D51形シミュレータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:37 UTC 版)
「鉄道博物館 (さいたま市)」の記事における「D51形シミュレータ」の解説
D51形のシミュレータは日本初の蒸気機関車シミュレータであり、蒸気機関士を体験することができる。『Train Simulator』の製作元である音楽館によって釜石線花巻 - 新花巻、鱒沢 - 岩手二日町 、岩手二日町- 遠野、新花巻 - 土沢間で撮影された映像を使用している。また実車同様に揺れが発生したり、「機関士と機関助士」モードでは石炭をくべる作業も加わり、機関助士の投炭による感覚がそのまま体験できる。ATS装置も作動させることが可能である。運転台はプロムナードに設置されているD51 426号機のキャブ部分を使用している。 なお、基本は「機関士のみ」モードのみ使用し、ATSの動作も行わない設定にされているが、事前に申し入れがあって係員の判断によっては「機関士と機関助士」モードやATSの動作も特別に可能になる場合もある。 D51シミュレータの予約方法の変貌/体験料金/体験の際の注意など開館前の計画では、インフォメーションの近くや館内各所にある体験展示予約機を使用する予定だったが、開館直後からの混雑のためそれを使用せず、しばらくの間は整理券配布方式になった。 2008年4月9日よりシミュレータホール近くの体験展示予約機による予約制に戻された。予約は10時と11時45分の2回でそれぞれ午前、午後の好きな時間帯を選択できるようになった。 東日本大震災による故障から復旧した2011年12月23日の「花巻駅 - 新花巻駅(初級区間)」の運転再開時より、再び予約方法が変更される。 新型コロナウイルスによる休止前は、シミュレータホール内レジでの整理券配布式・開館と同時に1日分(27名)の配布をしていた。 利用料金は510円。運転体験は中学生以上。運転操作が複雑であることから大人が子供を膝の上に乗せて運転することはできない。 体験開始時間の5分前までにシミュレータホール内のレジにて会計を済ませる。(これを過ぎると「キャンセル扱い」となる) 1日に1回メンテナンスのため、休止する時間帯 (13:45 - 14:00) がある。事実上、1日に体験できる最大人数は27人である。 運転体験のできる区間は以下の通り。 花巻駅 - 新花巻駅 (難易度★)(開館当初から)(東日本大震災復旧後…2011年12月23日) 岩手二日町駅 - 遠野駅 (難易度★★)(2008年3月1日から)(東日本大震災復旧後…2012年2月8日) 鱒沢駅 - 岩手二日町駅 (難易度★★★)(SL銀河運行開始記念として、2014年1月2日から新たに設定) 新花巻駅 - 土沢駅 (難易度★★★★)(2010年9月1日から)(東日本大震災復旧後…2012年3月17日) この他、宮守駅 - 柏木平駅 (難易度★★★★★)や、JRでの機関士訓練用として花巻駅 - 遠野駅を全区間通しで運転するプログラムもあるが、一般で運転できるのは上記の区間のみである。運転設定は、D51形が旧型客車(スハ43系)5両を牽引するものである。
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