マイマイガとは? わかりやすく解説

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マイマイガ

和名:マイマイガ
学名Lymantria dispar (Linnaeus)
    チョウ目ドクガ科
分布北アフリカ・ヨ−ロッパ・アジア・北アメリカ広く分布北アメリカ分布人為よるものである。
 
写真(上):マイマイガ成虫(左:雌,右下縮尺1/2):雄)
写真(下):マイマイガ幼虫(左)と樹幹上に産まれ卵塊(右)
説明
 日本のマイマイガはいくつもの亜種分けられている。北海道千島−praeterea,本州四国九州japonica対馬−tsusimensis,種子島屋久島−postalba,沖縄本島−albescens。ヨ−ロッパのものとアジアのものでは種が異なるとする見解もある。
 成虫は雌が翅の開張60〜80mm,雄は開張4060mmで,雌のほうが大きい。卵は卵塊状に産まれ表面成虫腹部鱗毛覆われている。雌は1卵塊を産む。1卵塊100個以上の卵からなっている。幼虫老熟すると60mmぐらいになる体色斑紋には変異が多い。
 1年1世代を経過する越冬した卵は,北海道では4〜5月本州四国九州では3〜4月孵化する孵化後,幼虫は糸を吐いて等からぶら下がり分散する幼虫食害する食性範囲広く広葉樹から針葉樹まで300種以上の植物記録されている。森林被害としてはカラマツが多い。スギ枯らした記録もある。幼虫期間は2か月程度で,樹上粗末な繭を作りになる。成虫6月から7月現れる。雄はよく飛翔するが,雌はほとんど飛翔しない。産卵場所は樹木の幹等で,建物壁等場合もある。産卵後すぐに卵の発育が始り,卵の中で1齢幼虫の形で夏から冬を経過する
 雌成虫が出す強力な性フェロモン知られており,合成されている(disparlure)。天敵類が多数知られているが,大発生時には核多角体病ウイルス(NPV)やEntomophtoraによる病気発生し被害終息することがあり,防除天敵微生物使用することもある。
 近縁種にノンネマイマイ(L. monacha)がいる。
マイマイガ成虫(左:雌,右下(縮尺1/2):雄)

マイマイガ幼虫(左)と樹幹上に産まれた卵塊(右)





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