家元制度
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江戸時代にあった将棋界の制度で、寛文年間に将棋三家が将棋の家元として徳川家から召し抱えられる。
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家元制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 06:21 UTC 版)
家元を中心として流儀の統率を行う制度を家元制度と称する。その内容ははなはだ多様であって一概に語ることはむずかしい。 世襲による家元に流儀の芸事に関する規範性・正統性を求め、流儀の同一性を保持すること 家元を政治的な権威として流儀内の統率を行い、上意下達方式を中心にして流儀の運営を行うこと 経済的には流儀内の素人、玄人(職分)などから資金を集めこれを流儀全体のために家元が再分配するかたちをとっていること(支部で免状を出した場合、認定料の半分が本部に行き、半分が支部の手元に残る等) 免状発行の権限が家元にあること 家元個人またはその家の私的な部分と流儀の公的な部分とが未分化な状態にあり、家元の存在そのものが流儀の根幹にかかわる制度をしいていること、などが特徴として挙げられる。 吉田和男は「日本の文化活動を維持してきたのは、一種のクラブである家元制度である。これは日本製の組織の形成である「講」の一種である。それは、一種のネズミ講のように、構成員が教えるものと教えられるものとして連鎖的に広がり、自ら供給し、自ら需要する形態をとる。」と述べている。(実際は違法行為である実体のないネズミ講とは全くの別物。マルチ講の間違いかと思われる) 家元制度は芸の同一性を保持し、流儀を中央集権的にまとめあげて一体感をもたらす意味では非常に効率的であるが、一方で資金や労力の面で流儀を実質的に支えている人々の意見が制度として反映されがたいという非民主的な側面も持ちあわせている。これに加えて流儀内の資金管理における税法上の問題、あるいは家元代替りに際しての贈与税・相続税の負担による家伝の装束や伝書などの散逸の危険性、さらに芸事に関して家元がこれを充分に管理する能力に欠ける場合の流儀の運営問題などから、近年では家元制度を保持しつつ、実質的な芸事の管理、資金の出納については流儀の法人がこれを行うというかたちが多く見られるようになってきた。
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