下館駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 01:58 UTC 版)
乗り入れ路線
JR東日本・JR貨物の水戸線(旅客営業を行うJR東日本が第一種鉄道事業者、貨物営業を行うJR貨物が第二種鉄道事業者)、真岡鐵道の真岡線、関東鉄道の常総線が乗り入れ、接続駅かつ共同使用駅となっている。真岡線は当駅が起点、常総線は当駅が終点である。
真岡線は元々は水戸線ともども日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、当駅は国鉄(→JR)と関東鉄道の2社共同使用駅であった。しかし、真岡線が第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化の1年後の1988年に真岡鐵道に転換され、3社の共同使用駅となった。
水戸線の列車はほとんどが小山 - 友部間を直通するが、上り下りとも当駅始発・当駅止まりの区間列車が一部ある。真岡線では通年の土休日や長期休暇シーズンに走る「SLもおか」が当駅を発着する。
歴史
- 1889年(明治22年)1月16日:水戸鉄道 小山駅 - 水戸駅間開通と同時に開業[4]。
- 1892年(明治25年)3月1日:水戸鉄道が日本鉄道に譲渡されたことにより、同社の駅となる。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が鉄道国有法により国有化、官設鉄道(→日本国有鉄道)の駅となる[4]。
- 1912年(明治45年)4月1日:真岡軽便線(現・真岡鐵道真岡線)当駅 - 真岡駅間が開通[2]。
- 1913年(大正2年)11月1日:常総鉄道(現・関東鉄道常総線)取手駅 - 当駅間が開通[3]。
- 1937年(昭和12年)4月:現在の北口駅舎が竣工する。
- 1976年(昭和51年):
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[4]。
- 1985年(昭和60年)4月26日:昭和天皇が乗車するお召し列車が下館駅発、原宿駅着で運転[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本とJR貨物の駅となる[4]。
- 1988年(昭和63年)4月11日:JR真岡線廃止、真岡鐵道真岡線に転換[8]。
- 1992年(平成4年)10月1日:JRが南口にみどりの窓口を設置[9]。
- 1997年(平成9年)3月22日:貨物列車の設定を廃止[4]。
- 1998年(平成10年)3月4日:JRが自動改札機を設置し、供用開始[10]。
- 2005年(平成17年)8月24日:常総線で快速列車の運行開始[11]。
- 2006年(平成18年)4月1日:南口の改札業務がJRから関東鉄道に移行。これにより南口のみどりの窓口の営業は終了。
- 2008年(平成20年)3月13日:北口びゅうプラザとみどりの窓口を旅行カウンターとして統合。指定席券売機導入。
- 2009年(平成21年)3月14日:水戸線ホームに発車メロディを導入。
- 2013年(平成25年)12月27日:跨線橋のエレベーター使用開始[12]。
- 2015年(平成27年)6月30日:びゅうプラザの営業を終了。
駅構造
島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線、単式ホームの西側を切り欠いた切欠きホーム1線、合計3面6線のホームをもつ地上駅になっている。木造駅舎を有する。1番線から6番線まで、北側から順に番号が振られている。切欠きホームの1番線を真岡鐵道[1]、単式ホームの2番線と島式ホームの3・4番線をJR東日本、島式ホームの5・6番線を関東鉄道が使用する。
1・2番線に隣接する北口と、5・6番線上空にある南口の2か所の駅舎(改札口)を有する。改札口は3社線共用である(ただし精算が必要な際などにはどちらかの駅舎でしか受け付けていない場合もある)。各ホームは跨線橋で結ばれ、北口側の1・2番線ホームと3・4番線ホームにはエレベーターも設置されているが、5・6番線ホームおよび南口側には設置されていない。
関鉄常総線のホーム上には中間改札窓口があり、終日に渡って係員が配置され、関鉄常総線乗車券の改集札や精算を行う。ホームの入口には簡易改札機があり、北口改札口から交通系ICカードで入場して関鉄常総線を利用する場合、ここで再度タッチを行う必要がある。
真岡鐵道線のホーム上ではSLもおか発車前や益子焼陶器市開催時などには真岡鐵道の社員が配置され、乗車券・SL整理券の発売や精算を行っている。またICカード圏外となる真岡鐵道線ホーム上にはJR線・関鉄常総線出場専用の簡易IC改札機がある。
- 北口駅舎
JR東日本所有の地上駅舎で、交通系ICカード対応の自動改札機・みどりの窓口・JRの通常の券売機と指定席券売機が設置されている。JR駅としては水戸統括センターの直営駅。管理駅であり、小田林駅 - 羽黒駅間の各駅を管理している。
関鉄常総線・真岡鐵道線の普通乗車券は券売機で購入でき、真岡鐵道線の回数券・定期券やSLもおか整理券はみどりの窓口で購入できる。関鉄常総線の定期券・回数券・企画乗車券(「TX&常総ライン往復きっぷ」など)は北口駅舎では購入できない。
- 南口駅舎
関鉄所有の橋上駅舎で、跨線橋に接続しており、出改札窓口とICカード簡易改札機がある。券売機は関鉄のものとJRの通常の券売機が設置されており、真岡鐵道線の普通乗車券はJRの券売機で購入できる。
交通系ICカードへのチャージは関鉄の券売機のみで可能(PASMO・Suicaのみ)。また窓口では関鉄パープルバスが受託運行している筑西市バスの定期券等の申し込みを受け付けている。
常総線は交通系ICカード全国相互利用サービスの対象外である関係で、PASMO・Suica以外の交通系ICカードでは南口から出場できない。
のりば
番線 | 会社 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | 真岡鐵道 | ■真岡線 | 真岡・益子・茂木方面 | ||
2 | JR東日本 | ■水戸線 | 下り | 友部・水戸方面[13] | |
上り | 結城・小山方面[13] | 一部列車のみ | |||
3 | |||||
4 | |||||
5 | 関東鉄道 | ■常総線 | 下妻・水海道・守谷・取手方面 | ||
6 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
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北口改札口(2022年1月)
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南口改札口(2022年1月)
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1・2番線ホームと真岡鐵道線中間改札窓口(2022年1月)
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2 - 4番線ホーム(2022年1月)
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関鉄常総線中間改札口(2022年1月)
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5・6番線ホーム(2022年1月)
記事本文
利用状況
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 14頁
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 18頁
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 9頁
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、466頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “2 4市町の歩み”. 平成22年度筑西市統計要覧. 筑西市. 2017年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月1日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、144頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』p.155
- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 19頁
- ^ “水戸線下館駅南口に「みどりの窓口」開設 JR水戸支社”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1992年10月1日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 11頁
- ^ 水戸線下館駅乗換こ線橋エレベーター使用開始のお知らせ[リンク切れ] - 東日本旅客鉄道水戸支社
- ^ a b “駅構内図(下館駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “駐車場のご案内”. 日本貨物鉄道. 2022年9月21日閲覧。
- ^ a b “交通広告 | 関東鉄道 | 地域のふれあいパートナー”. 関東鉄道 | 地域のふれあいパートナー | 関東鉄道は鉄道事業・自動車(バス)事業・不動産事業を展開しています (2023年5月29日). 2024年2月28日閲覧。
- ^ “『広報筑西people』太古の生活に思いを馳せて〜世紀の発見 「人面付壷形土器」” (PDF). 2020年6月17日閲覧。
- ^ “加波山事件志士の墓-筑西市公式ホームページ”. 2020年7月3日閲覧。
- ^ http://kantetsu.co.jp/green-bus/highwaybus/highwaybus_wakaba_koga20150721.pdf 運転免許センター直行バス「わかば号」 (PDF) Archived 2016年10月22日, at the Wayback Machine.
- ^ 筑西市広域連携バス
- ^ “【高速バス】高速バス・空港バスの運行について – 運行情報のご案内”. 茨城交通. 2022年2月1日閲覧。
- ^ a b “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月9日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “4.運輸・通信” (PDF). 令和4年度統計要覧. 筑西市. p. 36 (2022年). 2023年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “4.運輸・通信【48-50.平均乗車人員】” (PDF). 平成18年度統計要覧. 筑西市 (2006年). 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “4.運輸・通信” (PDF). 平成26年度統計要覧. 筑西市. p. 36 (2014年). 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “4.運輸・通信” (PDF). 平成29年度統計要覧. 筑西市. p. 36 (2017年). 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
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固有名詞の分類
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