D5寿命延長プログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 16:06 UTC 版)
「トライデント (ミサイル)」の記事における「D5寿命延長プログラム」の解説
2002年、アメリカ海軍はD5ミサイルおよびその搭載艦の寿命を2040年まで延長する計画を発表した。このD5寿命延長プログラム(D5 Life Extension Program, D5LEP)は現在進行中である。このプログラムの主要な狙いは、商用オフザシェルフ(COTS)を用いることにより、最小のコストで寿命の尽きた部品を交換することである。2007年、ロッキード・マーティンは8億4800万ドルでこのプログラムおよび関連作業を実施する契約を獲得した。この契約にはミサイルの再突入システムのアップグレードが含まれている。同日に、ドレイパー研究所(Draper Labs)は3億1800万ドルで誘導システムをアップグレードする契約を獲得した。このとき、イギリス首相トニー・ブレアは、決定に先立って議会で十分に議論されるべきだとしたと述べたとされる。ブレアは、2006年12月4日にトライデント・システム置換のための計画の概略を明らかにし、イギリス海軍次期弾道ミサイル潜水艦プログラム(英語版)により新たな弾道ミサイル潜水艦を建造して現存するトライデント・ミサイルを搭載させるとともに、D5寿命延長プログラムに加わりミサイルを一新するものとした。このプログラムの総コストは2011年には395億4600万ドルに達し、ミサイル1基につき7000万ドルのコストを要している。
※この「D5寿命延長プログラム」の解説は、「トライデント (ミサイル)」の解説の一部です。
「D5寿命延長プログラム」を含む「トライデント (ミサイル)」の記事については、「トライデント (ミサイル)」の概要を参照ください。
- D5寿命延長プログラムのページへのリンク