C10形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/25 15:33 UTC 版)
C10形
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C10形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/04 14:55 UTC 版)
「相模鉄道の蒸気機関車」の記事における「C10形」の解説
1941年本江機械製作所(後の立山重工業)製の軸配置1C1 自重36t級の飽和式タンク機関車である。 元は横須賀海軍施設部の発注で海軍厚木基地(現在の米軍厚木基地)専用線にて入れ換え用として使用された機関車である。メーカー形式を乙1C1 30といい、原設計は車両統制会の規格設計による762mm軌間向け30t級機であった。 これは元来、朝鮮の平安北道(現在は慈江道へ分割)に所在した江界水力電気専用鉄道向けに1940年から1944年にかけて合計9両が製作・納入された762mm軌間の機関車を原型としており、さらにその設計のルーツは、朝鮮鉄道黄海線向けとして日本国内の有力機関車メーカーを総動員して製作された一連の762mm軌間向け1C1飽和式タンク機関車に由来する。 本形式は、立山重工業にとって創業以来小型機関車の大口顧客であった海軍省からの緊急の1,067mm軌間向け機関車発注に対し、江界水力電気向け仕掛かり品の設計を若干手直しして応じたものである。この製造経緯から、本形式は煙管長を車体サイズの許す範囲で最大限大きくとるために煙室を前へ突き出し、シリンダブロックを煙突中心よりも大きく後ろにオフセットしたレイアウトや、直径810mmとこのクラスの機関車としては極端に小径の動輪、台枠上部を継ぎ足して嵩上げしたために異様に腰高のプロポーションなど、1,067mm軌間用機関車としては非常にアンバランスな形状となっている。 なお、本形式と同じく762mm軌間用の乙1C1 30形を1,067mm軌間向けに手直しして納品した例としては、東芝網干工場専用線(後の北沢産業網干鉄道)向けNo.7が存在し、これは本形式とほぼ同じ設計となっている。 終戦により一旦は建設省(現・国土交通省)所管のC5010号になっていたものを相模鉄道が1946年に借り入れ、1948年に正式に払い下げを受けた。 建設省への移管は、海軍施設部が戦後、運輸省運輸本部の管轄下に移管され、その後建設省地方建設局へ再移管・整理された経緯によるものと考えられている。 本形式はNo.10の1両のみが在籍したが、譲受翌年の1949年には休車となり、翌1950年に東洋埠頭に譲渡された。なお、鉄道省の同形式車との関係はない。
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