B更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:31 UTC 版)
2008年から2015年12月にかけて2回目の車体更新(B更新)が高安検修センターにて行われたが、更新内容は6編成で異なる。 2610系2621F 第一陣として2008年に座席および転換装置の新品取り換えと車端部ロングシート部分のヘッドレスト撤去を中心とするB更新が行われた。 2800系2811F・2813F・2815F 2610系2626F 2014年5月から2015年5月にかけてB更新が行われたが、座席と転換装置はB更新後で、車端部ロングシート部分のヘッドレスト撤去は省略されている。 2610系2627F 2015年12月にB更新が行われ、12月21日に高安検修センターを出場した後、12月23日に営業運転に復帰した。 設計コンセプト 本編成ではリニューアル工事のコンセプトとしてリニューアル工事施工車両の改善内容をアピールすることを目的に、既存車両のコーポレートイメージ向上を図ると共に、インテリアデザインはシックで上品な高級感のある印象を目指したものとされた。 車内インテリア 車内化粧板は側窓側は明るめグレー、車内妻面と乗降扉および側扉付近仕切り壁は黒色を基調とした化粧板に交換した。車内床面は新規性を重視して茶色を基調、中央部からのドット柄を展開することによってグラデーションのように演出したデザインとした。 座席と優先席を除いた車端部ロングシートのモケットは22000系更新車に準じたグレー系を基本に模様デザインを変更して背面に黒色を基調としたラインを追加し、優先席部分はオレンジ系に同じく黒色を基調としたラインを追加して黒色ラインの部分にはピクトグラムを入れて一般席との区別を容易とした。仕切り壁のモケットは座席の背面部分と同様の黒色系に交換した。 3200系や5200系などのVVVFインバータ制御車で行われたLED式車内案内表示器とドアチャイムの設置改造は見送られたが、モ2627形を除いた各車両優先席部分の床面表示と6人掛けとなるモ2677形の優先席側にスタンションポールを設置し、優先席部分のつり革と仕切り壁握り棒をオレンジ色に交換して安全性の向上を図ると共に、側扉端部に黄色テープを配して床面を黄色を基調とした耐摩擦仕様に交換して視認性も向上させたものとされた。 座席部分のヘッドレストと肘掛けの化粧板は黒色に変更し、車端部ロングシート部分のヘッドレストを撤去してブラインドカーテンの開閉を容易とさせ、ブラインドカーテンのデザインを変更した。 その他 冷房装置は更新前をそのまま使用し、L/Cシートや転換装置もB更新前を踏襲したが、運転席のモケットは客室と同様のデザインに変更した。
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