M1A4 ジャガーノート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:36 UTC 版)
「86-エイティシックス-」の記事における「M1A4 ジャガーノート」の解説
共和国工廠製、無人式自律戦闘機械(ドローン)。しかし実際は実用レベルの戦闘用AIの開発に失敗し、人ではないとされた86が搭乗している「有人搭乗式無人機」である。ギアーデ連邦における「フェルドレス」相当の機体であるが、対外的には「無人機」であるため、エアバック、脱出装置などは装備されていない。背部に固定武装としてガンマウントアームを装備し、57ミリ滑腔砲を標準装備する。マガジン式のためフルオート射撃も可能だが、軽量な機体に対して重すぎるためバランスが悪い。アニメ版では遠距離戦用の250口径長砲身57ミリ滑腔砲仕様も存在。副兵装としてワイヤーアンカー2基、格闘用サブアームに高周波ブレード2基か12.7ミリ重機関銃2丁を装備。全長10.7メートル、全高2.1メートル(ガンマウントアームの兵装含まず)。機体自体はM551シェリダンをモチーフとしている。戦時急造の突貫兵器であり、作中では事あるごとに「アルミの棺桶」と揶揄される掛け値なしの欠陥機。明示された欠点は、「機関銃弾(斥候型の7.62ミリ弾)にもぶち抜かれる薄っぺらな装甲」「歩行制御プログラムの未熟による華奢で接地圧の高い四脚」「貧弱な主砲」「履帯式戦車よりはマシという程度の機動力」「プロセッサーの身体ごと千切れるクラムシェル型コックピット」など、レギオンからも装甲歩兵程度の兵種と判断されている。開発以来OSのアップデート程度しか改良は行われていないようだが、末期には夜戦用に通信機器を強化した機体が試験的に配備されていた。4機編成の1個小隊を最小単位に6個小隊24機で1個戦隊が編成される。当然ながら戦闘のたびに大損害を受けるため日常的に部隊の再編や統廃合が行われており、全滅による部隊の解体も珍しくない。辛うじて戦線が維持できているのは損害を受ける度に大量の新兵で補填しているためである。各戦線に配備されたジャガーノートの総数10万機は毎年入隊する86の人数と釣り合っており、その損耗率の高さが窺える。
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