BCLの醍醐味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 14:45 UTC 版)
欧米におけるBCLは大人の趣味であるが、1970年代~1980年代の日本の「BCLブーム」で主役は小学生や中学生・高校生などの若年層であった。特に多彩なデザインのベリカード収集の魅力は若年層を惹き付けた。しかしBCLブーム最中の1976年に郵便料金の大幅値上げがあって(封書定形20円→50円など)若年層にとっては受信報告書の郵送代の経済負担が大きくなり、また外国語の放送もそれを楽しめるだけの語学力がなければベリカード収集後の継続的な目標が無くなってしまい、これらの事情でBCLブームが下火になる原因ともなった。BCLブーム終了後、1990年時点の日本では、小学生や中学生・高校生はテレビゲームやパソコンなどに関心が移っていた。また、多局化の始まっていたFM放送などに流れ、1990年代以降の、日本のBCLの中心層は社会人になっていた。だが1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災後は臨時災害放送局の開局も伴ってラジオの有用性が見直され、また2014年のワイドFM本放送開始が事実上「全国規模の新局開局ラッシュ」となり、さらに2019年以降の新型コロナウイルス感染症流行後は自宅等でのテレワーク推進の機運に乗って、世界的にBCLは大人の趣味として(かつての小学生や中学生などが成人になり、再びBCLを再開した層も含め)根強い人気を保っている。国際放送各局の番組担当者によれば、日本では2000年以降、いわゆる「復活組」と言われる50歳代〜60歳代の参入により、BCL人口は再び増えはじめている。
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