Guarded Horn Clauses と KL1とは? わかりやすく解説

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Guarded Horn Clauses と KL1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 01:23 UTC 版)

並行論理プログラミング」の記事における「Guarded Horn Clauses と KL1」の解説

Guarded Horn Clauses (GHC) は、上田により1984年末に設計され1985年発表された。Concurrent Prolog検討のため処理系作成行っている際、Concurrent Prolog多重環境問題気付き、それを解決する言語として設計したGHCConcurrent Prolog同様、並行実行以外の機能含まない単純化され仕様を持つ。マージプロセスのプログラム例を以下に示す。 merge([A|Xs],Ys,Zs0) :- true | Zs0=[A|Zs], merge(Xs,Ys,Zs).merge(Xs,[A|Ys],Zs0) :- true | Zs0=[A|Zs], merge(Xs,Ys,Zs).merge([],Ys,Zs) :- true | Zs=Ys.merge(Xs,[],Zs) :- true | Zs=Xs. GHCでは、中断メカニズムとして入力ガード (Input Guard)を用いる。GHCモード宣言読み出し専用標記などの特別な表記法用いないヘッド及びガード部での同一化の際、ゴール中の変数具体化するような試み中断させられるガードでは、ゴール中の変数入力モードでしかアクセスできないGHCガード制約追加を行うTell部がなく制約観測を行うAsk部のみのため、多重環境問題はない。出力となる変数具体化ボディ部のユニフィケーションで行う。モード宣言がないため、不完全メッセージなどの技法問題なく使用できるKL1 (Kernel Language 1) は、GHCフラット版であるFlat GHCをもとに近山により設計され第五世代コンピュータプロジェクトでハードウェア応用ソフトウェアとの間をつなぐ言語として、並列マシンオペレーティングシステムKL1を含む様々な言語処理系各種応用プログラム作成利用された。KL1では、論理的並行性記述にはGHC機能そのまま使い、それを複数マシン分散する物理的並行性(並列性)をそれに付加するプラグマとして追加することで、論理的並行性物理的並行性別々に指定可能にし、プログラム正しさ影響与えことなく負荷分散仕方などを変えられるように設計された。また複数プロセス実行制御資源管理例外処理を行うため「荘園」と呼ばれる機能追加された。荘園外部からの制御ストリームによって起動/停止/再起動/実行放棄使用可能な計算機資源制御を行う機能で、荘園自身ネストすることもできる。この機能は、オペレーティングシステムなどのシステムプログラミングのために使われ、またオペレーティングシステム自身デバッグのための仮想マシン環境としても使用された。言語の特徴を以下にまとめる。 * 同期表現方法 入力ガード (節単位指定)* 制約入出力 Blocking AskとEventual Tell* プロセス間通信 任意の項を使用可能* 実行形態 並行実行* その他の特徴 ガード安全性実行時チェック言語仕様が単純、多重環境管理不要比較使用実績多い

※この「Guarded Horn Clauses と KL1」の解説は、「並行論理プログラミング」の解説の一部です。
「Guarded Horn Clauses と KL1」を含む「並行論理プログラミング」の記事については、「並行論理プログラミング」の概要を参照ください。

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