グラナート (宇宙望遠鏡) グラナート (宇宙望遠鏡)の概要

グラナート (宇宙望遠鏡)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/08 13:37 UTC 版)

グラナート
GRANAT
NASAによるイラスト
基本情報
NSSDC ID 1989-096A
所属 ソビエト連邦
主製造業者 S・A・ラヴォーチキン記念科学製造合同[1]
打上げ日時 1989年12月1日[2]
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地
(LC200/40)
打上げ機 プロトンロケット[3]
ミッション期間 9年
落下時期 1999年5月25日[2]
質量 4トン
(実験では2.3トン)
軌道 長楕円軌道[1]
軌道高度 遠地点 200,000 km
近地点 2,000 km
(初期値)[4]
軌道周期 4日間[3]
所在地 地球周回軌道
形式 符号化マスク(SIGMA)[5]
符号化マスク(ART-P)[6]
観測波長 X線からガンマ線[7]
開口面積 800cm²(SIGMA)[7]
観測装置
SIGMA X線/ガンマ線望遠鏡
ART-P X線望遠鏡
ART-S X線分光器[7]
PHEBUS ガンマバースト検知器[8]
WATCH 全空モニタ[7]
KONUS-B
TOURNESOL
ガンマ線バースト
実験[7]
公式サイト hea.iki.rssi.ru/GRANAT/index.html (ロシア語)
hea.iki.rssi.ru/GRANAT/granat.html (英語)
脚注: [1][2][3][4][5][6][7][8]
テンプレートを表示

1994年9月、ほぼ5年間の管理された観測のあとで、姿勢制御装置へのガスの供給が尽き、望遠鏡は制御されていない状態になった。1998年11月27日に通信が途絶えた[3]

7つの異なる装置を載せて、グラナートはX線からガンマ線の範囲のエネルギーで宇宙を観測するために設計された。その主要な装置、SIGMAは硬X線と軟ガンマ線の両方の源を画像化することができた。PHEBUS装置はガンマ線バーストや他の一過性のX線源の研究のためのものだった。他の実験、例えばART‐Pのような実験は、X線源を35keVから100keVの範囲で画像化するためのものだった。一つの装置WATCHは空を連続的に観察し、他の装置に新たな、もしくは、興味深いX線源に対する注意を喚起するために設計された。ART‐Sスペクトル計はX線エネルギーの範囲を扱っていたのに対し、KONUS‐BやTOURNESOLという実験はX線とガンマ線の両方のスペクトルを扱っていた。


  1. ^ a b c d e f Granat X-ray and Gamma-ray Observatory”. The Federation of American Scientists. 2007年12月6日閲覧。
  2. ^ a b c d 1999 Reentries (PDF)”. The Aerospace Corporation, Center for Orbital and Reentry Debris Studies. 2007年12月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k GRANAT”. NASA HEASARC. 2007年12月5日閲覧。
  4. ^ a b c d N.G. Kuleshova, I.D. Tserenin, A.I. Sheikhet; ラヴォーチキン. “Orbital Astrophysical Observatory "Granat": Problems of Control” (ロシア語). Zemlya i Vselennaya, 1994, no. 2.. 2015年6月2日閲覧。
  5. ^ a b c Mandrou P, Jourdain E. et al. Overview of two-year observations with SIGMA on board GRANAT, A&A 別冊シリーズ, 1993, no. 97.
  6. ^ a b c Molkov, S.V., Grebenev, S.A., Pavlinsky, M.N., Sunyaev. "GRANAT/ART-P OBSERVATIONS OF GX3+1: TYPE I X-RAY BURST AND PERSISTENT EMISSION", Mar 1999. 4pp. arXiv e-Print (astro-ph/9903089v1).
  7. ^ a b c d e f g h The Granat Satellite”. NASA HEASARC Imagine the Universe!. 2007年12月5日閲覧。
  8. ^ a b c d e f International Astrophysical Observatory "GRANAT"”. IKI RAN. 2007年12月5日閲覧。
  9. ^ a b M.G. Revnivtsev, R.A. Sunyaev, M.R. Gilfanov, E.M. Churazov, A. Goldwurm, J. Paul, P. Mandrou and J. P. Roques "A hard X-ray sky survey with the SIGMA telescope of the GRANAT observatory", (2004) アストロノミー・レターズ英語版, vol. 30, p.527-533
  10. ^ SIGMA Telescope”. IKI RAN. 2008年5月25日閲覧。


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