あわ〔あは〕【×粟】
読み方:あわ
1 イネ科の一年草。五穀の一。高さ約1.5メートル。葉は細長く、互生する。秋、茎の頂に長く太い円柱形の花穂を1本出す。実は小粒で黄色。糯(もち)と粳(うる)とがある。古くから栽培され、粟飯・粟餅などにして食べ、また飴(あめ)・酒の原料、小鳥の飼料にする。《季 秋》「—垂るる修学院の径(こみち)かな/風生」
ぞく【×粟】
ぞく【×粟】
あわ (粟)
粟
粟
粟
姓 | 読み方 |
---|---|
粟 | あわ |
粟 | あわざき |
アワ
(粟 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 10:21 UTC 版)
アワ(粟、学名、Setaria italica)は、イネ科エノコログサ属の多年草。雑穀類。五穀の一つに数えられる。
注釈
- ^ 古くは、実の大きさによっておおアワ(粱)とこアワ(粟)の区別が存在したが、今日ではおおアワが栽培種のほとんどを占めており、これを指して「粟」と表記することが一般的である。
- ^ 中国後漢の許慎が著した漢字の解説書『説文解字』において、「米…粟實也。象禾實之形」(禾=アワ)と書かれ、米即ちアワの実であると解説されている。
- ^ 中国北魏の賈思勰が著した農書『斉民要術』(巻1「種穀」第3:原注)において、「穀、稷也、名粟。穀者、五穀之總名、非指謂粟也。然今人專以稷爲穀、望俗名之耳」と書かれ、穀とは五穀の総称であって、稷(=アワ)を指すのは正しくないが、世間(北魏統治下の華北)では主食であるアワ(稷)のことを穀と称していると記している。
- ^ 稲米は、長江から入ってきた蛮夷の穀物と見なし、「雑穀」のように扱う風潮が、知識人を中心に長く続いた。米が華北・中原においても主食とされるようになるのは、唐代以後といわれている。
- ^ 霊亀元年(715年)10月7日の陸田(畑作)奨励の詔には、畑作作物としてアワが奨励作物の筆頭として奨励されている。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l 林弘子 1998, p. 96.
- ^ a b c d e f g 平 宏和『雑穀のポートレート』錦房、2017年、3頁。
- ^ 林弘子 1998, p. 96–97.
- ^ 国分牧衛『新訂 食用作物』養賢堂、2010年8月10日 第1版、270頁。
- ^ a b c d e f g h i j k 林弘子 1998, p. 97.
- ^ http://inews.nmgnews.com.cn/system/2022/11/15/013374089.shtml
- ^ 古賀登『両税法成立史の研究』雄山閣、2012年、235・523頁。
- ^ 林弘子 1998, pp. 97–98.
- ^ 文部科学省、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
粟
粟
「粟」の例文・使い方・用例・文例
粟と同じ種類の言葉
- >> 「粟」を含む用語の索引
- 粟のページへのリンク