transform

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

Transform クラス

XML デジタル署名で使用できるすべての <Transform> 要素の派生元となる抽象基本クラスを表します。

名前空間: System.Security.Cryptography.Xml
アセンブリ: System.Security (system.security.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public MustInherit Class
 Transform

Visual Basic (使用法)

Dim instance As Transform

C#

public abstract class Transform

C++

public ref class Transform abstract

J#

public abstract class Transform

JScript

public abstract class Transform

解説

<Transform> 要素は、XML 署名および検証を実行する場合に、署名されているデータ オブジェクトを署名者がどのように変換したかを記述します。ドキュメントの検証者は、<Transform> 要素を使用して、署名されたデータを同じ方法で変換します。署名されたデータを検証者が同じ方法で変換できない場合は、ドキュメントを検証できません。

暗号化された XML ドキュメントまたは署名された XML ドキュメントに 1 つまたは複数の変換オブジェクトを追加する必要がある場合は、Transform クラスから派生したクラスを必ず使用します。

<Transform> 要素の詳細については、W3C (World Wide Web Consortium) から入手できる XMLDSIG 仕様 (www.w3.org/TR/xmldsig-core/) を参照するか、または W3C から入手できる XML 暗号化仕様 (www.w3.org/TR/xmlenc-core/) を参照してください。

継承階層

System.Object
  System.Security.Cryptography.Xml.Transform
     派生クラス

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
Transform メンバ
System.Security.Cryptography.Xml 名前空間

Transform コンストラクタ

Transform クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.Security.Cryptography.Xml
アセンブリ: System.Security (system.security.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Protected Sub New

Visual Basic (使用法)

Dim instance As New Transform

C#

protected Transform ()

C++

protected:
Transform ()

J#

protected Transform ()

JScript

protected function Transform ()

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
Transform クラス
Transform メンバ
System.Security.Cryptography.Xml 名前空間

Transform プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Algorithm	現在の変換で実行されているアルゴリズムを識別する URI (Uniform Resource Identifier) を取得または設定します。
	Context	現在の Transform オブジェクトが実行されているドキュメント コンテキストを表す XmlElement オブジェクトを取得または設定します。
	InputTypes	派生クラスでオーバーライドされた場合は、現在の Transform オブジェクトの LoadInput メソッドへの有効な入力である型の配列を取得します。
	OutputTypes	派生クラスでオーバーライドされた場合は、現在の Transform オブジェクトの GetOutput メソッドから出力できる型の配列を取得します。
	PropagatedNamespaces	署名に反映させる名前空間を格納する Hashtable オブジェクトを取得または設定します。
	Resolver	現在の XmlResolver オブジェクトを設定します。

参照

関連項目

Transform クラス
System.Security.Cryptography.Xml 名前空間

Transform メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetDigestedOutput	派生クラスでオーバーライドされた場合は、Transform オブジェクトに関連付けられているダイジェストを返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetOutput	オーバーロードされます。 現在の Transform オブジェクトの出力を返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	GetXml	現在の Transform オブジェクトの XML 表現を返します。
	LoadInnerXml	派生クラスでオーバーライドされた場合は、指定した XmlNodeList オブジェクトを <Transform> 要素の変換に固有な内容として解析し、現在の Transform オブジェクトの内部状態を <Transform> 要素に一致するように設定します。
	LoadInput	派生クラスでオーバーライドされた場合は、指定した入力を現在の Transform オブジェクトに読み込みます。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	GetInnerXml	派生クラスでオーバーライドされた場合は、XMLDSIG <Transform> 要素のサブ要素として含めるのに適した、Transform オブジェクトのパラメータの XML 表現を返します。
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

関連項目

Transform クラス
System.Security.Cryptography.Xml 名前空間

Transform メンバ

XML デジタル署名で使用できるすべての <Transform> 要素の派生元となる抽象基本クラスを表します。

Transform データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

プロテクト コンストラクタ

	名前	説明
	Transform	Transform クラスの新しいインスタンスを初期化します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Algorithm	現在の変換で実行されているアルゴリズムを識別する URI (Uniform Resource Identifier) を取得または設定します。
	Context	現在の Transform オブジェクトが実行されているドキュメント コンテキストを表す XmlElement オブジェクトを取得または設定します。
	InputTypes	派生クラスでオーバーライドされた場合は、現在の Transform オブジェクトの LoadInput メソッドへの有効な入力である型の配列を取得します。
	OutputTypes	派生クラスでオーバーライドされた場合は、現在の Transform オブジェクトの GetOutput メソッドから出力できる型の配列を取得します。
	PropagatedNamespaces	署名に反映させる名前空間を格納する Hashtable オブジェクトを取得または設定します。
	Resolver	現在の XmlResolver オブジェクトを設定します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetDigestedOutput	派生クラスでオーバーライドされた場合は、Transform オブジェクトに関連付けられているダイジェストを返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetOutput	オーバーロードされます。 現在の Transform オブジェクトの出力を返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	GetXml	現在の Transform オブジェクトの XML 表現を返します。
	LoadInnerXml	派生クラスでオーバーライドされた場合は、指定した XmlNodeList オブジェクトを <Transform> 要素の変換に固有な内容として解析し、現在の Transform オブジェクトの内部状態を <Transform> 要素に一致するように設定します。
	LoadInput	派生クラスでオーバーライドされた場合は、指定した入力を現在の Transform オブジェクトに読み込みます。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	GetInnerXml	派生クラスでオーバーライドされた場合は、XMLDSIG <Transform> 要素のサブ要素として含めるのに適した、Transform オブジェクトのパラメータの XML 表現を返します。
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

参照

関連項目

Transform クラス
System.Security.Cryptography.Xml 名前空間