CDデビュー以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 23:54 UTC 版)
1986年、BBCエンタープライゼスが『The Celts』のサウンドトラックをアルバムとしてまとめ、『ENYA』(日本では「アイルランドの風」というタイトルでジムコより発売)として発表。アイルランドのアルバムヒットチャートでは1位のU2『ヨシュア・トゥリー』に次ぐヒットとなる(事実上のデビュー作)。 1987年、当時のワーナーミュージックUK(W.E.A/UK)の社長ロブ・ディケンズが『The Celts』のサウンドトラックを気に入り、自らエンヤのスタジオを訪ね「制作費は全て出すし、何年かかっても良いから、一枚のアルバムを作って欲しい。シングルヒットを考えなくて良いから、一枚の作品として評価されるアルバムを作ってください」と申し出たのをきっかけに、アルバム『ウォーターマーク』の製作が始まる。 1988年(日本デビュー作)「オリノコ・フロウ」(Orinoco Flow)が、記録的なヒットとなる。アルバム『ウォーターマーク』(Watermark)発表。 1991年セカンドアルバム『シェパード・ムーン』が発売された。イギリスではアルバムチャート1位入り、アメリカではビルボード・チャートに計199週(約4年)チャート・イン。 1992年龍村仁監督ドキュメンタリー映画『地球交響曲第一番』出演(楽曲は第二番、第三番にも使用) 1995年サードアルバム『メモリー・オブ・トゥリーズ』が発売された。 1997年に発売されたベストアルバム『ペイント・ザ・スカイ〜ザ・ベスト・オブ・エンヤ』は日本だけで200万枚を売る大ヒットになった。日本初回限定盤では、ボーナストラックとして、ゲール語版『きよしこの夜』が収録されている。 2000年代の活動 2000年、4thアルバム、『ア・デイ・ウィズアウト・レイン』が発売され、全世界で1000万枚近いヒットとなった。この頃になると日本での人気も完全に定着し、しばしばTV番組で歌声を披露するようになる。 2001年、ファンタジー大作として有名な『指輪物語』(J・R・R・トールキン原作)のファンであるという彼女は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に「メイ・イット・ビー」という曲を提供した。同年、日本の映画『冷静と情熱のあいだ』(竹野内豊主演)で楽曲「Wild Child」が使用され、映画に合わせて編集された、同作のサウンドトラックを兼ねたベスト盤(2009年現在廃盤)が日本国内で120万枚のヒットになった。 2004年、初めて日本語で歌った曲「菫草〜SUMIREGUSA〜」をPanasonic「ビエラ」のCMソングとして発表した。この曲は松尾芭蕉の『野ざらし紀行』をモチーフにしている。 2005年11月には、5thアルバム『アマランタイン』が発売され、上記CMで注目された「菫草〜SUMIREGUSA〜」も収録された。 2006年11月には、5thアルバム『アマランタイン』に新録音の新曲4曲を加えたアルバム『アマランタイン〜プレミアム・ウィンター・エディション』が発売された。2005年発売の『アマランタイン』のディスクと、新曲が収録されたディスクの計2枚で構成されている。 2008年、6thアルバム『And Winter Came』が発売された。この年の12月31日、『第59回NHK紅白歌合戦』にて特別企画として「オリノコ・フロウ〜ありふれた奇跡」を歌唱し、日本では話題になった。 2009年、11月『The Very Best of Enya』を発売。 2015年、11月『Dark Sky Island』を発売。12月に来日し、日本テレビ系情報番組『ZIP!』や『スッキリ!!』へ出演。また、ユニバーサルスタジオジャパンへサプライズゲストとして登場する。
※この「CDデビュー以後」の解説は、「エンヤ」の解説の一部です。
「CDデビュー以後」を含む「エンヤ」の記事については、「エンヤ」の概要を参照ください。
- CDデビュー以後のページへのリンク