GeForce 8 Series
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「NVIDIA GeForce」の記事における「GeForce 8 Series」の解説
「en:GeForce 8 series」も参照 GeForce 8 Series(ジーフォース・エイト・シリーズ)は、GeForceシリーズの第八世代製品群である。2006年11月9日にGeForce 8800ファミリーを発表。 前世代まで、ピクセルシェーダーとバーテックスシェーダーに分離していたシェーダーユニットは、ストリーミングプロセッサ (Streaming Processor : SP)に統合された。この統合型シェーダーユニットの事を「ユニファイドシェーダー」と呼ぶ。G80コアの8800モデルは動画再生支援機能であるPureVideoが前世代であるGeForce 7シリーズと同じVideoProcessor1 (VP1) のサポートに留まり、G84コアやG86コア、G92コアではHD動画再生支援を持つPureVideo HDVideoProcessor2 (VP2) がサポートされた。DirectX 10 Shader Model 4.0、Quantum Effects、HDCP(HDCPについてはオプションとなるものもあり)などをサポート。DirectX 10.1のGPUの仮想化は非対応。PCI Express 2.0に対応。 製品名コア名 (プロセス)コアクロック (SPクロック)メモリクロック (バス幅)SP数TCSLI消費電力DirectXGeForce 8300 GSG86 (80 nm) 459 MHz (918 MHz) DDR2 800 MHz (64bit) 8 〇 × 40 W 10.0 GeForce 8400 GS16 G98 (65 nm) 567 MHz (1400 MHz) 8 × 25 W GT218 (40 nm) 520 MHz (1230 MHz) 16 10.1 GeForce 8500 GTG86 (80 nm) 450 MHz (900 MHz) DDR2 800 MHz (128bit) 〇 2-way 30 W 10.0 GeForce 8600 GTG84 (80 nm) 540 MHz (1190 MHz) GDDR3 1400 MHz (128bit) 32 × 47 W GeForce 8600 GTS675 MHz (1450 MHz) GDDR3 2000 MHz (128bit) 60 W GeForce 8800 GSG92 (65 nm) 550 MHz (1375 MHz) GDDR3 1600 MHz (192bit) 96 105 W GeForce 8800 GT600 MHz (1500 MHz) GDDR3 1800 MHz (256bit) 112 125 W GeForce 8800 GTS 512 MB650 MHz (1625 MHz) GDDR3 1940 MHz (256bit) 128 135 W GeForce 8800 GTS 640 MBG80 (90 nm) 500 MHz (1200 MHz) GDDR3 1600 MHz (320bit) 96 143 W GeForce 8800 GTX575 MHz (1350 MHz) GDDR3 1800 MHz (384bit) 128 3-way 177 W (初期ロット) 155 W (後期ロット) GeForce 8800 Ultra612 MHz (1500 MHz) GDDR3 2160 MHz (384bit) 175 W GeForce 8 Series の製品 GeForce 8100/8200 GeForce 8シリーズをベースにした統合GPUを搭載したチップセット。AMD製CPU向け。GeForce 6・7系のGPU統合型GPUはnForceと呼ばれたが、このシリーズからチップセット名もGeForceと呼ばれるようになった。 GeForce 8300 GS メーカーOEM(組み込み向けモデル)なので個人が手にする機会は少ない。 GeForce 8400 GS GeForce 8500 GTのメモリバス幅を64bitに削減したもの。Hybrid SLIに対応している。GT218コア(GeForce 210で使用されているものと同じコア)を使用した製品も存在し、DirectX 10.1に対応する。 GeForce 8500 GT 2007年4月17日(日本時間)発表。Hybrid SLIに対応している。 GeForce 8600 GT/8600 GTS 2007年4月17日(日本時間)発表。 G80 G80世代において、リファレンスデザインではどれも2スロット占有型の大型ファンを搭載している。 GeForce 8800 GTS 2006年11月9日(日本時間)発表。 メモリバス幅が320bitに削減されている。PCI Express 補助電源コネクタ、SLIコネクタは1系統。2007年2月13日には、グラフィックスメモリを320 MBに削減した廉価モデルが発表、発売された。 GeForce 8800 GTX 2006年11月9日(日本時間)発表。 GeForce 8800 GTXはGeForce 7900 GTXから動作クロックはあまり向上していないが、GPUに統合型シェーダーユニットを128個内蔵して能力を向上させており、諸々のベンチマークソフトで「7900 GTX」のSLIを超える結果を出しており、性能が大幅に伸びた。SLIコネクタが2つ備えられており、デイジーチェーンで接続する事で3WAY-SLIに対応する。また、PCI Express補助電源コネクタも2系統接続する。 GeForce 8800 Ultra 2007年5月2日発表。 GeForce 8800 GTXをより高クロックで動作させたGeForce 8シリーズ最上位製品。GeForce 8800 GTXよりも高クロックながら、コアの最適化により最大消費電力が177 Wから175 Wに若干減少している。しかしリファレンスクーラーはより巨大なものを採用している。クロック以外の仕様は8800 GTXに準ずる。 G92 2007年11月9日(日本時間)発表。GeForce 8シリーズのハイエンド向けモデル。 開発コードネームは 、8800 GTXなどの初期のモデルはG80、8800 GT以降のモデルG92とされている。 後発になるGeForce 8800 GTは、65 nmプロセス技術を採用して消費電力を下げたほか、メモリバス幅が256bitに削減され、搭載可能なメモリ量が512 MBに減ったものの、コアクロックとシェーダークロックが向上している(後から1 GB版もリリースされた)。さらに次世代DVDの再生支援などを含むVideo Processor 2が実装されている。性能は同GTXと同GTSの中間ほどで、従来のグレード表記の逆転が起きていた。リファレンスデザインでは、発熱が減ったことで1スロットに収まるファンを搭載している。 また2007年12月には PCI Express 2.0 などに対応した新型 GeForce 8800 GTS 512 MB(G92)が発売され、上記の逆転現象は解消された。
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