外所地震 概要

外所地震

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 09:20 UTC 版)

概要

日向国大隅国(現在の宮崎県・鹿児島県大隅半島)、特に飫肥藩領(現・宮崎市木花地区)を中心に被害が及んだ。

宮崎県の大部分で震度5以上の揺れがあったと推定されており、佐土原藩領(現・宮崎市佐土原町)で6強、延岡藩領(現・延岡市)で5強とされている。津波は延岡から大隅半島(特に宮崎市木花地区)を襲い、高さは宮崎市付近で4 - 10m[2]、延岡市付近で3 - 4m、志布志湾付近で2 - 3mと推定されている。

死者200人(宮崎県大百科事典による。資料によっては多数とされる)、家屋損害が約3,800世帯、7つの村が水没したとされる。

地震により正連寺平野一帯(JR日南線運動公園駅付近)は水没し入り江と化した(1820年代までに開拓されている)。清武川は地震の影響で入り江へ注ぐようになり、入り江が埋め立てられた後も加江田川へ合流していた。現在のように清武川が日向灘へ注ぐようになったのは1950年代前半のことである。

供養碑

50年ごとに建立される供養碑(宮崎市熊野、国道220号と県道367号の交点付近)

宮崎市木花地区の島山集落では50年ごとに供養祭が行われており、そのたびに供養碑が建立されている。

3基目は文化5年(1805年)、4基目は文久2年(1862年)、5基目には大正14年(1925年)、6基目には昭和32年(1957年)、7基目は平成19年(2007年)に建立された。1基目と2基目は破壊されており文字を読み取ることができない。

脚注

参考文献

関連項目


  1. ^ 日本付近の主な被害地震”. 日本地震学会. 2021年7月8日閲覧。
  2. ^ a b Kei Ioki; Yusuke Yamashita; Yoshihiro Kase (2022). “Effects of the Tsunami Generated by the 1662 Hyuga-Nada Earthquake off Miyazaki Prefecture, Japan”. Pure and Applied Geophysics. doi:10.1007/s00024-022-03198-3. 
  3. ^ 阿部勝征、「遡上高を用いた津波マグニチュードMtの決定 -歴史津波への応用-」 地震 第2輯 1999年 52巻 3号 p.369-377, doi:10.4294/zisin1948.52.3_369


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