DEPARTURES (globeの曲)とは? わかりやすく解説

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DEPARTURES (globeの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 02:57 UTC 版)

「DEPARTURES」
globeシングル
初出アルバム『globe
リリース
規格 8cmCD
録音 1995年
日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル avex globe
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース 小室哲哉
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続・通算4週、オリコン
  • 1996年1月度月間1位(オリコン)
  • 1996年2月度月間3位(オリコン)
  • 1996年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング15位
  • globe シングル 年表
    SWEET PAIN
    (1995年)
    DEPARTURES
    (1996年)
    FREEDOM
    (1996年)
    ミュージックビデオ
    「DEPARTURES」 - YouTube
    テンプレートを表示

    DEPARTURES」(デパーチャーズ)は、globeの4枚目のシングル。1996年1月1日avex globeから発売された。

    当楽曲はglobeのシングルとしては最高となる約230万枚の売上を記録し、ユニットの代表曲となっている。同曲が収録された1stアルバム『globe』は1997年4月、出荷枚数455万枚という当時の日本記録を達成した。

    制作

    JR東日本のキャンペーン『JR ski ski』のCMソングとして制作された。

    制作にあたってまずピアノだけでオケを作り、そこからパート別・全体のバックトラックを考えた[1]

    JR東日本の依頼は「若いカップルが新幹線に乗ってスキーに出かける」「カップルがホームから列車に乗り込むシーンから始まって、雪が降る駅を新幹線が静かに出て行く所で終わる」設定を元にした楽曲制作であり「JR東日本・広告代理店・エイベックスに、小室がどの様に歩み寄って新しいものを生み出すのか」を課題とした。その際に小室はCM出演者の竹野内豊江角マキコの仕事観や個性などを知り合いだったMARCを通して徹底的に調査し、「今はモデルだが俳優を目指している」という答えを聞いた。それにより、「15秒の短編映画のサウンドトラック」「若いカップルを乗せた新幹線が格好良く、しかも哀愁を帯びて走っている絵に見せる」ことをテーマにし、それらに集中して作り上げた[2]

    歌詞は小室哲哉が恋人に宛てた想いを形にしたものであり、男女2人の世界が浮かんできて、その世界を断片的に切り取って言葉にまとめた[1]。2人は「今一緒にいる2人」「別れた後思い出している2人」[1]「苦労しながらも、現在進行形で恋愛感情を育てている2人」[3]のどれともとれる様にした。小室は後に「頭から終わりまで、1行ずつ世界観を統一していくのが大変だった。コピーライターがキャッチコピーを1行ずつ書く様にまとめていった。1行だけでも気に入ってもらえたらうれしい」と語っている[3]

    KEIKOが歌録りに入る際に、小室が一緒にスタジオに入って、KEIKOのそばで1言ずつチェックしながら録っていった[4]

    出来上がった時に小室はH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」と同じ「絶対に売れる」という感触を味わった[4]

    シングルでは初めてメンバーの写真がジャケットに使用された。撮影はアンバサダーホテルで行われた[5]。また、デビュー時から3作連続で90万枚近いメガヒットを連発していたが、本作で初めて主要の歌番組など一斉にメディア出演を果たしたこともあり、人気や注目度は爆発した。

    チャート成績

    本作は累計228.8万枚(オリコン調べ)を売り上げ、現在まで発売されたglobeのシングルの中では最大の枚数である。また初動売上は62万枚を記録している。小室作品では安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」(1997年)に次ぐ2番目の売上枚数である。発売年となる1996年の年間シングルランキング(オリコン)ではMr.Childrenの「名もなき詩」に次いで2位を記録しており、歴代シングルランキング(オリコン)では15位を記録している。

    タイアップ

    竹野内豊江角マキコが出演するJR東日本JR ski ski」のCMソング。CMで使われた音源はシングルバージョンよりもキーが高くなっている。CMサイズをロサンゼルスのスタジオで録り、その後日本で録り直された[6]。現在、日本のCMソングとしては最も売り上げ枚数が多い楽曲である。

    2015年には「コカ・コーラ」 ウィンターソングボトルキャンペーンの1曲として、コカ・コーラ ゼロに登場した[7]

    2018年1月5日からは西武鉄道グループのプリンスホテルが展開するプリンススノーリゾートキャンペーンの『SKI! PRINCE! AGAIN!』テーマのCMソングに使われた。この起用はこの曲が発売された「JR ski ski」の時代を過ごした若者たちがその後40代〜50代の大人になった今、スキー場のワクワク感を思い出す演出となっている。いわばオマージュのようなCMである。

    収録曲

    8cmCD
    全作詞・作曲・編曲: 小室哲哉
    # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
    1. DEPARTURES (RADIO EDIT) 小室哲哉 小室哲哉
    2. 「DEPARTURES (EXTENDED MIX)」 小室哲哉 小室哲哉
    3. 「DEPARTURES (INSTRUMENTAL)」 小室哲哉 小室哲哉
    合計時間:

    楽曲の収録アルバム

    DEPARTURES

    カバー

    音源として発売されたカバー楽曲を挙げる(セルフカバーを含む)。

    脚注

    注釈

    1. ^ その後、同年12月24日にゲームに追加収録[11]

    出典

    1. ^ a b c ソニー・マガジンズ刊「WHAT's IN?」1996年5月号「globe The Completely Free Triangle」87P-89Pより。
    2. ^ 飛鳥新社刊 『プロデューサーは次を作る』:中谷彰宏・小室哲哉著117P-119Pより。
    3. ^ a b ぴあ刊「小室哲哉ぴあ globe編」p.76より。
    4. ^ a b ソニー・マガジンズ刊「PATi PATi」1996年6月号「globe wait in' globe いつだって待ってる、globeの次の新曲」p.35より。
    5. ^ ソニー・マガジンズ刊『PATi PATi』1996年4月号「globe Only 30 seconds」p.36より。
    6. ^ リットーミュージック刊『ギター・マガジン』2019年11月号124Pより。
    7. ^ 「コカ・コーラ」 ウィンターソングボトルキャンペーン 11月2日(月)からスタート 日本コカ・コーラ株式会社 2015年10月28日
    8. ^ the Earth 〜ワールドビート・スタンダード〜 ビクターエンタテインメントによるページ
    9. ^ COVER☆GIRL(初回生産限定盤) | ダイアナガーネット”. ORICON NEWS. 2019年9月5日閲覧。
    10. ^ globeカバー盤にHYDE、浜崎あゆみ、NMB梅田ら追加&曲目判明”. 音楽ナタリー (2015年12月4日). 2015年12月4日閲覧。
    11. ^ bang_dream_gbpの2021年12月24日のツイート、2021年12月30日閲覧。
    先代
    ZOO
    Angelic Dream
    「JR ski ski」
    CMソング
    1995-1996シーズン
    次代
    globe
    Can't Stop Fallin' in Love



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