RCヘリコプター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:17 UTC 版)
「ラジコン模型航空機」の記事における「RCヘリコプター」の解説
詳細は「無線操縦ヘリコプター」を参照 ラジコンヘリコプターは、ホビー用だけでなく、業務用があり、業務用は「産業用無人ヘリコプター」とも呼ばれる。「産業用無人ヘリコプター」は、農薬などの薬剤の散布に活用されており、農家の生産性の向上、労働の削減に貢献している。 カメラやビデオカメラを搭載し、撮影や測量を行うことができるものもあり、危険で人間が近づくことが望ましくないような、火山の火口の観測などに用いられてきた実績がある。(ただし撮影に関しては、2010年代のマルチコプターの普及と低価格化によって、RCヘリが利用される機会は減ってきている。) RCヘリは、離陸と同時に垂直上昇したり、ホバリング(空中停止)などRC飛行機にはできないような飛行をすることができる。特に、ホバリングができるので、観測や撮影をするにあたって、RC飛行機よりも有利なのである。 新式の3D・RCヘリコプターは、ピッチングを調整するスォッシュ・ヘッドが、ブレードを逆ピッチにして推力を逆転させられるようになったので、背面飛行も出来る。空中での静止が可能で、ペイロードも大きく取れるため産業用に転用される例も多い。 RCヘリの操縦は独特の奥深さがあり、以前は、RC飛行機のベテランでも、RCヘリの経験が無ければ、最初は飛ばすことは困難であった。RCヘリを飛ばすには、RCヘリ独特の訓練が、相当時間必要であった。例えば、数十年前は、ガソリンエンジン式で、ローターのピッチ調整も難しく、着陸時に転倒すればローターは破損してしまうので、初心者は最初の訓練でローターを破損してしまうようなことはとてもありがちで、ホビイストたちはローターを破損しないように、転倒防止装置やローター保護装置など、様々な補助的道具を考案してRCヘリに装着しては訓練したものだった。 近年では、トイタイプの電動RCヘリが安価になり、数千円程度でおもちゃ屋やショッピングセンターの玩具コーナーなどにも並ぶようになっており、安価でありながら、最初からしっかりチューニングされており、ジャイロ機能を備えていたり、自動で空中停止する機能を備えているものなど、操縦が非常に簡単になっているものも増えていて、たとえば小・中学生でも初日から簡単に飛ばすことができるものも多い。トイタイプのRCヘリの中でも小型のもの、大きさ20cm~数cm程度のものなら、狭い空間でも簡単に飛ばすことができ、住宅の一室、マンションの一室などの中で飛行させて遊ぶことすら可能である。 近年の(ショッピングセンターなどの)玩具コーナーで扱われている各RC航空機の位置づけや売れ行きを分析すると、飛行機タイプよりもヘリコプタータイプのほうが、扱われている種類が多く、売上金額も大きい。RCヘリは、以前はいわば「ハードルが高い」存在であったが、近年は手軽で、人々の身近な存在になってきたのである。 「無線操縦ヘリコプター」も参照
※この「RCヘリコプター」の解説は、「ラジコン模型航空機」の解説の一部です。
「RCヘリコプター」を含む「ラジコン模型航空機」の記事については、「ラジコン模型航空機」の概要を参照ください。
- RCヘリコプターのページへのリンク