CredentialCache

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

CredentialCache クラス

複数の資格情報にストレージを提供します。

名前空間: System.Net
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Class CredentialCache
    Implements ICredentials, ICredentialsByHost, IEnumerable

Visual Basic (使用法)

Dim instance As CredentialCache

C#

public class CredentialCache : ICredentials,
 ICredentialsByHost, IEnumerable

C++

public ref class CredentialCache : ICredentials,
 ICredentialsByHost, IEnumerable

J#

public class CredentialCache implements ICredentials,
 ICredentialsByHost, 
    IEnumerable

JScript

public class CredentialCache implements ICredentials,
 ICredentialsByHost, 
    IEnumerable

解説

CredentialCache クラスは、複数のインターネット リソースの資格情報を格納します。複数のリソースにアクセスする必要があるアプリケーションは、CredentialCache インスタンスに各リソースの資格情報を格納できます。このインスタンスは、必要に応じてインターネット リソースに資格情報の適切なセットを提供します。GetCredential メソッドは、呼び出されたときに、URI (Uniform Resource Identifier) とキャッシュに格納されている URI の認証の種類を比較し、一致する資格情報の最初のセットを返します。

DefaultCredentials プロパティは、現在のセキュリティ コンテキストのシステム資格情報を格納します。クライアント アプリケーションでは、現在ログインしているユーザーのユーザー名、パスワード、およびドメインを表します。ASP.NET アプリケーションでは、既定の資格情報は、ログインしているユーザーまたは偽装されているユーザーのユーザー資格情報です。

使用例

複数のセキュリティ資格情報で CredentialCache を初期化し、それらの資格情報を WebRequest で使用するコード例を次に示します。

Visual Basic

Dim myCache As New CredentialCache()

myCache.Add(New Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Basic", New NetworkCredential(UserName,
 SecurelyStoredPassword))
myCache.Add(New Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Digest", New NetworkCredential(UserName,
 SecurelyStoredPassword, Domain))

wReq.Credentials = myCache

C#

CredentialCache myCache = new CredentialCache();

myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),"Basic",new
 NetworkCredential(UserName,SecurelyStoredPassword));
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),"Digest",
 new NetworkCredential(UserName,SecurelyStoredPassword,Domain));

wReq.Credentials = myCache;

C++

CredentialCache^ myCache = gcnew CredentialCache;

myCache->Add( gcnew Uri( "http://www.contoso.com/" ), "Basic",
 gcnew NetworkCredential( UserName,SecurelyStoredPassword ) );
myCache->Add( gcnew Uri( "http://www.contoso.com/" ), "Digest",
 gcnew NetworkCredential( UserName,SecurelyStoredPassword,Domain ) );

wReq->Credentials = myCache;

J#

CredentialCache myCache = new CredentialCache();
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Basic", 
    new NetworkCredential(userName, securelyStoredPassword));
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Digest", 
    new NetworkCredential(userName, securelyStoredPassword, domain));
 
wReq.set_Credentials(myCache);

継承階層

System.Object
  System.Net.CredentialCache

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
CredentialCache メンバ
System.Net 名前空間
ICredentials
WebRequest.Credentials

CredentialCache コンストラクタ

CredentialCache クラスの新しいインスタンスを作成します。

名前空間: System.Net
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Sub New

Visual Basic (使用法)

Dim instance As New CredentialCache

C#

public CredentialCache ()

C++

public:
CredentialCache ()

J#

public CredentialCache ()

JScript

public function CredentialCache ()

解説

このコンストラクタは CredentialCache インスタンスを作成します。

使用例

複数のセキュリティ資格情報で CredentialCache を初期化し、それらの資格情報を WebRequest で使用するコード例を次に示します。

Visual Basic

Dim myCache As New CredentialCache()

myCache.Add(New Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Basic", New NetworkCredential(UserName,
 SecurelyStoredPassword))
myCache.Add(New Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Digest", New NetworkCredential(UserName,
 SecurelyStoredPassword, Domain))

wReq.Credentials = myCache

C#

CredentialCache myCache = new CredentialCache();

myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),"Basic",new
 NetworkCredential(UserName,SecurelyStoredPassword));
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),"Digest",
 new NetworkCredential(UserName,SecurelyStoredPassword,Domain));

wReq.Credentials = myCache;

C++

CredentialCache^ myCache = gcnew CredentialCache;

myCache->Add( gcnew Uri( "http://www.contoso.com/" ), "Basic",
 gcnew NetworkCredential( UserName,SecurelyStoredPassword ) );
myCache->Add( gcnew Uri( "http://www.contoso.com/" ), "Digest",
 gcnew NetworkCredential( UserName,SecurelyStoredPassword,Domain ) );

wReq->Credentials = myCache;

J#

CredentialCache myCache = new CredentialCache();
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Basic", 
    new NetworkCredential(userName, securelyStoredPassword));
myCache.Add(new Uri("http://www.contoso.com/"),
 "Digest", 
    new NetworkCredential(userName, securelyStoredPassword, domain));
 
wReq.set_Credentials(myCache);

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
CredentialCache クラス
CredentialCache メンバ
System.Net 名前空間

CredentialCache プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	DefaultNetworkCredentials	現在のセキュリティ コンテキストのネットワーク資格情報を取得します。

参照

関連項目

CredentialCache クラス
System.Net 名前空間
ICredentials
WebRequest.Credentials

CredentialCache メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Add	オーバーロードされます。 NetworkCredential インスタンスを資格情報キャッシュに追加します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetCredential	オーバーロードされます。 指定した URI (Uniform Resource Identifier) またはホスト、および認証の種類に関連付けられている NetworkCredential インスタンスを返します。
	GetEnumerator	CredentialCache インスタンスを反復処理できる列挙子を返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	Remove	オーバーロードされます。 キャッシュから NetworkCredential インスタンスを削除します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

関連項目

CredentialCache クラス
System.Net 名前空間
ICredentials
WebRequest.Credentials

CredentialCache メンバ

複数の資格情報にストレージを提供します。

CredentialCache データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック コンストラクタ

	名前	説明
	CredentialCache	CredentialCache クラスの新しいインスタンスを作成します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	DefaultNetworkCredentials	現在のセキュリティ コンテキストのネットワーク資格情報を取得します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Add	オーバーロードされます。 NetworkCredential インスタンスを資格情報キャッシュに追加します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetCredential	オーバーロードされます。 指定した URI (Uniform Resource Identifier) またはホスト、および認証の種類に関連付けられている NetworkCredential インスタンスを返します。
	GetEnumerator	CredentialCache インスタンスを反復処理できる列挙子を返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	Remove	オーバーロードされます。 キャッシュから NetworkCredential インスタンスを削除します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

参照

関連項目

CredentialCache クラス
System.Net 名前空間
ICredentials
WebRequest.Credentials