レギュラー‐メンバー【regular member】
レギュラーメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 01:58 UTC 版)
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この記事は「新馬齢表記」で統一されています。
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レギュラーメンバー | ||||||||||||
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第1回ジャパンCダートパドック
(2000年11月25日) |
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欧字表記 | Regular Member[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 1997年6月16日[1] | |||||||||||
死没 | 2017年7月11日(20歳没) | |||||||||||
父 | コマンダーインチーフ[1] | |||||||||||
母 | シスターソノ[1] | |||||||||||
母の父 | ナスルエルアラブ[1] | |||||||||||
生国 | ![]() |
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生産者 | 高瀬牧場[1] | |||||||||||
馬主 | (有)ノースヒルズマネジメント[1] | |||||||||||
調教師 | 山本正司(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 24戦6勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 | 5740万6000円(中央競馬) 2億5800万円(地方競馬) 0円(日本国外) [1] |
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レギュラーメンバー(欧字名:Regular Member、1997年6月16日 - 2017年7月11日)は、日本の競走馬、種牡馬[1]。
2000年のダービーグランプリ(GI)、2001年の川崎記念(GI)、JBCクラシック(GI)優勝馬である。主戦騎手は現調教師の松永幹夫。
祖母にロジータ、叔父にイブキガバメント、カネツフルーヴ(同い年)らがいる。
競走馬時代
競走馬としてのデビューは3歳を迎えた2000年2月5日の京都競馬場での新馬戦(ダート1800メートル)で、単勝2.7倍の1番人気に支持されると、後の主戦騎手となる松永幹夫鞍上のもと、2着以下に大差を付けて初勝利を飾った。その勢いで同月26日に行われた芝の重賞・アーリントンカップに挑戦するが、5番人気の支持を受けながらも最下位に沈み、また続く自己条件のゆきやなぎ賞(500万下)でも9着に終わった。
しかし、再びデビュー戦以来のダート戦となった沈丁花賞(500万下)では断然の1番人気支持に応えて快勝し、続く端午ステークスでもやはり1番人気支持のもとで連勝を飾った。以後、レギュラーメンバーはダート路線を進んでいくことになるが、翌戦の昇竜ステークスでは5着、初のダート重賞戦となった名古屋優駿ではアグネスデジタルやミツアキサイレンスらを抑えての1番人気に支持されるが6着に敗れている。
その後休養を挟み、秋の初戦に迎えたユニコーンステークス[2]でも再びアグネスデジタルと対戦し、5着に敗れている。続くエニフステークスでも2着に敗れたが、11月3日に迎えたダービーグランプリではマイネルブライアンやマイネルコンバット、ウインマーベラス、ミツアキサイレンスらを相手にしながら逃げる戦術をとり、最終的には2着に大差をつけてゴールする圧勝でGI競走初勝利を挙げた。
続くジャパンカップダートではウイングアローの10着と大敗、年末の東京大賞典ではファストフレンドに1馬身半差の2着に敗れるが、翌年初戦に迎えた川崎記念ではそのファストフレンドを半馬身抑えて優勝、GI2勝目を挙げた。3月、レギュラーメンバーはトゥザヴィクトリーとともにドバイワールドカップに日本代表として参戦した。本番ではそのトゥザヴィクトリーが勝ち馬キャプテンスティーヴからハナ差の2着に喰い込んで話題になった一方で、レギュラーメンバーは12頭立ての9着と見せ場なく終わった。
帰国後の初戦は7月のマリーンステークスで3着、続くブリーダーズゴールドカップも3着であったが、10月31日に迎えた第1回のJBCクラシックでは3歳時以来の1番人気に推され、ノボトゥルーやハギノハイグレイドなどを相手にしながらも、最後にはマキバスナイパーの追撃をクビ差逃げ切って優勝を果たした。しかし翌戦のジャパンカップダートではクロフネの圧勝から遠く14着と惨敗を喫し、以後休養に入った。
休養は長引き、レギュラーメンバーが再び競走に復帰したのは約1年2ヶ月後の2003年1月であった。しかし復帰戦の平安ステークスでは7着、続くフェブラリーステークスではブービー15着、その後も2桁着順が続くなど不振を極めた。そして大沼ステークスで8着に敗れたのを最後に、6月26日付けで競走馬登録を抹消され、引退することとなった。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[3]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 (馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2000. 2. 5 | 京都 | 4歳新馬 | ダ1800m(良) | 8 | 5 | 5 | 2.7 (1人) | 1着 | 1:54.3(37.6) | -2.9 | 松永幹夫 | 55 | (ラジョーネ) | 526 | |
2.26 | 阪神 | アーリントンC | GIII | 芝1600m(良) | 12 | 7 | 10 | 14.1 (5人) | 12着 | 1:37.4(36.4) | 1.7 | 松永幹夫 | 55 | エイシンプレストン | 526 |
3.11 | 阪神 | ゆきやなぎ賞 | 500万下 | 芝2000m(良) | 14 | 3 | 3 | 6.4 (3人) | 9着 | 2:02.9(37.7) | 1.3 | 松永幹夫 | 55 | タニノソルクバーノ | 522 |
3.26 | 中京 | 沈丁花賞 | 500万下 | ダ1700m(良) | 16 | 4 | 7 | 1.9 (1人) | 1着 | 1:47.7(39.6) | -1.1 | 吉田豊 | 55 | (タウンズマン) | 524 |
4.30 | 京都 | 端午S | OP | ダ1800m(良) | 14 | 4 | 6 | 1.9 (1人) | 1着 | 1:51.8(37.4) | -0.5 | 松永幹夫 | 55 | (メイデンマサムネ) | 526 |
5.21 | 中京 | 昇竜S | OP | ダ1700m(良) | 16 | 8 | 16 | 1.9 (1人) | 5着 | 1:46.9(39.3) | 1.8 | 福永祐一 | 55 | マイマスターピース | 520 |
6.14 | 名古屋 | 名古屋優駿 | GIII | ダ1900m(重) | 12 | 5 | 6 | - (1人) | 6着 | 2:02.1 | 2.3 | 松永幹夫 | 55 | アグネスデジタル | 522 |
9.30 | 中山 | ユニコーンS | GIII | ダ1800m(良) | 16 | 6 | 12 | 10.6 (5人) | 5着 | 1:51.8(38.5) | 1.1 | 松永幹夫 | 56 | アグネスデジタル | 522 |
10.14 | 京都 | エニフS | OP | ダ1800m(良) | 11 | 2 | 2 | 2.3 (1人) | 2着 | 1:49.9(36.9) | 0.5 | 松永幹夫 | 54 | エイキューガッツ | 524 |
11. 3 | 盛岡 | ダービーグランプリ | GI | ダ2000m(稍) | 14 | 8 | 14 | 5.5 (4人) | 1着 | 2:05.0 | -2.1 | 松永幹夫 | 56 | (ミツアキサイレンス) | 523 |
11.25 | 東京 | ジャパンCダート | GI | ダ2100m(良) | 15 | 7 | 13 | 23.1 (8人) | 10着 | 2:09.7(41.0) | 2.5 | 松永幹夫 | 55 | ウイングアロー | 522 |
12.29 | 大井 | 東京大賞典 | GI | ダ2000m(良) | 16 | 4 | 8 | - (2人) | 2着 | 2:05.2(38.5) | 0.3 | 松永幹夫 | 55 | ファストフレンド | 521 |
2001. 1.26 | 川崎 | 川崎記念 | GI | ダ2100m(不) | 11 | 8 | 10 | 2.5 (2人) | 1着 | R2:12.9(38.5) | -0.3 | 松永幹夫 | 55 | (ファストフレンド) | 520 |
3.24 | ナド・アルシバ | ドバイワールドC | GI | ダ2000m(良) | 10 | - | 10 | - (-人) | 9着 | 2:02.8 | - | 松永幹夫 | 55 | Captain Steve | 計不 |
7.28 | 函館 | マリーンS | OP | ダ1700m(良) | 11 | 4 | 4 | 4.7 (2人) | 3着 | 1:44.8(38.5) | 0.8 | 松永幹夫 | 59 | エンゲルグレーセ | 522 |
8.16 | 旭川 | ブリーダーズGC | GII | ダ2300m(良) | 10 | 3 | 3 | - (2人) | 3着 | 2:30.3 | 0.8 | 松永幹夫 | 58 | ウイングアロー | 516 |
10.31 | 大井 | JBCクラシック | GI | ダ2000m(稍) | 15 | 3 | 4 | 2.2 (1人) | 1着 | 2:05.2(37.5) | -0.0 | 松永幹夫 | 57 | (マキバスナイパー) | 527 |
11.24 | 東京 | ジャパンCダート | GI | ダ2100m(良) | 16 | 8 | 15 | 27.4 (6人) | 14着 | 2:11.1(39.1) | 5.2 | 松永幹夫 | 57 | クロフネ | 526 |
2003. 1.26 | 京都 | 平安S | GIII | ダ1800m(重) | 15 | 7 | 14 | 36.1 (7人) | 7着 | 1:51.1(38.5) | 1.4 | 松永幹夫 | 59 | スマートボーイ | 542 |
2.23 | 中山 | フェブラリーS | GI | ダ1800m(稍) | 16 | 6 | 11 | 23.0 (9人) | 15着 | 1:55.4(41.5) | 4.5 | 松永幹夫 | 57 | ゴールドアリュール | 526 |
3.30 | 中山 | マーチS | GIII | ダ1800m(良) | 16 | 2 | 3 | 22.7(11人) | 16着 | 1:57.3(43.7) | 5.3 | 横山典弘 | 59.5 | スマートボーイ | 530 |
4.19 | 阪神 | マイラーズC | GII | 芝1600m(良) | 13 | 1 | 1 | 248.0(13人) | 11着 | 1:34.3(38.4) | 2.4 | 石橋守 | 58 | ローエングリン | 532 |
6.12 | 札幌 | 北海道スプリントC | GIII | ダ1000m(良) | 11 | 2 | 2 | - (3人) | 6着 | 1:01.4 | 2.7 | 松永幹夫 | 59 | サウスヴィグラス | 532 |
6.22 | 函館 | 大沼S | OP | ダ1700m(良) | 8 | 4 | 4 | 7.2 (3人) | 8着 | 1:50.4(44.4) | 6.4 | 松永幹夫 | 59 | ブリリアントロード | 522 |
種牡馬時代
引退翌年の2004年春から優駿スタリオンステーションで種牡馬となり、49頭に種付けを行った。後の2008年12月16日に青森県の山内牧場に移動した。
2005年に誕生したファーストクロップのうち、32頭が血統登録された。2007年7月16日に福山競馬場でバクシンスターが勝利し、これが産駒の地方競馬・中央競馬通じての初勝利となった。また、10月24日には名古屋競馬場で行われたゴールドウイング賞を産駒のイーストミーが制し、初年度産駒にして地方・中央通じての重賞初勝利を挙げている。
腰を痛めたことが原因で、2012年限りで種牡馬を引退した[4]。その後は功労馬繋養展示事業の助成を受けて、2017年7月に死亡するまで青森県の山内牧場で余生を過ごした[5]。
主な産駒
- 2005年生
- イーストミー(2007年ゴールドウイング賞、2008年サラ・クイーンカップ)[6]
- 2006年生
- 2007年生
- フレーザーハクユウ(2009年九州ジュニアグランプリ、2010年荒炎賞)[11]
- 2008年生
- ウルトラカイザー(2010年九州ジュニアチャンピオン、2011年中島記念、2014年瑞穂賞、道営記念、2015年コスモバルク記念、赤レンガ記念、2016年コスモバルク記念、2017年六角川賞、高千穂峰賞、九千部山賞、2018年雷山賞、吉野ヶ里記念、佐賀オータムスプリント、中島記念)[12]
- 2011年生
- テッド(2014年夏至賞)[13]
エピソード
ダービーグランプリでの勝利は、鞍上の松永幹夫にとって初のダートのGI級競走勝利、牡馬でのGI級競走勝利となった。
血統表
レギュラーメンバーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | リファール系 |
[§ 2] | ||
父
*コマンダーインチーフ Commander in Chief 1990 鹿毛 |
父の父
*ダンシングブレーヴDancing Brave 1983 鹿毛 |
Lyphard | Northern Dancer | |
Goofed | ||||
Navajo Princess | Drone | |||
Olmec | ||||
父の母
Slightly Dangerous1979 鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | ||
Bramalea | ||||
Where You Lead | Raise a Native | |||
Noblesse | ||||
母
シスターソノ 1991 黒鹿毛 |
*ナスルエルアラブ Nasr El Arab 1985 鹿毛 |
Al Nasr | Lyphard | |
Caretta | ||||
Coral Dance | Green Dancer | |||
Carvina | ||||
母の母
ロジータ1986 鹿毛 |
*ミルジョージ | Mill Reef | ||
Miss Charisma | ||||
メロウマダング | *マダング | |||
スピードキヨフジ | ||||
母系(F-No.) | スピードキヨフジ系(FN:4-m) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Lyphard 3×4 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “レギュラーメンバー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年3月18日閲覧。
- ^ 当時は9月に開催されていた。翌年より6月に移動している。
- ^ “レギュラーメンバーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年1月11日閲覧。
- ^ “レギュラーメンバーを訪ねて〜山内牧場”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年7月13日閲覧。
- ^ “第1回JBCクラシック覇者・レギュラーメンバー死す”. スポーツ報知. 2017年7月13日閲覧。
- ^ “イーストミー”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “ダイナマイトボディ”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “ブラックポイント”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “サイレントスタメン”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “ホウライエイブル”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “フレーザーハクユウ”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ “ウルトラカイザー”. JBISサーチ. 2018年7月24日閲覧。
- ^ “テッド”. JBISサーチ. 2018年1月30日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|レギュラーメンバー”. JBISサーチ. 2020年3月9日閲覧。
- ^ “レギュラーメンバーの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2020年3月9日閲覧。
- ^ 平出貴昭『日本の牝系』競馬通信社、2001年、257頁。ISBN 4434013882。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- レギュラーメンバー - 競走馬のふるさと案内所
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レギュラーメンバー(2009年3月時点)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 01:49 UTC 版)
「オビラジR」の記事における「レギュラーメンバー(2009年3月時点)」の解説
ケンドーコバヤシ(火曜日に出演) ハリセンボン(月曜日に出演) どちらも改編期毎に出演曜日が変動していた。 番組末期まで出演していた元オビプレス記者ことオビ+プラスレポーター(2007年10月8日 - 2008年8月28日:木曜日)輪番制蓮見孝之(TBSアナウンサー、2008年9月4日 - :木曜日。木曜日以外も不定期出演&VTR出演)オビ記者No.006 新井麻希(TBSアナウンサー、2008年9月4日 - :木曜日。不定期水曜日〔2008年11月12日〕。2008年11月17日の様に月曜日に出演する事も)オビ記者No.004 金成公信(お笑いコンビハローバイバイ、2008年9月4日 - :木曜日。木曜日以外も不定期出演&VTR出演)オビ記者No.021 はるな愛(2008年8月4日月曜ゲスト、2008年9月4日 - :水曜日) ケンドーコバヤシの担当曜日変遷 放送期間担当曜日放送開始 - 2006年12月20日 4回目の放送にゲスト出演し、まもなくレギュラー入りして水曜日担当 2007年1月9日 - 2008年3月18日 火曜日※例外として火曜以外の別の曜日に出演2007年4月22日(月曜日)2007年11月28日(水曜日) 2008年4月15日 - 6月4日 火曜日(スタジオ内の音声のみ)・水曜日 2008年6月10日 - 2009年3月19日 火曜日※例外として別の曜日に出演した回あり ハリセンボンの担当曜日変遷 放送期間担当曜日放送開始 - 2006年12月19日 火曜日 2007年1月10日 - 6月11日 水曜日※例外として別の曜日にも出演2007年4月24日(火曜日) 2007年6月16日 - 9月26日 月・水曜日 2007年10月8日 - 2009年3月19日 月曜日※例外として別の曜日にも出演2008年7月3日(木曜日)
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「レギュラーメンバー(2009年3月時点)」を含む「オビラジR」の記事については、「オビラジR」の概要を参照ください。
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