KDDI(EZアプリ)での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 05:34 UTC 版)
「BREW」の記事における「KDDI(EZアプリ)での運用」の解説
BREWは携帯電話会社や携帯電話製造会社にて様々なカスタマイズを施され運用がなされている。KDDIでもカスタマイズされており、運用上の特徴は以下の通りである。 BREW Apploaderの利用、sigファイルの生成、転送モード設定は現在KDDI公式コンテンツプロバイダのみ行うことができる。いわゆる「野良アプリ」「勝手アプリ」と呼ばれる一般ユーザーが作ったアプリの配布および実行は、PC上のエミュレータ上で動かせるまでであり、携帯電話への配布や実行はできない。また、公式コンテンツプロバイダであっても検証合格前のBREWアプリをネットワーク経由で携帯端末にダウンロードすることはできない。そのため、オープンアプリプレイヤーがリリースされるまでは、一般ユーザーはFlash Liteによるコンテンツ作成をする必要があった。 なお、WIN対応機以降は、EZアプリ(BREW・Javaとも)は1アプリケーション当たりで通信できるデータ量が1つのアプリにつき3MBまでという自主規制が、公式コンテンツプロバイダに課されている。また、EZアプリ全体では、携帯電話側で1日6MBの通信制限がある。しかし、初期の頃はこれを知らずに順守しなかったコンテンツプロバイダが存在し、定額制課金に加入していないユーザーが知らぬ間に大量のパケットを消費し、多額のパケット料金を請求されるなどの問題も存在した。 もともとのBREWの仕様としてはそのような制限はなく、KDDIの仕様に基づいたEZアプリ(BREW)が通常利用するネットワーク(BREW.NET)の仕様制限である。従って別の通信を利用するBREWアプリケーション、たとえばKCPやKCP+でBREWアプリケーション化されたEZブラウザやEメールソフトウェアはこのような制限を受けない。 2010年の一部機種では通信制限を撤廃されている機種もある。 2011年春モデルよりEZアプリ(J)の登場によりEZアプリ(B)に名称変更となった。 KDDIは2016年4月28日、対応する3G対応au携帯電話の利用者が減少している(2013年比で約40%減少)ことから、EZアプリ(B)を提供するために必要なクアルコムとのライセンス契約が終了する2018年3月31日を以って、EZアプリ(B)の配信サービスとKDDIが提供する一部アプリのサービスを終了することを発表した。配信サービス終了後も、端末上にあるアプリ(プリインストールならびにダウンロード済)は引き続き実行可能だが、アプリを削除したり端末のリセット(初期化)を行うとプリインストールアプリ以外のアプリは再入手できなくなる。また配信サービス終了によりバージョンアップもできなくなるため、2018年4月以降に仕様変更などが発生した場合、そのアプリは(プリインストールアプリも含め)事実上使用できなくなる。
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