6,7-ジメトキシ-4-(p-クロロベンジル)イソキノリン・臭化水素酸塩
PV-2 (航空機)
PV-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 10:18 UTC 版)
上記のように開発・配備された特型警備車も老朽化が進み、また自動車排出ガス規制に適合できない面も出てきたことから、更新が図られることになった。まず三菱ふそう・ザ・グレートをベースに放水砲を備えたPV-1が開発されたものの、大型で機動性に劣り、生産数は少なく、警視庁と大阪などに配備が確認されたのみとなっている。 続いて、同社のキャンターをベースにしたPV-2が開発され、こちらは広く配備された。製造は同グループで自衛隊向けの装甲戦闘車両を多く手掛けてきた三菱重工業が担当している。車体上には、従来の放水砲にかえて、防弾板を備えた銃座が配置された。この防弾板には目標を確認するための防弾ガラス窓と、銃口を出すための銃眼が付されており、360度全方向に対応できるよう、銃座の周囲を旋回させることができる。箱型の車体の両側面と後部ドアにも視察窓と銃眼が設置されている。 車内からの操作によりフロントガラス下部に内蔵された装甲板がせり上がり、フロントガラスを完全に覆う機能が設置されている。装甲板には十字スリット状の細長い覗見孔が開口されており、装甲板展開時には車体前方上部に内蔵されたTVカメラを使用してモニター画面を確認しながら運転を行うことが可能である。車内には、運転席と助手席に加えて、後部に6名の計8名が着座できる。密閉された造りのため、後部にはエアコンと換気扇も設置された。ベースとなるキャンターのモデルチェンジもあって、PV-2型もマイナーチェンジを重ねており、4代目からは側面にもドアが設けられた。 なお、同じくキャンターをベースにしつつ、フロントガラスの防弾板とルーフ上の銃座を省いて小型化したような設計の装甲車として、特型遊撃車も開発・配備されている。また、爆破テロ現場での救助活動のために東京消防庁の消防救助機動部隊が配備した「救出救助車」も、PV-2型との類似性が指摘されている。
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