入力モード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 15:32 UTC 版)
35s は RPN と中置記法(ALG)入力モードに対応している。デフォルトは RPN である。入力モードは使用者によって容易に切替できる。ディスプレイは常に現在の入力モードを表示する。 RPN モードにおいて、4レベルスタックを使用する。グラフ電卓を除いた最初期から全ての HP の RPN 電卓が持っているものである(HP のグラフ電卓はレベルの数に制限がないスタックを使う)。通常のコンピューター科学と違って、35s のような RPN 電卓は、スタックの底からデータの出し入れを行い、スタックの最上部をスタックの終端とする。スタックのレベルは X(底)、Y、Z、そして T(最上部)と命名されている。それらは同名の変数との関連はない。レベル X はディスプレイの下の行に表示され、レベル Y は上の行に表示される。各スタックレベルは、電卓が対応している全てのデータ形式を格納することができる。つまり、実数、複素数、あるいはベクトルのことである。様々な機能がスタックを操作するために提供されている。ロール(スタックの回転)を行うための R↑ と R↓、X と Y をスワップ(入替)するための x<>y、そして最後に使用した X の値を呼出すための LASTx、X と名前あり変数をスワップするための x<> のようなものである。 中置記法(ALG)モードは、使用者が数式を入力し、それを電卓に評価させるために ⏎ Enter を押すことによって動作する。数式はディスプレイの上の行に表示され、計算結果は下の行に表示される。計算後の数式は方向キーとバックスペースキーを使って編集することができる。編集後の式は再評価することができる。
※この「入力モード」の解説は、「HP 35s」の解説の一部です。
「入力モード」を含む「HP 35s」の記事については、「HP 35s」の概要を参照ください。
- 入力モードのページへのリンク