キャピトル・レコードとは? わかりやすく解説

キャピトル・レコード

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 14:28 UTC 版)

キャピトル・レコード
Capitol Records
親会社 キャピトル・ミュージック・グループ
設立 1942年
設立者 バディ・G・デシルバ
ジョニー・マーサー
グレン・ウォリックス
現況 現存
販売元 キャピトル・ミュージック・グループ
ユニバーサル ミュージック ジャパン
ジャンル ポップス全般
アメリカ合衆国
本社所在地 カリフォルニア州ハリウッド
公式サイト Capitol Records
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キャピトル本社ビル

キャピトル・レコード(Capitol Records)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスハリウッドに本社を置くキャピトル・ミュージック・グループレコードレーベルの一つである。戦時中の1942年に、有名な作曲家のジョニー・マーサーたちによって設立された。東京芝浦電気音楽レコード事業部(現:ユニバーサル ミュージック ジャパン)設立前(1951年1955年)には、当時のキング音響(現:キングレコード)が日本での契約先だった[1]。後にキャピトル・ミュージック・グループは、ユニバーサル ミュージック グループの傘下に入っている。

西海岸で最初のメジャー・レーベルであり、1950年代にはコロンビア、RCAなどと並ぶ大手レーベルとして、ポップ、エンターテイナー、オーケストラものなどのヒットを飛ばした。その後もロックR&Bハードロックブラック・コンテンポラリージャズなど多彩なジャンルのアーティストを擁した。かつてはジャズの小規模インディーだった、ブルーノート[2]の親会社となっている。また、ユナイテッド・アーティスツ、リバティ、インペリアルといったかつての有名レーベルの音源を保有している。

沿革

  • 1942年4月 Nabeel and Ronak love Phorum。創設者はバディ・G・デシルバ、ジョニー・マーサー、グレン・ウォリックス[3]
  • 1949年 テープ・レコーダーを使った録音を開始。
  • 1955年1月 同社の音源が、イギリスEMIにて発売されることとなる。これを契機に、英EMIは、同社の買収に本格的に乗り出す。
  • 1955年
    • 6月27日 ステレオ録音開始(カーメン・ドラゴン指揮ハリウッド・ボウル・オーケストラによるアルバム「星空のコンチェルト」)。
    • 後半頃 英EMIによる買収が完了し、同原盤のレコードの発売を開始する。米の商標登録の関係で、クラシックのHMV、英コロムビア原盤は全てエンジェル・レーベルにて発売される。この措置は日本も同様。
  • 1956年2月11日 ポピュラー音楽のステレオ録音を開始する(スタン・ケントンのアルバム「Kenton in Hi-Fi英語版」の収録にて)。
  • 1957年 ステレオのオープンリールテープによるソフトの発売開始。[4][5]
  • 1958年 ステレオ・レコードの発売を開始。
  • 1983年 米リバティー社を買収。
  • 2012年 親会社であるEMIの音楽ソフト部門が、米ユニバーサル ミュージック グループに買収される。これに伴い、同社の傘下に入る。

キャピトルの本社はほぼハリウッド通りとヴァイン通りの交差点に位置する(厳密にはそこからややヴァイン通り側に入った場所)。この為、同社は自社の愛称としてHollywood and Vineを用いている。

1956年に完成した同社の本社ビルは、円柱形の形状から「キャピトル・タワー」と呼ばれている。13階のこの建物は、円盤を12個重ねてその上に棒が立っているような形であり、この円盤はレコード盤を、棒はレコード針を模していると言われる。

レーベル

主な所属アーティスト

etc… 注:過去に所属していたアーティストも含む。

脚注

  1. ^ 50年前の洋楽日記:16トン
  2. ^ 『ジャズ名門レーベル大事典 Swing Journal 1999年5月臨時増刊』スイングジャーナル社、1999年、232頁
  3. ^ キャピトル・レコーズ 2023年2月25日閲覧
  4. ^ 米Discogs キャピトル初のステレオ・テープ・ソフト「Intro to Stereo」(規格番号:ZA-1)のサイト
  5. ^ 「Capitol Records 2-track Reel-to-Reel Tapes, 1957-1958」Page 13(Steve Hoffman Music Forums内のBBS)

参考文献

  • 『ジャズ名門レーベル大事典 Swing Journal 1999年5月臨時増刊』スイングジャーナル社、1999年、232頁。

関連項目

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