IBM 1410
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IBM 1410は、IBM 1400シリーズのメンバーとして1960年にIBMが発表した、中型のビジネスコンピュータである。
概要
IBM 1410は、可変ワード長の10進コンピュータで、IBMが1960年9月12日にIBMが中型の「ビジネスコンピュータ」として発表した。1970年3月30日に販売停止となった。
IBM 1410は、非常に人気のあったIBM 1401と似た設計であったが、1つの大きな違いがあった。アドレスの長さは5文字で、最大では 80,000 文字のメモリーを使用でき、1410の3文字アドレスによって可能な 16,000 文字よりを超えていた。しかし、1410 はまた、非常に初期の仮想化の例でもある、「1401 エミュレーションモード」と名づけられたモードでも稼動できた。
IBM 1401の構成要素には以下がある。
- IBM 1411 処理装置
- IBM 1415 コンソール
- IBM 1402 カードリーダ/パンチ
- IBM 1403 プリンター
- IBM 1011 紙テープ読取装置
- IBM 1412 磁気文字読取装置
- IBM 1414 インプット・アウトプット、モデル3または4
- IBM 729 II 磁気テープユニット
- IBM 729 IV 磁気テープユニット
- IBM 7330 磁気テープユニット
- IBM 1405 ディスク記憶
- IBM 7750 プログラム式伝送制御ユニット
備考
- IBM 1410は、1964年東京オリンピックの競技結果集計システムでも使用された[1]。
参照
関連項目
外部リンク
IBM 1410
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「IBM 1400」の記事における「IBM 1410」の解説
詳細は「IBM 1410」を参照 1960年に発表されて、IBM 1401よりアドレス空間を増やして5文字までとして、メモリーを80,000英数文字まで扱えるようにしている。次のような装置から構成されている。 IBM 1411 Processing Unit IBM 1415 Console IBM 1402 Card Reader/Punch IBM 1403 Printer IBM 1011 Paper Tape Reader IBM 1412 Magnetic Character Reader IBM 1414 Input/Output Synchronizer, Model 3 or 4IBM 729 II Magnetic Tape Units IBM 729 IV Magnetic Tape Units IBM 7330 Magnetic Tape Units IBM 1405 Disk Storage IBM 7750 Programmed Transmission Control Unit 1964年 には東京オリンピックにてオリンピック史上初のオンラインシステムが実現したが、これはIBM 1410 - IBM 1440コンビネーションのデュアルシステムとIBM 1050データ通信システムが使用された。 翌1965年には日本初の銀行オンラインシステムが三井銀行で実現したが、これは日本IBMが東京オリンピックから転用したIBM 1410 - IBM 1440コンビネーションのデュアルシステムを中央に置き、60支店に配置されたIBM 1060銀行専用端末とを結んだ構成であった。
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