Quarteto em Cyとは? わかりやすく解説

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クアルテート・エン・シー

(Quarteto em Cy から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/22 13:52 UTC 版)

クアルテート・エン・シー(Quarteto em Cy)は、1960年代からボサノヴァおよびMPBのジャンルで活動するブラジルの女性コーラス・グループである。

来歴

正式デビューまで

バイーア州サルヴァドール市生まれの4姉妹である、シーヴァ(本名:cyva de sa leite 1939年生まれ)シベーリ(cybele 1940年生まれ)シナーラ(cynara 1945年生まれ)シレーニ(cylene 1946年生まれ)の頭文字が「cy」の4姉妹により結成される。1950年代の後半から地元で活動をはじめTVなどに出演し始め、1960年頃には、リオデジャネイロ市に進出しヴィニシウス・ヂ・モライスカルロス・リラらと親交を結ぶ。彼らはグループの名付け親でもある。モライスは彼女たちを評価して熱心に引き立ててやり、「できるなら全員と結婚したいぐらいだ」という迷言を語ったという逸話がある。1963年には、映画「SOL SOBRE A LAME」のサントラに参加する。

正式デビュー〜第一黄金期

1964年リオデジャネイロ市のボトルズ・バーで初のショーを開催し、これをもって正式にデビューする。その後、ヴィニシウスとドリヴァル・カイミの「ズンズン」のショーにも参加し、翌年レコード化(エレンコから発売)される。この年に初めての「クアルテート・エン・シー」名義でアルバム「QUARTETO EM CY」をFORMAから発売する。このアルバムには、デオダート、ボサ・トレスなども参加した。これと前後して「A BOSSA NO PARAMOUNT」(RGEから発売)に参加。収録曲はカルロス・リラの「TEM DO ME MIM」の1曲のみだが、貴重なライブ収録になる。

1965年には、2枚目のアルバム「SOM DEFINITIVO」(FORMAから発売)を発売。タンバ・トリオと録音し、エドゥ・ロボ作の「ALELUIA」「ARRASTAO」「ZAMBI」、バーデン・パウエル=ヴィニシウス作の「APELO0」、アントニオ・カルロス・ジョビン作の「AGUA DE BEBER」など収録。アフロ・サンバ色の強いアルバムになる。1966年初めバーデン・パウエル=ヴィニシウス作の「アフロ・サンバ(OS AFRO SAMBAS)」に参加。この年、シレーニが結婚により引退し、レジーナ・ヴェルネッキと交代し、シコ・ブアルキ作の「ア・バンダ(A BANDA)」を収録した「QUARTETO EM CY」(FORMAから発売、上記の同名アルバムとは別の物)を発売する。「cy」の辻褄を合わせるため、アルバム表記ではレジーナにもcyがついて「シレジーナ」にされてしまっていた。

この頃より数回渡米し、「アンディ・ウィリアムズ・ショー」出演。ワーナーよりガールズ・フロム・バイーア名義で「PERDON MY ENGLISH」を発売する。このアルバムは、ポルトガル語英語両方の言語を収録したバラエティ色の強いアルバムになる。これと前後して「MARRE DE CY」(エレンコから発売)を発売。ジッドネイ・ミレールの作品や、黒人サンバなどレパートリーの幅を広げたアルバムになる。1967年にメンバー内のシナーラとシベーリがクアルテート・エン・シーと平行し「シナーラ・イ・シーベリ(Cynara E Cybele)」を結成。第2回リオ国際音楽祭でシコ・ブアルキ作の「CAROLINA」を歌い3位になる。翌年の第3回ではシコとジョビン作の「サビア(SABIA)」で優勝する。アルバム「Cynara E Cybele」、コンピレーション盤「AS 12 MAIS」「O BRASIL CANTA NO RIO」(全てCBSソニーから発売)などを発表し、クアルテート・エン・シーを退団する。ここまでが第1期黄金時代と呼べる。

新生クアルテート・エン・シーへ

1968年には「EM CY MAIOR」(ELENCO発売)を発売。セルジオ・ポルト、トッキーニョなどの作品を収録。ボサノヴァと言う括りで本作は語れない作品になる。これを機にELENCOから発表がなくなる。同年、アメリカではボサノヴァブーム真っ只中でワーナーより「THE EXCITING NEW SOUND」を発売する。この後、シンシア、シミラミスを代役にラスベガスなどで活動。1972年にシーヴァが帰国し、シナーラにドリーニャ・タパジョスとソーニアが加わり、新生クアルテート・エン・シーが誕生。オデオンと契約し「QUARTETO EM CY」(オデオンから発売)(※上記同タイトルとは別のもの)を1枚発売、さらにシングル盤を製作した。このあとにフィリップス・レコードと契約を結ぶ。 ここからが第2期黄金時代と呼べる。1974年には盟友ヴィニシウス、トッキーニョら等とのライブなどの活動を行うようになる。

1975年に「ANTOLOGIA DO SAMBA CANÇÃO VOL.1」、翌1976年には、同VOL.2(共にフィリップスから発売)に参加。サンバ・カンサォントリビュートアルバムで再評価に繋がる重要な盤である。 それ以降は、「RESISTINDO」(1976年のライブ盤)、「QUERELAS DO BRASIL」、(1978年発売のアルバム)、「COBRA DE VIDRO」(1978年、MPB4とのショー)、「EM 1000 KILOHELTZ」(1979年のショー)、「FLICTS」(1980年、絵本作家ジラウド作品の音楽化作品。セルジオ・リカルドと共演)、「INTERPRETA GONZAGUINHA CAETANO IVAN MILTION」(1980年オムニバス盤)などがある。このころ、メンバーのドリーニャが白血病で亡くなってしまう不幸が起きる。しかしシベーリを呼び戻し活動を再開する。それ以降も精力的にリリースを重ね、2006年時点でも活動を継続している。

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