ドクガ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/23 15:24 UTC 版)
- ^ 「ドクガ科は日本から50種あまりが知られており、そのうちドクガ属(Euproctis属)は10種類ほど」で「ドクガ科の中でも激しい皮膚炎を起こす原因である毒針毛を持っている(編注:生成する)のは、ドクガ属のガの幼虫だけ」「ドクガ属をより細かく分ける考え方もある」とする。“北海道のドクガ ドクガって?”. 北海道立衛生研究所. 2016年4月17日閲覧。
- ^ [幼虫図鑑] キドクガなど有毒なドクガが属する「Euproctis属の特徴」(p.179) として「体の背面および側面には微細な二次刺毛(編注:2齢幼虫以降に新しく生じる体毛の種類 (p.191) )を生じ,毒針毛をそなえる」とある。尚、毒針毛は刺毛の一種と考えられている (p.192) 。
- ^ [蛾類図鑑] Euproctis属は「従来 Euproctis 及び Porthesia の2属に分け」られており「将来いくつかの属に細分すべきである」「この属のなかには毒毛をもっているため、皮膚に炎症やかゆみを与えるものが多い」(p.31) とし、モンシロドクガ、トラサンドクガ、ゴマフリドクガ、キドクガ、ドクガ、チャドクガ、フタホシドクガ、マガリキドクガの8種を挙げる (p.32 - 34) 。
- ^ 2011年初版の[標準図鑑II] (p.146-147) では、上記注釈のEuproctis属8種の属名は それぞれ モンシロドクガ(Sphrageidus属)、トラサンドクガ(Kidokuga属)、ゴマフリドクガ(Somena属)、キドクガ(Kidokuga属)、ドクガ(Artaxa属)、チャドクガ(Arna属)、フタホシドクガ(Nygmia属)、マガリキドクガ(Nygmia属)となっており、Euproctis属のままの種は存在しない。
- ^ ツインで差渡し0.5mm程の毒針毛叢生部の写真が掲載されているWebサイト。“北海道のドクガ 皮膚炎の原因 毒針毛”. 北海道立衛生研究所. 2016年4月4日閲覧。
- ^ 編注)肉眼で確認可能なサイズの長短の刺毛や背中のブラシ状の毛束は毒針毛では無いが、毒針毛は非常に抜け易いため それらの部位にも付着していると考えるべきである。
ドクガ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 05:05 UTC 版)
目立つ長い毛は無毒。毒毛は逆に非常に短く、束になっていて、長い毛の合間に規則的に配列している。肉眼では毛が生えているようには見えず、むしろビロード状の斑紋があるように見える。個々の毛もほとんど粉のようにしか見えない。これを毒針毛(どくしんもう)と呼んでいる。 毒針毛は抜けやすく、皮膚につくと刺さって皮内で壊れ、内部に封じ込められていたヒスタミン(蚊の唾液成分と同じ)などを放出するため、長い間かゆみに苛まれる。また、幼虫はたいてい蛹になるときに繭に毒針毛をぬりつけ、さらにそれを成虫が体表につけるものが多い。 産卵時に親が卵の表面に毛を塗りつけるため、卵にさわっても刺される場合すらある。主要な有毒種であるドクガ、チャドクガ、モンシロドクガなどは2齢幼虫から終齢幼虫の時期に毒針毛をもつ。これらの種では終齢幼虫の毒針毛を、繭・成虫・卵塊・1齢幼虫と次々と受け継ぐことで、一生涯毒針毛をもっていることになる。 ドクガ科でもマイマイガのように1齢幼虫の時期しか毒針毛をもたない種類や、ヒメシロモンドクガ、スギドクガ、エルモンドクガ、ダイセツドクガ、カシワマイマイなどのようにドクガ科でありながら毒針毛を一切もたない種類もある。日本産のドクガ科の毛虫では、ドクガ、チャドクガ、モンシロドクガ、キドクガなどが毒性が強く、注意を要する。
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