GDPと雇用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 09:22 UTC 版)
「ウズベキスタンの経済」の記事における「GDPと雇用」の解説
以下の図は国際通貨基金試算によるウズベキスタンの国内総生産 (GDP) の変化を表したものである。図表においては消費者物価指数(CPI) とウズベキスタン中央銀行のデータによる年度末の米ドルとの換金レートをインフレの指標として用いている。2006年の購買力平価によると、米ドルとの換金レートは340スムである。 年度GDP (単位:百万スム)米ドルとの換金率CPI (2000=100)1992 330,042 1スム 0.07 1995 302,790 36スム 20 2000 356,325 325スム 100 2003 402,361 980スム 166 2006 497,525 1,240スム 226 ウズベキスタンのGDPは他のCIS諸国と同様、市場経済への移行初年度は減少したが、政策の累積的な影響が効果を発揮したことで1995年以降は回復している。成長率は堅調に推移しており、1998年から2003年の間で年間4%、その後年間7 - 8%へと増加した。2011年、成長率は9%に増加した。 経済成長により、雇用者の人口は1995年の850万人から2011年には1350万人へと増加した。労働力の約25%の増加は同時期のGDPの増加に比して小さい (64%, 図を参照)。これは労働生産性の急激な増加を示唆している。政府公式見解によれば、失業率は非常に低い。2005-06年時点において、失業による就職希望者は3万人以下とされている (全労働者人口の0.3%)。しかし、実際の失業率は高いと考えられている。特に農業分野でその傾向は顕著であり、失業率は全体の28%と見積もられている。彼らの多くはわずかな収入のためパートタイムで労働を行なっている。しかし、信頼出来る労働調査報告書がないため、正確な数字は得られていない。 最低賃金と公務員の賃金、そして年金は基礎収入がインフレにより影響を受けていないことを示すように1年に2回ずつ上昇している。ウズベキスタンの平均賃金に関する統計は公表されていないものの、平均賃金の代わりとなる年金の額は1995年から2006年までの間にスムベースと米ドルベースの両方において急激に増加した。年金の月額は1995年から2006年までの間に、CPI調整されたスムにして約5倍にまで増加した。米ドルベースの年金額は2000年まで20 - 25米ドル付近を推移した後、 2001年から2004年にかけて15 - 20米ドルに下落、現在は64米ドルに回復している。最低賃金は2011年11月に34.31米ドルへと上昇した。国内の平均賃金が毎月の年金額の約3 - 4倍であると仮定すると、2006年の平均賃金は月100 - 250米ドル、日給にして3 - 8米ドルであると試算される。 アジア開発銀行の予想によると、2009年のウズベキスタンのGDPは成長率7%が期待され、2010年のウズベキスタンのGDP成長率は6,5%と予想されている。
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