』より。ただし2014年より放送が開始された『ガンダム Gのレコンギスタ』が深夜放送帯に移ったので、KIDS層の最低平均視聴率を本作よりさらに下回る可能性がある。
- ^ 視聴者の間では、本シリーズのプラモデルの手足パーツと、マックスファクトリーが商品開発を手がける「figmaシリーズ」の美少女フィギュアを組み合わせたMS少女風のミキシングビルドが話題になったが[50][58]、こうした話題は関連商品が不人気であることを示す例としても受け取られた[50]。
- ^ 機動戦士ガンダムSEEDの主題歌「INVOKE」は初動96,620枚、累計247,160枚(2004年7月時点では累計40万枚超)。機動戦士ガンダムSEED DESTINYの主題歌「ignited」は初動108,161枚、累計195,957枚。機動戦士ガンダム00の主題歌「DAYBREAK'S BELL」は初動115,673枚、累計181,306枚であるのに対して、本作の主題歌「明日へ」は初動6,107枚、累計10,044枚。「REAL」が初動20,845枚、累計29,732枚と振るわない結果になっている。
- ^ ゼハートはそれまでコールドスリープで眠っており学校に通っていなかったため、実際には転校では無く編入学である[74]。
- ^ 第4部のエンディングではAGE-3とはまるで別機体であるかの様に表現されている。
- ^ 第6話では、フリットが作業用MSであるデスペラードを「モビルスーツ」と呼ぶ場面がある。
- ^ コロコロコミックでの漫画版ではイゼルカント曰く「死の光線」とされている。
- ^ 体内に入った有害物質をキレートにして排泄物として出す薬剤。気休め程度の効果しか無い。
- ^ マーズバースディ計画は150年前の出来事であると設定されているので、つまりコロニー国家間戦争が終結したのは物語開始から約100年前頃という計算になる。
- ^ アニメ本編では、どのような内容の法則であるのかは触れられていない。小説版によれば、最近の補給拠点の位置を推測し、そこからの行動半径を元に推測したとされる[44]:22-23頁。
- ^ 劇中でも「コウモリどもの巣」などと形容されている[91]。
- ^ 具体的には、劇中における地球連邦軍の定義では戦闘艦の防御力は自己の主砲の攻撃に耐えられるものでなければならず[98]:198頁、ディーヴァの装甲はフォトンブラスターキャノンの直撃を耐えることができないため、主砲としては定義できないと説明されている[98]:198頁。
- ^ 第2話では、AGE-1に同乗したユリンが、UEの出現や行動を予測したり、「ノーラ」からの脱出経路をフリットに伝え窮地を救う。
- ^ 開局60周年を期にロゴマークを一新し、全国ネットの番組においてこれまでの「毎日放送+ジ〜ン」の表記から「MBS」のみの表記に変更された。
- ^ 括弧内はレーベル。
- ^ 最高位・オリコン調べ。
- ^ 第16話 - 第24話までは旧・キューンレコード名義。
- ^ EDのテロップでは誤って飯塚昌明とクレジットされていた。
- ^ ちなみに第38話以前のOPのガンダムレギルスのカットには初期稿のものが使用され、第39話のカットには決定稿のものが使用され、多少ディティールが異なっている。
- ^ 視聴者プレゼントクイズを実施。
- ^ 視聴者プレゼントクイズを実施。
- ^ 視聴者プレゼントクイズを実施。
- ^ SBSは自社制作による特別番組『伊豆下田・夏の風景〜夏色キセキの舞台をめぐる〜』放送のため、7月21日の16:30 - 17:00に振替放送。
- ^ a b c d e f 後番組『マギ』の予告PVを放送。
- ^ メカ作画監督協力。
- ^ ただし東日本大震災で最も甚大な被害を受けた福島県(テレビユー福島)・宮城県(東北放送)・岩手県(IBC岩手放送)の3県を除く(これらの地域においては2012年3月31日に停波となり、本作第24話「Xラウンダー」が名実共に最後となった)。
- ^ TBS系列局の存在しない秋田県・福井県・徳島県・佐賀県を除く。
- ^ 2012年4月29日(第29話)、および7月15日(第40話)、8月5日(第43話)、9月16日(第48話)に限り17:30 - 18:00。
- ^ フリット・アスノは黄色、アセム・アスノは水色(ただしアセム・アスノと同一人物であるキャプテン・アッシュは白)、キオ・アスノは緑色で表記。
- ^ 最新話1週間無料。
- ^ レギュラー放送に先駆け、4月1日放送の『おまかせ!アニマックスNAVI』にて第1話が先行放送。
- ^ なお、漫画での描写は初期案から更にアレンジされたもので、最初期の案は風車の残骸からチェーンソーを構築するというものであったとされる[130]。
- ^ 従来は「コミックボンボン」(講談社・休刊)や「ケロケロエース」、「ガンダムエース」(角川書店)で連載されるケースが中心となっていた。
- ^ 第1話は別冊付録内の漫画となっている。
- ^ 彼女の先読み能力に驚いたタクミの「人間が普段数パーセントしか使えない脳の力をすべて使い、常識を越えた力を発揮する者がいる」という発言[136]:168頁から、Xラウンダーであるように取れるが詳細は不明。
- ^ 単行本1巻96頁での表記。
- ^ 単行本1巻166頁での表記。
出典
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