インテグラ
インテグラとは、統合する、完全にするという意味の英語integrateからの造語。初代は1985年2月にクイントのフルモデルチェンジ版として発表、モデル名をクイント・インテグラと呼んだ。
スポーティタイプの3ドアハッチバック車。エンジンは1.6L・DOHCでキャブレーターと燃料噴射の2チューン・115psと135psをグレードによって使い分けた。駆動方式はFF、ミッションは5速MTと3速ATがあった。
85年10月、5ドアハッチバック車追加。同時に両タイプのATを3速から4速に変更。3ドアで2450mmだったホイールベースを5ドアでは2520mmに延長。エンジンなどは同じ。5ドア車の発売は11月からだった。
86年10月、ノッチバックで独立したトランクをもつセダンを追加。リトラクタブルヘッドランプは継承した。エンジンは1.5Lを加え、2種3タイプになった。87年10月には、4速ATを電子制御化する改良もあった。
89年4月、フルモデルチェンジ、ホンダ・インテグラとなった。この時ボディタイプが4ドアハードトップと3ドアクーペに分かれた。駆動方式はFFで、エンジンは1.6L・DOHC・VTEC、150ps(AT用)と160psのチューンをそろえた。1.6L・SOHCユニットもあり、120psと105psがあった。リヤサスペンションはダブルウイッシュボーンの独立に進化した。
クイント(5を表す)がモデル名からなくなったのは、5ドアがなくなったから。発売は3ドア車が4月、4ドア車は5月からだった。
91年10月にマイナーチェンジ。エクステリアを変え、1.6L・DOHC・VTECエンジンは155ps(AT用)と170psにパワーアップ。新しく4ドアハードトップにESiモデルを追加。エンジンは1.8L・DOHC・140psを搭載、ミッションは2ウェイ4速ATのみの設定だった。
93年5月、3ドアクーペ車をフルモデルチェンジ。エクステリアでは、バンパーと一体化した丸型4灯ヘッドランプ(ロービームはプロジェクター式)が個性的だった。エンジンは従来と同様1.6Lがあり、120psと105ps。新ユニットは1.8Lで、DOHC・VTECと進歩し、180psのハイパワー(AT用は170ps)を発揮した。7月に4ドアハードトップ車もフルモデルチェンジした。ホンダでは、3ドアハッチバック車をクーペと呼んだ。5月に変わった3ドア車のホイールベースは2570mmだったが、4ドアハードトップ車は2620mmと長くなった。エンジンは3ドア用と同じだが、1.8Lの1タイプが145psとなった。
95年8月、マイナーチェンジ。特徴だった小径の4灯ヘッドランプは、3ドア車の一部を残して角型2灯(フォグランプ内蔵のプロジェクター式)に変更した。ユーザーからの意見によるものといわれた。内装も変わった。特記事項としてタイプRの追加があった。1.8L・DOHC・16バルブのVTECエンジンは200ps(プレミアム・ガソリン)のハイパワーを発生。5速MTだけのスポーツタイプだった。通常モデルは9月1日から、タイプRは10月16日からの発売。
97年5月、特別仕様車のスタイルSを設定。98年1月、ABSとデュアルSRSエアバッグを標準化したほか、エクステリア、インテリアの改良を行った。タイプRのエンジンも、中速域のトルクアップをはかったB18C・98スペックに換装。5月、スーパースタイルを新発売。
99年7月、一部モデルを除き、ディスチャージヘッドランプをオプション設定した。また、タイプRのボディカラーにイエローを加え、同時にシートにも黄色を追加(3ドアのみ)、センターコンソール上に製造ナンバーの刻印を開始した。12月、タイプR・Xを加えた。タイプRにCDプレーヤー付きオーディオ、キーレスエントリーシステム、アルミパッドスポーツペダル、専用色カーボン調パネルなどを装備したモデルだった。
2001年7月、フルモデルチェンジ、ボディタイプを2ドアクーペだけとし、グレードもiSとTYPE Rの2機種に絞った。エンジンはDOHC・i-VTEC・2L、iSは160ps、Rは220ps仕様搭載。トランスミッションはiSが5速MTとSマチック付き5速AT、Rは6速MTを採用した。Rはさらに、ブレンボ製フロントブレーキ、レカロ製バケットシート、モモ製本革巻きステアリングホイールなどで走りの装備を充実。2003年9月、キーレスアンサーバックを標準装備。
インテグラ
(INTEGRA から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 00:55 UTC 版)
ホンダ(またはアキュラ)・インテグラ(Honda(/Acura) Integra)は本田技研工業の車両名であるが、複数の車種にまたがって使用されている名称である。
- 1 インテグラとは
- 2 インテグラの概要
ホンダ・インテグラ
(INTEGRA から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 20:57 UTC 版)
インテグラ(INTEGRA、型格)は、本田技研工業が生産・販売する乗用車である。
注記
出典
- ^ デアゴスティーニ・ジャパン「週刊日本の名車」第43号3ページより。但し販売終了前月までの実績。
- ^ “インテグラ(ホンダ)1989年4月~1993年4月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
- ^ “インテグラセダン(ホンダ)1989年5月~1993年6月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
- ^ “天皇陛下の愛車は「キャブ車」だった!? いまなおご愛用される陛下の愛車に迫る”. ベストカー. 講談社ビーシー (2017年11月9日). 2017年11月11日閲覧。
- ^ “天皇陛下、85歳で運転卒業=免許更新せず失効へ―宮内庁”. 時事通信社. (2018年12月21日) 2018年12月21日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第81号13ページより。
- ^ 『インテグラシリーズをマイナーモデルチェンジ、運動性能を際立たせたインテグラ「TYPE R」を新たに設定』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1995年8月24日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ 『インテグラシリーズの安全装備を充実』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1996年9月19日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ 『インテグラ特別仕様車「スーパースタイル」を発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1998年5月25日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ 『「インテグラ」をマイナーチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1999年7月29日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ 『インテグラ4ドアに特別仕様車「グラッド スタイル」を設定し発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、1999年9月21日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ 『「シビック フェリオ」、「ドマーニ」、「インテグラ4ドア」にお買い得な特別仕様車を発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2000年4月13日 。2022年10月25日閲覧。
- ^ “インテグラ(ホンダ)1993年5月~2001年6月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
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- ^ a b デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第75号9ページより。
- ^ 椿山和雄 (2021年9月29日). “ホンダ、中国で新型「インテグラ」公開 MTモデルもラインアップ”. Car Watch. 2021年11月14日閲覧。
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- ^ “精悍顔のホンダ新型「インテグラ」発売! 新採用“ハイブリッド”で「燃費」と「走行性能」を両立!? 中国で319万円から”. くるまのニュース. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “インテグラ 新型にハッチバック、シビック と兄弟車に…ホンダが中国発表”. レスポンス(Response.jp). 2023年2月9日閲覧。
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- ^ 椿山和雄 (2021年11月12日). “ホンダ、米アキュラ版の新型「インテグラ」世界初公開 VTEC搭載1.5ターボにMTモデルをラインアップ”. Car Watch. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “インテグラ、16年ぶりに復活…アキュラが米国納車を開始”. Response. (2022年6月6日). 2023年1月13日閲覧。
- ^ “インテグラ 新型、拡幅フェンダーと大型ウィングで迫力アップ…SEMA 2022で発表へ”. レスポンス(Response.jp). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “「Acuraインテグラ」が2023北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞”. www.honda.co.jp. 2023年1月12日閲覧。
- ^ 全車DOHCエンジン搭載 流麗なスタイリングの「クイントインテグラ」を発売
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