ドナウの娘
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 03:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ドナウの娘(ドナウのむすめ、原題: La fille du Danube)は、1836年に初演された全2幕のバレエである。
音楽は『ジゼル』(1841年)で知られるアドルフ・アダン。一世を風靡した名バレリーナ、マリー・タリオーニのために父フィリッポ・タリオーニ(1777年–1871年)が台本と振付を手がけた。
沿革
- 初演
1836年9月21日にパリ・オペラ座で、マリー・タリオーニ(フルール・デ・シャン)、ジョゼフ・マジリエ(ルドルフ)のキャストで初演された。
1838年1月29日にも、マリー・タリオーニはサンクトペテルブルクにてこの作品を上演した。
- 再演
1880年にマリウス・プティパがレオン・ミンクスの編曲によりサンクトペテルブルクで再演した後、長らく上演が途絶えていたが、1978年にピエール・ラコット(1932年 - )が、フィリッポがアダンに与えた指示書などをもとに復元し、ブエノスアイレスのテアトロ・コロン劇場においてギレーヌ・テスマー(フルール・デ・シャン)とミカエル・ドナール(ルドルフ)を初演キャストに迎えて上演した。
日本では2006年に東京バレエ団が、ラコット本人からの指導を受けてレパートリーに加えている[1]。この舞台成果などに対して、第6回朝日舞台芸術賞が授与された[2]。
なお、1999年にPaul Chalmersも、タリオーニ版の復刻をイタリアのヴェローナ・バレエ団のために発表している。
主な登場人物
- フルール・デ・シャン(ドナウの娘):ヒロイン、村人の養女として育つ。
- ルドルフ:フルールの恋人、男爵の従者
- ドナウ川の女王:フルールの庇護者
- 男爵:フルールの住む村の領主
あらすじ
以下に記載するあらすじは、1978年ラコット復元版による[3]。
- 第1幕
ドナウ川の岸辺で発見され、村娘として育った美少女フルール・デ・シャン。彼女には将来を誓い合った恋人ルドルフがいる。
ある日、男爵の城で花嫁を選ぶ舞踏会が催され、村に住む未婚の娘が全員招かれる。フルールは身体が不自由なふりをして求婚を逃れようとするが、却ってその姿を哀れに思った男爵から求婚されてしまう。
それを止めようとしたルドルフは男爵の従卒たちに捕らえられ、進退窮まったフルールは城のバルコニーからドナウ川に投身してしまう。
- 第2幕
フルールの投身を目の当たりにしたルドルフは、男爵や従卒たちを振り切って自分も川に身を投げる。
ルドルフが辿りついたドナウ川の水底には、ドナウ川の女王と沢山の水の精たちがいる。女王は「水の精たちの中からフルール・デ・シャンを見つけよ」とルドルフに命じる。彼は見事にこの試練を乗り越え、女王の祝福を受けて、二人は共に地上へと還る。
脚注
- ^ asahi.com:よみがえった伝説のバレエ「ドナウの娘」 2006年11月07日 2011年7月10日閲覧。
- ^ 朝日舞台芸術賞 2011年7月10日閲覧。
- ^ バレエ「ドナウの娘」 2011年7月30日閲覧。
外部リンク
- NBS 日本舞台芸術振興会 ドナウの娘 2011年7月30日閲覧。
「La fille du Danube」の例文・使い方・用例・文例
- 11月21日にHolyoke Bar and Grillで、Pete Laurenの退職パーティーが開かれることをお知らせします。11 月10 日までにお返事をください。
- 奥様, お嬢様 《特に Lady の称号をもつ婦人に対する召し使いの言葉》.
- 英国では Latin, Greek の古典教育をまだ止めない
- Latin や Greek は語尾変化が多い
- 協定は、1929年にバチカン市が最高の、そして、独立しているローマ教皇の状態であると認めたイタリアと教皇庁でLateranパレスをサインインしました
- Lateranパレスで行われた西洋のカトリック教会の5つの通常理事会のいずれも
- SEALは『Sea Air and Land』の頭文字である
- フランス語のfilleはdaughterまたはgirlを意味する。
- 会社の福利厚生の一部として、Adler Industriesの社員は、街のフィットネスセンターで会員権の割引を受ける権利があります。
- 先日は、Melodia Industriesの営業担当者の職にご応募いただき、ありがとうございます。
- 博物館の後援者として、Commonwealth Industries社員の皆様は入場料が半額となります。
- 4Pの要素は、売り手側の視点に基づいた製品(Product)、価格(Price)、販売促進(Promotion)、販売ルート(Place)である。
- 《主に米国で用いられる》 初等教育 (《主に英国で用いられる》 primary education).
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- 《主に英国で用いられる》 初等教育 (《主に米国で用いられる》 elementary education).
- (紀元前 43 年, Antony, Octavian, Lepidus /lépədəs/の)第 2 回三頭政治.
- 英国の“duke”はわが公爵に当たる
- 英国の“duke”は我が公爵に相当する
- 家族Fringillidaeの亜族Carduelinaeの標準属であると考えられていたいくつかの分類で:ゴシキヒワ
- 英国では『divided highway(中央分離帯のある道路)』を『dual carriageway』と呼ぶ
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